札幌糖尿病療養指導士認定機構(札幌LCDE)は、これまで筆記試験で行われていたLCDEの認定試験をオンライン化したことで、受験者の利便性向上と試験運営の効率化を両立しています。
当機構は、糖尿病診療に携わる医療従事者のスキル向上を目的として設立された機関です。
糖尿病は国内でも患者数が多い疾患であり、看護師、薬剤師、管理栄養士など、多職種の医療従事者が連携して診療にあたることが求められます。
当機構では、これらの医療従事者を対象に、糖尿病療養指導士の認定試験を実施しています。
認定試験は年1回実施しています。
認定試験を受験するためには、事前に講習会を受講する必要があります。
毎年秋に講習会を開催し、1月に認定試験を実施しています。
試験合格者には認定証を発行しています。
オンライン試験導入の背景には、主に3つの理由があります。
1つ目は、遠方からの受験者の利便性向上です。
北海道は広いため、試験会場までの移動が難しい受験者もいます。
オンライン試験であれば、自宅から受験できるため、移動の負担を軽減できます。
2つ目は、冬季の交通障害対策です。
1月の札幌は積雪が多く、交通機関が乱れる可能性があります。
オンライン試験であれば、天候に左右されずに受験できます。
3つ目は、試験運営の効率化です。
筆記試験では、試験問題の印刷や採点、合否通知の郵送など、多くの作業が発生していました。
オンライン試験では、これらの作業を大幅に削減できます。
WisdomBaseを選んだのは、他の都道府県の認定機構での導入実績があったからです。
実際に他県の機構がWisdomBaseを使っているという話を聞き、直接問い合わせて導入を決めました。
はい、試験の実施における業務負担を削減できました。
特に、受験票の準備、試験問題の印刷、試験当日の設営、採点作業、結果のデータ入力といった業務が不要になり、運営スタッフの負担が減少しました。
試験の運営に関わるスタッフの人数も、従来の6〜7名から2〜3名と半分程度の人数に減らすことができましたので、業務効率が向上したと感じています。
良かった点としては、試験問題の作成画面が直感的で、ストレスなくスムーズに入力できた点が挙げられます。
また、会計処理の面でも、入金状況がリアルタイムで確認できるため、今までよりも集計がしやすくなりました。
一方で、受験者へのメール配信機能が強化されるとより便利になると思います。
導入支援に関しては、試験前にミーティングの時間を十分に確保いただき、疑問点を解消できました。
実際の画面を見ながら具体的な操作方法を提案していただけたので、スムーズに準備を進められたと思います。
今回のオンライン試験導入により、試験運営の基盤が整いました。
今後は、2年目以降、業務のさらなる効率化が期待できます。
また、運営担当者も慣れてくることで、よりスムーズに運営できると考えています。
オンライン試験の導入が直接的に受験者増加につながるというよりは、利便性向上による影響が大きいと考えています。
より多くの方に受験しやすい環境を提供することで、糖尿病医療の質の向上に貢献していきたいと考えています。