一般社団法人日本特殊効果演出協会
一般社団法人日本特殊効果演出協会は、特殊効果業界の「安全」と「未来」を創造することを理念に掲げ、業界の発展と安全力・技術力向上を目指して活動しています。
法人会員向けのeラーニング提供でWisdomBaseをお使いいただくに至った経緯について、事務局の小野さまにお話を伺いました。
一般社団法人日本特殊効果演出協会は、テレビ・コンサート・イベント・演劇などの会場で使われる火薬や高圧ガス、危険物・高所作業などの技術力を上げ、業界全体の安全性を向上させることを目的とした組織です。これまでは業界の各社でバラバラに取り組んでいましたが、多岐にわたる作業の中で安全教育がしっかりなされていないと、演者や観客はもちろん現場スタッフにも危険が及ぶ可能性があります。安全を第一に考えて、業界全体で取り組むことを推進しています。
主にeラーニングの提供をしています。現場作業でみんなが同じレベルの安全認識を持って、それを日々の活動の中で実践できるような内容を盛り込んでいます。当法人は2021年5月に設立しましたが、日本国内で特殊効果を専門とする業者のほとんどが加盟しています。安全衛生の教育や管理という観点では、大きな会社の人たちはある程度理解している一方で、規模が小さいところではなんとなくの知識しかないこともあります。それを一定のレベルに引き上げるために学習の場を整えています。
これまでは、それぞれの会社が業務に必要な内容を個々で学びに行っていました。例えば、高圧ガスに関するものやフルハーネスという高所作業装備の講習などです。それと、火薬を扱うときは火薬に関する協会が別にあって、そこで認定書をもらう必要があり煩雑だったのが課題ですね。それがWisdomBaseで1個にまとまって観られるようになりました。
導入にあたっては、十数社の同業他社をチェックしました。強みや弱み、費用、オンラインの決済ができるかどうかなど、一覧表を作って比べました。選定にあたって重視したのは、試験と動画の両方が使えるシステムかどうかです。動画を観たり資料を読んだりして終わるのではなく、どのぐらい理解しているかをしっかり確認したいと思いました。
そのやり方は、私が入っているビジネス交流会の手法を参考にしました。その交流会ではオンラインでリアルタイムに行うトレーニングとeラーニングの両方があって、最後にどこまで理解したかテストがあります。「何割以上の点数で合格」というラインもあって、そのあたりも自分たちで教材を作るときにヒントとして取り入れました。
費用面は大きかったですね。他の会社は、動画作成もセットにして販売していることが多かったです。でも、当然ながら動画は作るときと作らないときがあって、それも含めた料金が毎月かかるのはもったいないなと。その点、WisdomBaseのコンセプトはすごく明確でわかりやすいと思いました。あくまでもシステムの提供だけで、そこに特化していくという部分に好感を持ちました。
それと、導入まで結構時間がかかってしまったのですが、営業の方が諦めずに最後までやってくれたのも大きな要因でしたね。営業の方の雰囲気がとても良くて、最後は別の1社とどちらにしようかと迷いましたが、やっぱりWisdomBaseに決めました。
頻繁にシステムを使っている時期はそうでもないんですが、しばらく時間が経ってから使ったときに「これどうするんだっけ」と直感的に動きにくいところはありますね。システム独自の言葉が多くて、ぱっと見て意味を取るのが難しい部分はあるかもしれません。全般的な使い勝手には満足していますが、もう一歩わかりやすければより良くなるかなと思います。
オンラインでのサポートということで、最初はどうやるんだろうと不安でした。でもしっかり記録を残してくれるし、わからないところは実際の画面を動かしながら説明してくださるのが本当にありがたいですね。いつもこちらの立場に立った考え方をしてくださり、的確な提案や試行錯誤をしてくれるので、サポートの方にはもう感謝しかありません。
サポートの方のお人柄が良いのが一番大きな要因でしょうね。なにか困ったときにメールすると、すぐに反応していただけるので安心です。WisdomBaseほどのカスタマーサポートをしてくれる会社は少ないんじゃないかと思います。
多くのシステム会社は自分の製品を売らないといけないので、現場の作業と多少ミスマッチがあっても契約するんですね。その後に使い方がわからなくても「マニュアルを見てください」で終わりなので、結構苦労したという話を聞いたことがあります。WisdomBaseはマニュアルもいただいていますが、とにかくサポートが最高で、急ぎの用件でもきちんと助けていただけるのがありがたいと思っています。
WisdomBaseで実施した試験結果に対して、認定証を発行したいですね。個人のスマートフォンなどに画像を保存して、現場で作業をする際に「私はこういう内容の認定証を持っています」と提示できるような形が理想です。コンサート会場や劇場の責任者が認定証を見て、「それを持っているなら安心だね」と広く認知される状況を作るのが今後の目標です。
一番は、サポート窓口を残しておいて欲しいということです。困ったなと思ったときにカスタマーサポートがあれば安心できますね。今までは私一人でWisdomBase関連のことをやってきましたが、今後は若手職員を含めたチームでeラーニングのコンテンツづくりをやっていこうと考えています。属人化が与える組織へのデメリットをなくしたいので、そういう意味ではサポート体制も含め、誰もが取っ掛かりやすいシステムにアップデートしていっていただけると嬉しいですね。
