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徹底議論!既存システム VS 新システム 自社システム開発の是非は?【根本から問い直す】

徹底議論!既存システム VS 新システム 自社システム開発の是非は?【根本から問い直す】

2021年に発足予定のデジタル庁。行政のIT化やDX推進担う新省庁として、民間人採用も積極的に取り入れられている状況で、SNS上での平井大臣への期待感も当初は高かったように思えます。

しかし、昨年夏から試験的にリリースされた、厚生労働省が提供する新型コロナウイルス接触確認アプリの「COCOA」については、かなり辛辣な意見も多いようです。

いち国民・生活者としての不安は一旦置いておき、社内DXを担う企業担当者にとっては、他人事ではいられない問題かと思います。例えば、引用した政治アナリスト大濱崎卓真さんのツイートでは、一般社団法人コード・フォー・ジャパンとエンジニア有志で作られた「まもりあいJAPAN」の開発システムが存在していたものの、今回の「COCOA」はゼロベースで開発されたとのこと。

企業のシステム開発担当者としては、今までの開発の蓄積を活用したいと思う一方で、上層部からはゼロベースのシステム刷新を求められて狼狽した、という経験もおありかと思います。社会全体的にDXが求められる一方で、新システム開発を推進すべきかどうか、根本から考え直して日々の業務の参考にしてもらえればという観点で、今回も独自でまとめてみました。

本ページ下部には、会場実施試験のオンライン化・CBTシステム導入において基礎知識となるCBTと従来の紙試験との違い企業のオンラインテスト実現に向けて越えておくべき9つの壁、他にもCBT成功企業の事例集など、無料ダウンロードできる資料をご多数ご紹介していますので、あわせてご参考ください。

自社システムを運用するメリット、弊害は?


東京証券取引所のシステム障害について解説します

言わずと知れたホリエモン・堀江貴文さんのYouTubeチャンネルから。昨年10月に発生した東京証券取引所のシステム障害についての話題を引用させていただきました。約10年前のライブドアショックの際にも同じように障害が起こって証券取引に影響が出たこと、運用システムの構造は特殊であり物理サーバーを一概にクラウドにすればいいという問題ではないということを強調されていました。

いわゆる、オンプレミス(自社保有サーバー・ソフトウェアのシステム運用)にはオンプレミスである理由があり、そこには専門特化した開発リソースが必要であることも熟知した上で、投資することが必要でしょう。自社運用システムの安定運用・追加開発だけを徹底的に追求する社内(及び社外)エンジニアの存在が重要ファクターとなります。

しかしながら、企業経営においてあらゆるITシステムがオンプレミス・自社運用であることは、継続運用していくだけでもそこに充てる人的リソースを社内外で十二分に確保する必要があり、現状を打破する事業変革・革新の足かせになることも認識しておくべきです。

自社システム開発で、おさえておくべき基本


ITパスポート/ソフトウェア・ライフサイクル・プロセス全体像(SLCPとは)【第17回】

一方で自社でシステムやサービスを新規開発することは、競合他社よりも優位に立てる可能性を秘めています。特に、冒頭で紹介した「COCOA」は国からの発注の仕方についてネガティブ意見が挙がっていますが、今こそシステム開発の基本に立ち返り、最適なプロジェクトマネジメントを実践していくべきでしょう。

例えば、システム開発の基礎理論のおさらいとして、SLCP(ソフトウェア・ライフサイクル・プロセス)についてIT系YouTuberの渡辺さきさんがわかりやすく解説しています。また、『システムを「外注」するときに読む本』を参考にするなど、非エンジニア人材でもビジネス教養としの開発論の理解は必須として(アジャイルやウォーターフォールなどの開発手法よりも先んじて)、開発ベンダーSI選定の際にも企画・要件定義についてはリーダーシップをもって注力しましょう。

究極の選択、自社開発かSaaSか


知らないと恥ずかしいIT用語「SaaS」を解説!オンプレミスとクラウドの違いも説明できますか?

一方で、システム開発という選択を本当にとるべきか、という原点にも立ち返るべきです。クラウドコンピューティングの発達により、世の中にはあらゆるSaaS (Software as a Service) の利用シーンが増えてきました。ExcelやWordなどのOffice系ソフトが月額で使えるMicrosoft 365や、PhotoshopやIllustratorが使えるAdobeのCreative Cloudなど海外のサービスは有名ですが、国内ベンダーでも、勤怠管理や経費精算などの事務処理サービスはもちろん、営業・マーケティング管理や人材管理システムとしてのSaaSも一般的になりつつあります。

システムの"所有"から、"利用"になるという観点で議論のポイントにもなりそうですが、本質的な問題は、特に決裁権限を持つ上層部と、この辺りの基礎的なIT用語を前提としてディスカッションできているかということです。ITをイットと称する方が首相になれてしまう国ですから、そもそも実務担当者と管理職、エグゼクティブ層と理想とするシステム脳内イメージが一致しているかどうか、疑ってかかるべきです。

差しあたって、社内でシステム開発における有益な議論ができるかどうかは、動画で引用しているしまぶーさんのように、実務担当リーダーが誰にでもわかりやすくITを説明できるかにかかっています。新システムの開発が前提になっているプロジェクトも、本来SaaSで充分という着地が最適解であることは往々にしてあり得るでしょう。ぜひこの機会に、枝葉末節的な判断を一時停止し、原理原則に戻って自社システム開発の是非を考え直してもらえれば幸いです。

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