※本記事の内容は、2025年1月に実施したインタビューをもとに作成しています。
株式会社eWeLLは、訪問看護ステーション向けクラウド型電子カルテ「iBow」を中心としたクラウドサービスやBPaaS、医療データビジネス等により在宅医療のDX推進に取り組んでいます。
訪問看護ステーション向けのオンライン研修「iBow e-Campus 訪問看護 法定研修編」の提供で、WisdomBaseを導入いただきました。
弊社は、訪問看護ステーションを中心としたヘルスケア領域に特化したサービスを提供しています。
主力事業として、訪問看護ステーション向けクラウドシステム「iBow」シリーズの開発・提供と、看護職員のスキル向上を目的とした教育コンテンツの提供を行っています。
法令で定められた研修のほか、看護現場で必要な実践的な知識や技術を体系的に学べる機会を提供し、医療・介護分野における質の向上を支援しています。
iBow e-Campusは、訪問看護ステーションを対象に、従業者が必要な知識やスキルをオンラインで学べる研修プラットフォームです。特に、法令で定められた必須研修や、実務に役立つ実践的な教育コンテンツを提供することで、訪問看護の現場で必要とされる知識や技術を体系的に学ぶ機会を提供しています。
iBow: https://ewellibow.jp/
iBow e-Campus: https://ewellibow.jp/lp/statutorytraining/
従来のシステムでは、研修終了後の受講証明書の発行自体は自動化されていましたが、LMS(学習管理システム)機能がなく、受講状況の管理が想定通りに進まず、修正して発行が必要となるケースが多く発生していました。
その結果、個別で受講証明書を発行せざるを得ない時期があり、その時は非常に手間がかかっていました。
さらに、お客さまがご利用する上でも誰がどの研修をどの程度受講しているかを正確に把握することが難しく、進捗管理において訪問看護ステーションの管理者の負担が大きい状態が続いていました。
また、途中受講でも証明書が発行される仕組みであったため、研修の質を十分に担保するのが難しいことも課題でした。
WisdomBaseを採用した理由は3つあります。
1つ目は、研修完了後に受講証明書を自動で発行できる点です。
2つ目は、WisdomBaseはBtoBtoBの階層的な運用に対応可能な点です。
他の多くのシステムが社内研修用として設計されている中で、親・子・孫といった階層構造を持つ管理機能は、法人向けの運用に最適でした。
3つ目は、他社の多くが開発を前提としたシステムであるのに対し、迅速かつ低コストでの運用が可能だった点です。
はい、まず社内の業務改善という点では受講証明書の作成や送付にかかっていた時間がほぼゼロになり、業務効率が大幅に向上しました。
またサービスの質向上という点では、LMS機能によって受講履歴がデータとして管理できるようになり、訪問看護ステーション側での研修管理が容易になり、ガバナンス強化につながりました。
LMS機能があることで「iBow e-Campus」が厚生労働省の助成金要件に適合できたことも良かったです。
これにより、利用者満足度も向上し、研修をスムーズに受講できる環境が整ったと思います。
また、SNS投稿では「新しくなって使いやすくなった」というような声がありましたし、研修の受講者アンケートでは「すごく使いやすくなって満足している」というような回答がほとんどでしたので導入して良かったです。
WisdomBaseの良い点としては、動画のスキップを制限する機能や、テスト受験後に受講証明書を出せる仕組みですね。
これにより、研修の受講を確実にし、学習したことを担保できます。
一方で、アカウント発行やメール送信の予約機能があるとさらに便利だと思います。また受講証明書のフォーマットを弊社側で設定できればなお良いですね。
弊社では、現在580以上の事業所でiBow e-Campusを導入(2025年2月時点)していますが、更なる普及を目指しています。
今後は、研修コンテンツの拡充に注力し、競合他社との差別化や、利用者満足度の向上などにより、訪問看護業界全体の成長に貢献したいと考えています。