はじめに
「eラーニングサービスの立ち上げを検討しているが、導入費用がネックになっている」
そんな中小企業の経営者や人事担当者に注目されているのが「IT導入補助金」の活用です。近年、eラーニングシステムの導入に対して補助金が活用できるケースが増えており、コストを抑えながらDXを推進する有効な手段となっています。本記事では「IT導入補助金って?」「どんなシステムが対象?」「申請フローは?」という疑問を持つ方に向けて、補助金の仕組みから申請方法、成功事例までわかりやすく解説します。
- はじめに
- IT導入補助金でeラーニングを安く導入できるって本当?
- IT導入補助金の申請フロー
- IT導入補助金の最新スケジュール
- eラーニング導入に補助金を活用した企業の成功事例
- IT導入補助金2025の対象のeラーニングシステム3選
- 【最大補助額350万円】IT導入補助金でeラーニングシステムを導入するなら「WisdomBase」
- まとめ
IT導入補助金でeラーニングを安く導入できるって本当?
IT導入補助金とは、中小企業の業務効率化・DX推進を目的に、国がソフトウェア導入費用の一部を補助する制度です。eラーニングシステムも、教育研修の生産性向上につながるソリューションとして対象になる場合があります。補助率は最大2/3、補助額は最大350万円(インボイス枠の場合)と、導入ハードルが大きく下がります。
また、IT導入補助金の対象は、事前に「IT導入支援事業者」として登録されたベンダーであることと、ITツールとして登録されているツールに限ります。
IT導入補助金の申請枠の種類と補助率・補助額
eラーニングシステムの導入において該当するのは「通常枠」か「インボイス枠(インボイス対応類型)」です。どちらの枠で申請可能かについては、IT導入支援事業者に確認してください。
項目 | 通常枠 | インボイス枠(インボイス対応類型) |
---|---|---|
概要 | 幅広いITツール導入を支援する枠。 | インボイス制度に対応したITツールの導入を支援する枠。 「会計」「受発注」「決済」の機能を有するソフトウェアなどが対象。 |
補助額 補助率 |
【補助額】 1プロセス以上:5万円以上150万円未満 4プロセス以上:150万円以上450万円以下 【補助率】 1/2以内、2/3以内※ ※3ヶ月以上地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員が全従業員の30%以上であることを示した場合の補助率は、2/3以内 |
1機能以上:50万円以下[補助率:3/4以内(中小企業)、4/5以内(小規模事業者)] 2機能以上:50万円超〜350万円以下※[補助率:2/3以内] ※補助額50万円超の際の補助率は、補助額のうち50万円以下については3/4(小規模事業者は4/5)、50万円超については2/3 |
機能要件 | 導入するITツールが、定められた業務プロセス(例:顧客対応・販売支援、決済・債権債務・資金回収管理など)のうち、1種類以上の機能を有していること。 | 会計・受発注・決済のうち1機能以上を必ず含み、かつ、インボイス制度に対応していること。 |
IT導入補助金の詳細は下記、公式Webサイトをご確認ください。
https://it-shien.smrj.go.jp/
補助金を活用した導入で実際にどれくらいコストを抑えられる?
たとえば、導入費用や運用費用などを含めて520万円のeラーニングシステムをインボイス枠で申請すると、3割の負担額である170万円で導入できます。
また、補助対象となる主な費用は以下のとおりです。
- ソフトウェア
- ソフトウェア購入費
- クラウド利用料(最大2年分)
- オプション
- 機能拡張
- データ連携ツール
- セキュリティ
- 役務
- 導入コンサルティング・活用コンサルティング
- 導入設定・マニュアル作成・導入研修
- 保守サポート
補助金額は、IT導入補助金シミュレーターを参考にしてください。
https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/digitalbase/simulator/
IT導入補助金の申請フロー
IT導入補助金の申請の流れは以下の通りです。
- IT導入支援事業者の選定・ITツールの選択:補助金事務局に登録された「IT導入支援事業者」を選びます。この支援事業者が申請手続きのサポートやITツールの導入支援を行います。導入したいeラーニングシステムが補助金の対象ITツールとして登録されているか、また、どのIT導入支援事業者が扱っているかを確認します。
- GビズIDプライムの取得:申請には「GビズIDプライム」のアカウントが必要です。GビズIDプライム発行までの期間は、おおむね2週間となっております。未取得の場合は、早めに取得手続きを行いましょう。
- 交付申請:IT導入支援事業者と共同で申請書を作成し、事務局へオンラインで提出します。事業計画や導入するITツールの詳細、期待される効果などを具体的に記述する必要があります。
- 審査・交付決定:事務局による審査が行われ、採択されると「交付決定通知」が届きます。
- ITツールの導入・支払い:交付決定後、IT導入支援事業者と契約を結び、eラーニングシステムを導入し、支払いを完了します。
- 事業実績報告:ITツールの導入が完了したら、導入した証拠書類(請求書、支払証明など)を添えて、事業実績報告を事務局に提出します。
- 補助金交付:事業実績報告が承認されると、補助金が交付されます。
- 事業実施効果報告:申請時に設定した生産性向上目標の達成状況などを事務局に報告する「事業実施効果報告」を行う義務があります。
IT導入補助金の申請フローを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。 wisdombase.share-wis.com
IT導入補助金の最新スケジュール
補助金には申請期間が定められており、それを逃すと次のチャンスを待たなければなりません。ここでは、IT導入補助金2025の現在(2025年5月7日時点)公開されているスケジュールをお伝えします。
締切 | 通常枠・インボイス枠(インボイス対応類型)の日時 |
---|---|
1次締切分 | 2025年5月12日(月)17:00 |
2次締切分 | 2025年6月16日(月)17:00 |
3次締切分 | 2025年7月18日(金)17:00 |
最新の公募情報は公式サイトでご確認ください。
https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
eラーニング導入に補助金を活用した企業の成功事例
公益社団法人日本フィットネス協会は、コロナ禍により対面講習の実施が困難になったことを受け、資格対策講座のオンライン化を決断。IT導入補助金を活用し、eラーニングシステム「WisdomBase」を導入しました。
導入後は、講座の販売から試験実施、受講証明書の自動発行までをオンラインで完結。職員自身がコンテンツを管理・更新できる点や、決済方法の多様化による受講者の利便性向上が評価されています。
申請手続きもベンダーの支援によりスムーズに進み、オンライン講座の受講者数は対面講習を上回る結果に。補助金を活用することで、初期コストを抑えつつ、eラーニング事業を成功に導いた好例です。
成功事例の詳細はこちらをご確認ください。
https://wisdombase.share-wis.com/case/nihon-fitness-kyokai/
IT導入補助金2025の対象のeラーニングシステム3選
2025年5月7日現在、IT導入補助金2025の対象ツールであるeラーニングシステムは、当社が提供するサービスを含め3サービスでした(当社調べ)。
LearnO(Mogic株式会社)
LearnOは、リーズナブルな料金体系、必要十分でわかりやすい機能、最短1か月から可能なご契約など、導入しやすく続けやすいことが特徴のeラーニングシステムです。10年以上にわたり改良を重ね、現在は3,800社、月間60万人以上にご利用いただいています※。
※下記より引用
出典:Mogic株式会社、最大1/2の補助金が受け取れる!eラーニングシステム「LearnO(ラーノ)」IT導入補助金2025に認定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000162.000004876.html
Pholly(Mogic株式会社)
Phollyは、学校教育に必要な機能を網羅し、教職員の作業負担軽減を目指した学習管理システムです。スマートフォンやタブレットからアクセス可能で、授業の合間や通勤・通学時間などを活用して、授業準備や課題管理などが行えます※。
※下記より引用
出典:Mogic株式会社、始めるなら今!学習管理システム(LMS)「Pholly(フォリー)」IT導入補助金2025の対象ツールに認定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000004876.html
WisdomBase(株式会社シェアウィズ)
WisdomBaseは「インボイス枠」で申請が可能です。
eラーニング教材の販売から受講管理、Web試験までを一括管理できる多機能なeラーニングシステムです。eラーニングサービスの新規立ち上げ、資格検定の実施の実績が豊富です。
出典:株式会社シェアウィズ、【IT導入補助金2025】学習管理システム WisdomBaseが対象ツールに認定|補助額最大350万円の「インボイス枠」が利用可能 prtimes.jp
【最大補助額350万円】IT導入補助金でeラーニングシステムを導入するなら「WisdomBase」
https://wisdombase.share-wis.com/it-subsidy/
最後に「IT導入補助金2025の対象ツール3選」でご紹介しました、当社のサービスWisdomBaseについてご紹介です。
WisdomBaseは、最大350万円の補助対象であるインボイス枠の対象ツールです。
eラーニングの販売事業に最適な学習管理システムで、申込や支払い・受講管理・理解度チェック・認定証発行など、WisdomBaseひとつで販売事業を立ち上げられます。簡単に講座を作成・更新できる柔軟性と、クレジットカードやコンビニ決済など多様な決済手段への対応により、運営側・受講者双方の利便性を大幅に向上させます。
また、当社は2022年度よりIT導入支援事業者として、申請から導入まで補助金活用の支援もしています。eラーニングシステムの導入・申請をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。 wisdombase.share-wis.com
まとめ
本記事では、IT導入補助金を活用してeラーニングシステムをお得に導入する方法について、申請枠や補助率、申請フロー、成功事例、そして具体的な対象ツールに至るまで、詳しく解説してきました。対面研修の限界を感じている研修事業者様や、DXを推進したいけれどコスト面で二の足を踏んでいた経営者様にとって、IT導入補助金は大きなチャンスとなり得ます。
変化の激しい時代において、人材育成の重要性はますます高まっています。IT導入補助金という追い風を上手く活用し、貴社の研修サービスを次のステージへと進化させてみてはいかがでしょうか。まずは信頼できるIT導入支援事業者を見つけ、最初の一歩を踏み出すことから始めてみましょう。この記事が、そのきっかけとなれば幸いです。