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社内試験システムの選び方ガイド|おすすめ3選・導入事例を紹介

はじめに

「またこの季節か…」大量の試験問題用紙の印刷、配布、回収、そして深夜に及ぶ採点作業。昇進昇格試験や社内検定の準備に追われ、本来の業務が滞ってしまう…。そんな経験、ありませんか?

もしかしたら、その煩雑な試験運用業務、もっとスマートにできるかもしれません。

この記事では、社内試験のオンライン化を実現する「社内試験システム」に焦点を当て、そのメリットから選び方のポイント、具体的な活用事例、おすすめのシステムまで、あなたの悩みを解決するための情報を詳しくご紹介します。

社内試験の運用でよくある課題

多くの企業で、昇進・昇格やスキル認定のために社内試験が実施されています。しかし、その運用方法、特に伝統的な紙ベースでの実施には、担当者にとって悩ましい課題が少なくありません。ここでは、多くの担当者が直面しているであろう、代表的な課題を3つ挙げてみましょう。

  • 紙での実施に伴う準備・採点の手間
    • 問題印刷、配布、答案回収、手作業での採点と成績入力――作業が細分化されるほどヒューマンエラーが増え、担当者の残業要因になります。
  • 受験環境の確保とスケジュール調整の煩雑さ
    • 会議室やPCの確保、日程調整メールの往復だけで数日消費。現場の業務が繁忙期と重なれば調整はさらに難航します。
  • 紙媒体の取り扱いに起因するセキュリティリスク
    • 問題漏えい・答案紛失・成績改ざんなど紙特有の事故は重大な情報管理インシデントに直結します。

社内試験をオンライン化するメリットとは?

紙ベースの試験運用における数々の課題。これらを解決する有効な手段として注目されているのが、社内試験のオンライン化、すなわち「社内試験システム」の導入です。パソコンやタブレット端末を利用して試験を実施することで、従来の運用方法が抱えていた様々な問題を解消し、多くのメリットをもたらします。

ここでは、社内試験をオンライン化することで得られる具体的なメリットを3つの側面から詳しく見ていきましょう。これらのメリットを知れば、きっとあなたもオンライン化への期待感が高まるはずです。

試験準備・採点業務の自動化による工数削減

社内試験システムを導入する最大のメリットの一つは、試験準備から採点に至るまでの業務を大幅に効率化できる点です。まず、問題作成や登録はシステム上で行えるため、紙への印刷や配布の手間が一切不要になります。受験者への試験の割り当てもシステムを通じて簡単に行えます。

そして、最も大きな効果を発揮するのが採点業務です。選択問題や穴埋め問題などはシステムが自動で採点してくれるため、担当者が一枚一枚手作業で採点する必要がなくなります。

これにより、これまで採点に費やしていた膨大な時間と労力を大幅に削減でき、担当者はより付加価値の高い業務に集中できるようになります。

社員の勤務時間にあわせて柔軟に受験可能

オンライン試験であれば、特定の会場に集まる必要はありません。インターネット環境さえあれば、社員は自分のデスクや自宅など、都合の良い場所で受験できます。

また、試験期間を一定期間設けることで、社員は自身の業務スケジュールに合わせて、都合の良い時間に受験することが可能になります。これにより、全社員の日程を一度に調整する必要がなくなり、試験実施のハードルが格段に下がります。シフト勤務や外回りが多い部署の社員でも、無理なく試験に参加できるようになり、公平な受験機会を提供することにも繋がります。

時間や場所の制約から解放されることは、受験者にとっても大きなメリットと言えるでしょう。

試験データの一元管理による情報漏洩リスクの低減

社内試験システムを利用すれば、試験問題、受験者の解答、採点結果といった全てのデータがシステム上で一元管理されます。紙媒体のように物理的な紛失や盗難のリスクがなくなり、アクセス権限を設定することで、権限のない担当者が情報に触れることを防げます。

また、データのバックアップや暗号化といったセキュリティ対策が施されているシステムを選べば、より強固な情報管理体制を構築できます。紙媒体の保管や廃棄といった手間からも解放され、セキュリティレベルの向上と管理コストの削減を同時に実現できるのです。コンプライアンス遵守の観点からも、オンライン化は非常に有効な手段と言えます。

社内試験システムを選ぶ前に押さえたい4つのポイント

社内試験のオンライン化を決意し、いざシステムを選ぼうとしても、様々な製品がある中でどれを選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。

本章では、システム選定で失敗しないために、事前に確認しておくべき重要なポイントを4つご紹介します。

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自社の試験形式に適した機能が備わっているか

まず確認すべきは、自社で実施したい試験の形式に対応できる機能が備わっているかという点です。

例えば、選択式問題、複数選択問題、記述式問題、並び替え問題、穴埋め問題など、様々な出題形式があります。自社で採用したい出題形式にシステムが対応しているか、問題作成や登録のしやすさはどうか、といった点をチェックしましょう。

また、試験時間の設定、問題のランダム表示、受験回数制限、合格基準の設定など、試験運用に必要な基本的な機能が搭載されているかも重要です。特定のスキルを測定するための実技シミュレーションや、動画・音声ファイルを用いた問題など、特殊な形式に対応できるかも確認ポイントとなります。

不正行為を防止するセキュリティ機能の充実度

オンライン試験において、不正行為対策は非常に重要な要素です。システムを選定する際には、どのような不正防止機能が搭載されているかを必ず確認しましょう。

代表的な機能としては、受験中のコピー&ペースト禁止、他のウィンドウへの切り替え制限、フルスクリーンでの受験強制、定期的な画面キャプチャ、AIによる視線検知、Webカメラによる本人確認や監視機能などが挙げられます。

自社の試験の重要度や求められるセキュリティレベルに応じて、必要な機能が備わっているかを見極めることが大切です。厳格な本人確認や監視体制が必要な場合は、有人監視サービスを提供しているシステムも検討対象となります。

既存システムとの連携のしやすさ

社内試験システムを導入するにあたり、既に社内で利用している人事システムやeラーニングシステムなどとの連携が可能かどうかも確認しておきたいポイントです。

例えば、人事システムに登録されている社員情報を社内試験システムに連携できれば、受験者情報の登録や管理の手間を大幅に削減できます。また、eラーニングシステムと連携して、学習の進捗度に応じた試験を実施したり、試験結果を学習履歴に反映させたりすることも可能になります。

システム間のデータ連携がスムーズに行えれば、より効率的で効果的な人材育成や評価の仕組みを構築できるでしょう。API連携の可否や連携実績などを確認することが重要です。

サポート体制とコストパフォーマンスのバランス

システムの導入時や運用中に問題が発生した場合、迅速かつ適切なサポートを受けられるかどうかは、安心してシステムを利用するために不可欠な要素です。

導入時の設定サポート、操作方法に関する問い合わせ窓口、トラブル発生時の対応体制などを確認しましょう。

そして、もちろんコストも重要な選定基準です。初期費用、月額または年額の利用料、オプション機能の料金などを比較検討し、自社の予算内で必要な機能とサポートが得られる、コストパフォーマンスの高いシステムを選ぶことが求められます。

社内試験システムの活用事例

社内試験システムが実際にどのように活用され、どのような効果を上げているのか、具体的な事例を知ることは、自社への導入を検討する上で非常に参考になります。

ここでは、社内試験システムを導入し、試験運用の効率化や効果向上を実現した企業の事例を2つご紹介します。これらの事例を通じて、システム導入後の具体的なイメージを掴んでみてください。

社内検定試験の実施 | 明治ホールディングス株式会社

全社員のサステナビリティ意識向上を目的に「meijiサステナカレッジ」を開講。ベーシック認定テストにWisdomBaseを採用し、グループ横断での一斉受験を実現しました。​

wisdombase.share-wis.com

社員試験のオンライン化 | ミサワホーム株式会社

従来の集合・紙方式をWisdomBaseへ移行。自宅受験とインカメラ監視でカンニング不安を払拭しつつ、監督官コストを削減しました。​ wisdombase.share-wis.com

社内試験のオンライン化におすすめのシステム3選

社内試験システムの導入メリットや選定ポイント、活用事例を見てきて、いよいよ具体的なシステム選びに進みたいと考えている方も多いでしょう。ここではおすすめのシステムを3つピックアップしてご紹介します。

それぞれのシステムが持つ特徴や強みを比較検討し、自社のニーズに最もマッチするシステムを見つけるための参考にしてください。

【関連記事】【2025年版】オンライン試験システムの選び方とおすすめ6選 wisdombase.share-wis.com

MASTER CBT PLUS

株式会社イー・コミュニケーションズが提供しています。試験開始時に設問情報を一括でダウンロードし、終了時に解答情報をアップロードする仕組みになっており、試験中はオフラインで受験できます。最大1万名まで同時受験が可能です。国家資格DX支援で培ったノウハウを企業試験にも展開しています。​

https://www.e-coms.co.jp/business/cbt

TACテスト事業

TAC株式会社が運営しています。独自CBT/IBT配信システムと全国21拠点のテストセンターを併用できるため、会場受験とリモート受験を組み合わせたハイブリッド試験が可能。運営スタッフ・機材提供まで一括委託できます。

https://www.tac.biz/testcenter/

testable

株式会社プロシーズが提供しています。最大1万人同時受験を想定した高負荷設計とeKYC顔認証・AI不正検知が特長。選択・記述・画像付き問題など幅広い出題形式とスマホ対応で多様な試験ニーズに適合します。​

https://www.pro-seeds.com/testable/

社内試験のシステムをお探しならWisdomBase

wisdombase https://wisdombase.share-wis.com/

ここまで様々な社内試験システムの選び方や事例、具体的な製品についてご紹介してきましたが、「結局、自社にはどのシステムが良いのだろう?」と迷われている方もいらっしゃるかもしれません。

もし、社内試験のシステム導入にご関心がありましたらWisdomBaseもご検討ください。

択一・記述・レポート提出など多様な試験形式に対応し、自動採点や進捗管理も可能です。紙での運用に比べ、準備・実施・採点の工数を大幅に削減できます。また、社員の都合に合わせた受験が可能なうえ、結果は即時で確認できます。情報漏洩リスクも最小限に抑えられ、セキュリティ対策も万全です。人事・教育担当者の業務負荷を軽減し、試験運用を効率化します。

まとめ

この記事では、社内試験システムの導入を検討されている担当者様に向けて、紙ベースでの試験運用の課題から、オンライン化によるメリット、システム選定のポイント、活用事例、そしておすすめのシステムまで、幅広く解説してきました。

紙での試験準備や採点の手間、会場確保やスケジュール調整の煩雑さ、そしてセキュリティリスクといった課題は、社内試験システムを導入することで大きく改善できます。業務効率化による工数削減、時間や場所を選ばない柔軟な受験環境の提供、そして試験データの一元管理によるセキュリティ向上は、企業にとっても従業員にとっても大きなメリットとなるでしょう。

システム選定においては、「機能」「セキュリティ」「連携性」「サポートとコスト」の4つのポイントをしっかりと確認し、自社の目的や運用方法に最適なシステムを見つけることが重要です。

社内試験のオンライン化は、単に業務を効率化するだけでなく、より公平で効果的な人材評価・育成を実現するための重要な一歩となります。

この記事が、あなたの会社の社内試験運用をより良くするためのヒントとなれば幸いです。ぜひ、最適な社内試験システムを見つけ、試験運用のDXを実現してください。

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