オンライン試験マガジン

オンライン試験マガジンは、IBTや試験の運用法などオンラインテストに関するノウハウや最新情報を発信するWebメディアです。試験に強いLMSであるWisdomBaseを提供している株式会社シェアウィズが運営しています。

資格試験システム比較ガイド|機能・導入ポイント・事例まで解説

はじめに

「紙の資格試験運用、そろそろ限界かも…」
採点ミスや運営コスト、不正対策、認定証発行など、紙運用ならではの課題に悩む団体は多いはずです。

「自団体に合ったシステムを選びたい」「導入で何が変わるのか知りたい」という担当者におすすめなのが、「資格試験システム」の導入。

この記事では、資格試験システムの基本や主要サービスの比較、導入メリットや事例、導入フローまでをわかりやすく解説します。

資格試験システムとは?主な機能と仕組みをわかりやすく解説

ここでは、資格試験システムの基本構造や主要な機能、不正対策について解説します。

資格試験システムの基本構造

資格試験システムは、主に「受験者管理」「試験問題の作成・配信」「採点・集計」「合否判定・認定証発行」の4つの機能を備えています

これらはクラウド型で提供されることが多く、インターネット環境があれば全国どこからでも運用が可能です。

また、パソコンやスマートフォン、ダブレットなどマルチデバイスに対応しているシステムが主流です。

資格試験システムでできる主なこと

資格試験システムでできることは以下のとおりです。

  • 申込・受験者管理
    • オンラインで受験申込を受付、受験票発行、受験者リスト作成などが自動化できます。
  • 試験問題の作成・配信
    • 問題登録やランダム出題、受験者ごとの出題パターン変更なども可能です。
  • 自動採点・合否判定
    • 選択式や記述式など多様な問題形式に対応し、自動採点で業務負担を大幅に削減できます。
  • 受験回数や時間の設定
    • 受験回数や期間、受験時間など運用にあった受験設定が可能です。
  • 本人認証・不正防止
    • 顔認証やログ監視、カンニング防止機能も強化されており、信頼性の高い運用が可能です。
  • 合否通知・認定証発行
    • 合否判定後、自動で認定証発行まで一気通貫で対応できます。

【関連記事】 wisdombase.share-wis.com

資格試験システム導入のメリット・注意点

資格試験システムの導入は、多くの主催団体や運営事務局にとって業務効率化の切り札となる一方で、注意すべきポイントも存在します。

このセクションでは、導入によって得られるメリットと、想定しておきたいデメリットをわかりやすく解説します。

資格試験システム導入で得られるメリット

資格試験システムの導入で得られるメリットは以下のとおりです。

業務負担・コストの大幅削減

申込管理、受験票発行、採点、合否判定、認定証発行までが自動化されるため、人的ミスや作業工数を大幅に減らせます。

運営の信頼性・透明性が向上

本人認証や不正防止機能により、公平・公正な試験運営が実現。合否判定や認定証発行も一元管理され、受験者への対応スピードが格段に向上します。

柔軟な運用と受験者拡大が可能

Web試験や会場試験、ハイブリッド運用にも対応でき、全国・海外からの受験が容易に。急な受験者数増加にも柔軟に対応できます。

データの可視化と運用改善

受験者データや成績データの一元管理により、運営のPDCAサイクルが回しやすくなり、より良い試験設計が可能となります。

導入時に気を付けたい運用上の注意点

運用上の注意点について解説します。

初期設定・移行の手間

既存の紙運用からシステムへ移行する際、問題データや受験者データの整理、スタッフの操作研修などが必要になる場合があります。

コスト負担の増加(ケースによる)

月額費用や従量課金、オプション費用など、運用規模や機能によってはコストがかさむことも。総額や見積もり内容の事前確認が必須です。

システム障害やトラブル時のリスク

ネットワーク障害やサーバートラブルなど、ITならではのリスクも考慮し、サポート体制やBCP(事業継続計画)もチェックしましょう。

【関連記事】 wisdombase.share-wis.com

自団体に最適なシステムを選ぶためのチェックポイント

資格試験システムを導入する際は、自団体の業務フローや目指す運営像に本当にマッチするかを事前に見極めることが不可欠です。
ここでは、選定時に必ず確認しておきたい主なチェックポイントを整理します。

自社の運用形態と機能がマッチしているか

テストセンターを使った会場型試験か、自宅や会社などから受験できるオンライン試験、どちらの形態で試験を実施するか決めましょう。

また、自団体独自の試験形式や運用ルールに柔軟に合わせられるかどうか確認しましょう。例えば、試験問題を試験直前では修正できないなどもありますので気になる点は必ず営業担当者に確認するのもポイントです。

不正対策の厳密性と機能がマッチしているか

顔認証、カメラ監視、AIによる不正チェックなど不正防止機能でできることや、自社が求める「不正対策レベル」を満たしているか確認しましょう。

サポート体制や導入実績の有無

試験環境の構築サポートや問題作成代行など、作業の依頼範囲を明確にすることが大切です。

また、導入支援の手厚さや運用中のトラブル対応などのサービスの有無、過去にどのような団体・試験で採用されているかなど確認しておくとよいでしょう。

サービスの基本料金とオプション料金の把握

初期費用、月額・従量課金、オプションなどコストもしっかり確認しましょう。

例えば、初期費用無料などの場合は導入支援がないなど、無料は無料なりの理由があります。

独自要件への柔軟な対応は可能か

認定証発行やeラーニング連携、多言語対応、海外受験、独自レポート出力など、自団体特有の要望が実現できるか確認しましょう。

【関連記事】 wisdombase.share-wis.com

資格試験システム主要サービスを紹介

資格試験システムを導入する際、単に「機能が多い」「価格が安い」という理由だけで選んでしまうと、運用現場で思わぬギャップが生じることも。

実際には、セキュリティやサポート体制、カスタマイズ性、認定証発行の自動化など、自団体の運用フローに本当に合うかを見極める視点が不可欠です。

この章では、主要3サービス(WisdomBase、MASTER CBT PLUS、CBTソリューションズ)を紹介します。

WisdomBase(株式会社シェアウィズ)

WisdomBaseは、資格試験や検定試験などをオンラインで実施できる資格試験システムです。

受験申込から試験実施、採点・合否判定、認定証発行まで一元管理できる点が特徴です。試験問題の自動採点や即時合否判定が可能で、合否通知や認定証の自動発行にも対応しています。

また、eラーニングコンテンツや研修管理と連携できるため、教育・試験・認定まで一貫した運用が実現できます。

wisdombase.share-wis.com

MASTER CBT PLUS(株式会社イー・コミュニケーションズ)

MASTER CBT PLUSは、試験開始時に設問情報を一括でダウンロードし、終了時に解答情報をアップロードする仕組みで、試験中はオフラインで受験できます。最大1万名まで同時受験が可能です。

国家資格DX支援で培ったノウハウを企業試験にも展開しています。​

出典:https://www.e-communications.co.jp/service/master-cbt/

CBT(株式会社CBTソリューションズ)

CBTソリューションズのCBTサービスは、国家試験や有名検定などの試験運営を丸ごと委託できる1Stopソリューションを提供する総合試験運営支援サービスです。

300以上の団体への導入実績と豊富なノウハウを活かして、試験の立ち上げから実施、管理、分析まで一貫して支援。専用の管理画面や各種システム機能により、試験主催者の業務負担を大幅に軽減します。
出典:https://cbt-s.com/service/cbt/

【関連記事】 wisdombase.share-wis.com

【実例】資格試験システムの導入事例と成功のポイント

システム導入を検討するうえで、実際に資格試験システムを活用している団体の事例や、現場のリアルな声は非常に参考になります。

このセクションでは、WisdomBase導入事例をもとに、システム化で何が変わったのか、どんな運用の工夫が成功につながったのかをご紹介します。

札幌糖尿病療養指導士認定機構の事例

札幌糖尿病療養指導士認定機構は、糖尿病診療に携わる医療従事者のスキル向上を目的に設立された団体で、毎年、看護師・薬剤師・管理栄養士など多職種を対象に認定試験を実施しています。

以前は紙ベースでの試験運用でしたが、北海道という地域特性から、遠方受験者の負担や冬季の交通障害、試験運営の業務負担が大きな課題となっていました。

資格試験システム導入後は、受験票の準備や試験問題の印刷・設営、採点や合否通知、認定証発行といった作業が大幅に効率化。特にスタッフの業務負担は、従来から約半分の人数に削減しました。

事例の詳細はこちらをご覧ください。 wisdombase.share-wis.com

株式会社新建新聞社の事例

新建新聞社は、建設・住宅・危機管理分野の専門メディアを発行し、地域社会と企業の活性化を目指して多角的に情報を発信しています。

同社が主催する「リスクアドバイザー養成講座」では、リスクマネジメントやBCP担当者を対象に、オンラインと対面の両形式で講座を提供。受講後の試験にはWisdomBaseを採用しています。

システムの導入により、申し込みから受験、合否判定までの流れが一元管理でき、事務局の負担が大幅に軽減。進捗管理や合否判定の自動化で、業務効率と正確性も向上しました。

事例の詳細はこちらをご覧ください。 wisdombase.share-wis.com

システム導入の流れとよくある質問(Q&A)

資格試験システムの導入は、「検討」から「運用」まで複数のステップを踏みながら進めることが一般的です。

また、導入を検討する担当者からは多くの質問や不安の声が寄せられます。ここでは、導入プロセスの全体像と、よくある質問・注意点をまとめます。

資格試験システム導入の一般的な流れ

  1. 現状分析・要件整理 :自団体の課題や試験運営フロー、必要な機能を洗い出します。
  2. サービス比較・選定 :複数のシステムサービスを比較し、機能・実績・コスト・サポート体制などを精査します。
  3. 見積もり・契約:導入に必要な費用や提供範囲を明確にし、正式に契約します。
  4. 初期設定・移行作業 :試験問題データや受験者リストをシステムに移行し、運用テストやスタッフ研修を実施します。
  5. 本番運用・サポート活用 :実際の試験をシステムで運用。運用中はサポート体制を活用しながら、トラブル時にも迅速に対応します。

検討〜運用でよくある質問

よくある質問をまとめました。

Q1:紙運用からの移行にどれくらい期間がかかる?

試験規模や準備状況によりますが、数週間〜2カ月程度が一般的です。既存データの整理やスタッフ研修を並行して行うことでスムーズに移行できます。

Q2:途中で運用フローの変更やカスタマイズはできる?

多くのサービスでは、運用開始後もカスタマイズや機能追加に対応しています。導入時に要望をしっかり伝えておくことが重要です。

システム障害やトラブル時のサポート体制は?

主要サービスでは24時間対応や専任担当制のサポートを用意しています。導入前にサポート範囲と連絡手段を確認しておきましょう。

Q4:セキュリティや個人情報保護は大丈夫?

大半の資格試験システムは、通信の暗号化・データ保全・厳格なアクセス管理など法令に則ったセキュリティ対策を講じています。

トラブル・失敗を避けるためのチェックリスト

  • 必要な機能・要件がすべて満たされているか事前に確認する
  • サポートや保守の範囲・費用について明確にしておく
  • スタッフや受験者向けのマニュアル・説明会を準備しておく
  • 試験前に十分な運用テストを実施する
  • システム障害時の緊急連絡先・対応フローを共有しておく

準備と確認を丁寧に重ねることで、導入・運用時のトラブルや失敗を大幅に防ぐことができます。導入前後のサポートを積極的に活用し、安心して資格試験運営をスタートしましょう。

資格試験をオンライン化するならWisdomBase

wisdombase https://wisdombase.share-wis.com/

本記事の前半でもご紹介しましたが、資格試験をオンラインで実施するなら、WisdomBaseをご検討ください。

WisdomBaseの特長

WisdomBaseは学習コンテンツの配信から、試験実施、決済、受講者管理、認定証発行まで、オンラインでの教育・研修・試験運営に必要な機能を幅広く備えた統合プラットフォーム(LMS)です。主な特長は以下のとおりです。

1. 多様な問題形式と柔軟な設定

選択式(単一/複数)、記述式、穴埋め、並び替えなど、様々な問題形式に対応。試験時間制限、合格点設定、問題/選択肢のランダム表示、受験回数制限など、細かな試験設定が可能です。

2. 不正防止機能

顔認証機能、受験中の様子を監視、コピー&ペースト禁止、他のウィンドウへの切り替え検知、など不正抑止機能を搭載。

3. 自動採点と結果管理

選択式問題などは自動で採点され、結果はシステム上で一元管理。合否判定も自動で行えます。

4. 決済機能連携

有料の検定試験の場合、クレジットカード決済などの機能を連携させ、申し込みから決済までをオンラインで完結できます。

5. 認定証発行機能

合格者に対して、システム上でオリジナルのデジタル認定証を発行できます。

6. 安心のサポート体制

導入前のコンサルティングから、導入後の運用サポートまで、専任の担当者が伴走します。

wisdombase.share-wis.com

wisdombase.share-wis.com

まとめ

資格試験システムの導入は、受験者管理や自動採点、不正防止など、システム化で得られるメリットは多く、全国・海外受験やハイブリッド型試験にも柔軟に対応できる時代となりました。

資格試験運営をより安心・安全・効率的なものに変えるために、ぜひ本記事を参考に最適なシステム選びを進めてください。