公益社団法人日本糖尿病協会
日本糖尿病協会は、糖尿病の克服と健康増進への貢献を目指して活動する団体です。
2021年に第1回試験が行われた「糖尿病関連企業EXPERT社員認定制度」のeラーニング学習・オンライン試験の基盤システムに、WisdomBaseを採用いただきました。採用の背景などを同協会の岩村さんと津崎さんにうかがいました。
日本糖尿病協会は、糖尿病を克服し国民の健康増進に貢献するため、糖尿病に関する正しい知識の普及などの活動をしている団体です。会員は患者さんや医師、歯科医師、医療従事者、糖尿病関連の企業などで構成されています。
糖尿病医療や療養指導の向上には、医療者だけではなくさまざまな方の協力が必要です。なかでも、日々医療現場のパートナーとして活動する糖尿病関連企業で働く方々の力は非常に大切だと考えています。
「糖尿病関連企業EXPERT社員認定制度」は、糖尿病関連企業で働く方々に糖尿病の病態や治療に対する高水準の知識を持っていただくことで、よりよい医療支援を実現するためにスタートした事業です。
2017年頃から企業を対象にした認定試験の構想が生まれ、2020年には、試験の実施が決定。新型コロナウイルスの感染拡大もあり、オンラインでの実施に向け準備をスタートしました。
受験者は、私たちが提供する医療者向け糖尿病学習教材を e ラーニングで受講後、オンラインで認定試験を受験。その後、ラーニングや研修会参加によって知識の継続的なアップデートを行います。
糖尿病で苦しむ患者さんを支援し、糖尿病患者の増加を食い止めることです。「糖尿病関連企業EXPERT社員認定制度」によって、糖尿病関連企業で働く方々の知見が今まで以上に深まれば、よりよいサポートができると考えています。
WisdomBaseを知ったきっかけは、病態栄養学会からの紹介です。導入の決め手は、月額料金など固定費が発生せず、試験問題を自分たちで修正したり時間制限を設けたりと柔軟な対応ができるからです。
「糖尿病関連企業EXPERT社員認定制度」は毎月開催ではなく、年に数回開催する試験なので、月額制だと余計なコストがかかってしまいます。また、初めて実施する試験なので、なるべくフレキシブルに対応できるシステムが望ましいと考えていました。
大手テストセンターのサービスも検討しましたが、月額料金制で固定費がかかり、自分たちで試験問題などのカスタマイズができないため、このプロジェクトには合わないと判断しました。
シェアウィズさんは、コスト・機能面の希望を満たしているだけではなく、料金システムやサービス内容など明確に説明してもらえたのも好印象で、お話を聞いた時点で導入を決めていました。
「糖尿病関連企業EXPERT社員認定制度」は全く新しい試みなので、親身になって一緒に考えてくれる会社にお願いしたいと考えたのです。
一番メリットを感じたのは、コストを軽減できた点です。会場で試験を実施する場合、全国の会員さんをひとつの会場に集めるため、会場利用料や試験監督に支払うアルバイト代など多額の費用がかかり、その結果、受験料も高くなってしまいます。オンラインであれば、それらのコストがかからない分、受験料もおさえられます。
特にWisdomBaseの場合、固定費がかからないため大幅に節約できました。オンライン試験は受験者にとっても、来場する時間や交通費が不要でメリットが大きく、導入して正解だと感じています。
2021年2月・3月に実施した第1回認定試験では、計13社1,800人が受験しました。試験前のシステム設定の段階から手厚いサポートをしてもらえたおかげで、試験が終わるまで大きなトラブルはありませんでした。
第1回ということもあり、試験が上手く進まず困った受験者から問い合わせの電話が多くかかってくるのを想定していましたが、問い合わせは全体で4人くらい。非常にスムーズに進行でき、助かりました。
問題内容の入れ替えなどにフレキシブルに対応できるのも、試験を運営にあたり便利で、満足しています。
機能が豊富なため、使用しない項目が管理画面にたくさんあり、やや使い勝手が煩雑に感じました。使いこなせれば便利だと思うのですが、私たちの場合そこまで多くの機能は必要ありません。できれば、もっとシンプルな管理画面が良かったですね。
また、いろいろな機能が自動で追加されていったので、少々戸惑ってしまいました。事前に共有があればスムーズに対応できたと思います。
問題修正などシステムの柔軟さやコスト、サポートの手厚さには満足しているので、今以上に使いやすさが向上すると嬉しいですね。
今後は「糖尿病関連企業EXPERT社員認定制度」の認定試験は、年2回、12月頃と3月頃に実施する予定です。
回を重ねるなかで改善点も出てくると思うので、シェアウィズさんにサポートしていただきながら、スムーズに運営できたらと考えています。
