株式会社ベーシックは「暗黙知を形式知化し、仕事と学ぶ喜びを世界中に伝えたい!」をパーパスに掲げ、人的資本・知的資本から企業と社会の新たな価値を創造する、コンサルティング事業や、人材育成・組織開発、教育プログラムの開発などを展開しています。
今回、eラーニング「上司は教え方を変え、部下は学び方を変える」の提供に、WisdomBaseを導入いただきました。
導入前の課題やWisdomBaseの使用感について、株式会社ベーシック 代表取締役の田原さまにお話を伺いました。
株式会社ベーシックは、今年設立25周年※になるコンサルティング会社です。※取材当時2023年9月
ナレッジ・マネジメントや、人の持つ「暗黙知を形式知化」することを軸として、人材育成や組織開発などのコンサルティングを手掛けています。
「暗黙知の形式知化」とは、仕事の経験・勘・コツ・ノウハウ・スキルなど、これまで言語化されていなかったもの(暗黙知)を、マニュアル化・仕組み化・システム化などにより言語化(形式知化)することです。
これまで日本企業では、「見よう見まねで学ぶ」「背中を見て学ぶ」という属人的な方法で、暗黙知を教えてきました。
しかし、このような方法では、個々が持っている暗黙知を十分に組織や仕事に活用することができません。
近年、日本では雇用の流動化が進み、転職が当たり前になりつつあります。
そうなると、退職などをきっかけに仕事のスキルやノウハウが継承されず、仕事の品質や生産性が落ちたり、新たに採用した人材がゼロから仕事をスタートして、過去に先輩たちがしてきた失敗を繰り返し、「時間もコストもロス」してしまうというような問題が浮き彫りになってきました。
弊社では研修やプロジェクトを通して、個々に蓄積された暗黙知を形式知化し、KW(Knowledge&Wisdom)リストと言われるノウハウを書き込んだマニュアル、ガイドラインなどの作成や業務品質の標準化、人材の即戦力化などの支援をしています。
「上司は教え方を変え、部下は学び方を変える」では、ベテラン社員や上司が仕事をする際、「なぜ、その手順」で、「何を基準」に、「どのように判断して、仕事をしているか」など、思考プロセスや判断軸となるノウハウやナレッジ(経験知・暗黙知)を明らかにします。
上司と部下は、双方向で、お互いに、「上司は部下への教え方を学ぶ方法」、「部下は上司から学ぶ方法」を習得することで、相乗効果・学習効果を高めます。
また、このeラーニングでは、全国能率大会で、過去3度論文表彰を受賞している自社独自のメソッド「フレーム&ワークモジュールⓇメソドロジー」を活用して、暗黙知を形式知化する方法を学びます。
「部下育成はOJTに頼りっきりで、教える人によって内容や教え方がバラバラ」「マニュアルや手順書が整備されておらず、仕事を教える時間が取れない」などの課題を抱えている企業さまにご導入いただいています。
今回、eラーニングで提供している内容は、eラーニングをリリースする以前から、コンサルティングやプロジェクトで、長年支援してきた内容です。
おかげさまで、多くのご依頼をいただいていましたが、コンサルティングに対応できる人的リソースに限りがあるという課題がありました。
また、研修やコンサルティングでお伝えした内容を、繰り返し学べる環境をみなさまにご提供したいとも考えて、これまでの実績やノウハウをeラーニング化するプロジェクトが立ち上がりました。
元々別のeラーニングシステムを使用していましたが、「上司は教え方を変え、部下は学び方を変える」に合うシステムを探していました。
例えば、細かくセクション分けができたり、質問が入れられたり、あとはみんなで気づきを共有できたりなどの機能が必要でした。
また、私自身これまで著書が15冊あり、弊社は、会社設立以来、マニュアルやガイドラインを数多く企画製作してきた蓄積から、多くの研修や独自のコンテンツを保有しています。
お客さまの課題に合わせて、これらのコンテンツの中からいくつかを選択して、eラーニングを提供していますので、見せるコンテンツをお客さまごとに設定できることも条件でした。
WisdomBaseを知ったきっかけは、eラーニングシステムの比較サイトです。
口コミの「サポートが充実している」「機能が優れている」などの感想を読み、弊社の運用と一番マッチしてそうだと感じました。
採用理由は2つありまして、1つ目は機能が豊富でカスタマイズが効く点です。
さまざまなケースに合わせてeラーニングを提供できる、柔軟性の高さに魅力を感じました。
具体的には、同じ運用環境でお客さま別にサイトの見せ方をカスタマイズできたり、eラーニングだけでなくテストも実施できたりと、細かい要望に対応できるところが良いと思います。
2つ目の理由としましては、サポートが充実していると感じたことです。
比較サイトの口コミや導入事例から「サポートが良い」という感想を拝見し、安心して導入できると思いました。
良いと思ったところはサポートですね。
担当してくれた方の対応やレスポンスなど、すごく修練されていると感じました。
またシステムの設定内容をしっかり確認いただけた点もとても安心しました。
システム面で良かった点は、eラーニングのコースが組み立てやすいことや、受講者側のインターフェースが良く学習しやすい点ですね。
またグループ機能が優れており、ユーザー管理の作業を一部自動化できたことも良かったです。
改善箇所は特に思いつきませんが、強いて言えば、機能の自由度が高いのでひとりで初めから設定するのは難しいかもしれません。
ただサポートの方に柔軟に対応いただきましたので、実際のところ設定に関しては問題ありませんでした。
これまで25年間コンサルティングを続けているので、eラーニング化できていないノウハウやスキルがまだまだ蓄積されています。
また、私どものノウハウも、日々新たに進化・増殖・蓄積されていて、近々、新しい著書も2冊出版を予定しています。
お客さまからのご要望もありますので、こうした新しいノウハウも、これまで研修やコンサルティングでお伝えしてきたノウハウに加えて、eラーニング化したいと考えています。
さらに、これからは、海外への進出も視野に入れ、日本の強みであり、独自の暗黙知である、「ホスピタリティ」や「おもてなしの心」なども、eラーニング化したいと思っています。
また、今回リリースしたeラーニングを、たくさんの方に活用いただきたいですね。
私は大学院で、「ナレッジ・マネジメント」「人材育成の基礎」「学習する組織」などの授業を、社会人の方々にお教えしています。
「上司は教え方を変え、部下は学び方を変える」では、大学院で教えているアカデミックな理論なども含め、仕事で活用できるよう盛り込み、実践的な内容として落とし込んでいます。
また、シェアウィズさんとコラボレーションした、新たなeラーニングも、まもなくリリース予定です。
ぜひ、みなさまに広くご活用いただき業務に活かしていただきたいです。