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CBT試験とは?仕組み・メリット・IBTとの違いをわかりやすく解説

CBT試験とは、指定された試験会場でパソコンを使用して実施する試験方式(Computer Based Testing)です。紙試験に代わる手法として、資格試験や検定試験、企業の昇格・認定試験などで広く活用されています。本記事では、CBT試験の仕組みや特徴、紙試験・IBT試験との違いを整理したうえで、導入メリットや注意点、試験主催者が知っておきたい運営のポイントを体系的に解説します。

【この記事の要約】

  • CBT試験とは、指定された試験会場でパソコンを使って実施する試験方式
  • 紙試験やIBT試験と比べ、試験の公平性や不正防止、運営効率に優れている
  • 導入を成功させるには、試験目的や受験者層に応じた方式選定と事前設計が重要

CBT試験とは何か?

CBT試験とは、指定された試験会場(テストセンター)でパソコンを使用して実施する試験方式です。

CBTは「Computer Based Testing」の略称で、問題の表示から解答の記録、採点、結果管理までをコンピュータ上で行います。受験者は会場で本人確認を受け、監督者の管理下で試験に臨むため、公平性と信頼性を高い水準で確保できます。

CBT試験の特徴

CBT試験は、紙試験と同様に会場で実施される一方、採点や集計を自動化できる点が特徴です。答案回収や手作業での採点が不要となり、試験終了後に結果を迅速に確定・通知できるため、試験主催者の運営負担を大きく軽減します。

また、インターネット経由で自宅などから受験するIBT試験とは異なり、CBT試験は会場受験が前提となります。この違いにより、本人確認や試験監督を直接行えるため、不正防止や試験品質の担保がしやすくなります。

CBT試験についてもっと簡単に知りたい方は、90秒のアニメーション動画で解説しています。よろしければご覧ください。

CBT試験と他の試験方式の違い

CBT試験を正しく理解するには、紙試験(PBT)やIBT試験(オンライン試験)との違いを整理することが重要です。いずれも試験を実施する方法ですが、受験環境や運営負担、公平性の考え方が大きく異なります。

CBT試験と紙試験(PBT)の違い

紙試験は、問題冊子と解答用紙を使って会場で実施する従来型の試験方式です。

監督者による管理が可能なため信頼性は高い一方、印刷・配布・回収・採点といった作業に多くの時間と人手がかかります。結果通知までに日数を要する点も課題です。

CBT試験は、同じく会場で実施されますが、解答はすべてデジタルで記録されます。採点や集計を自動化できるため、試験後すぐに結果を確定でき、運営負担を大幅に削減できます。紙試験の公平性を維持しつつ、効率化を図れる点が大きな違いです。

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CBT試験とIBT試験(オンライン試験)の違い

IBT試験は、受験者が自宅や職場などからインターネット経由で受験する方式です。会場手配が不要で、受験者にとっても利便性が高い反面、通信環境の差や本人確認、不正防止への対策が課題になります。

CBT試験は会場受験が前提となるため、本人確認や試験監督を直接行えます。受験環境を統一しやすく、試験の公平性や信頼性を重視する試験に向いています。利便性を重視するIBT試験と、公式性を重視するCBT試験では、適した用途が異なります。

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試験方式ごとの比較表

項目

CBT試験

IBT試験

紙試験(PBT)

受験場所

指定会場(テストセンター)

自宅・職場など

指定会場

本人確認・監督

会場で実施

技術的対策が必要

会場で実施

採点・集計

自動

自動

手作業

結果通知

即時〜短期間

即時〜短期間

数日〜数週間

運営負担

向いている試験

資格・検定・昇格試験

社内試験・研修

小規模・一斉試験

CBT試験の仕組みと実施の流れ

CBT試験は、試験会場(テストセンター)と試験システムが連携することで成り立っています。紙試験のように問題冊子や答案用紙を配布・回収する必要がなく、試験の準備から実施、結果管理までを一貫してデジタルで行える点が特徴です。ここでは、CBT試験がどのような仕組みで運営されているのかを、流れに沿って解説します。

試験会場(テストセンター)で行われること

CBT試験は、事前に指定された試験会場で実施されます。受験者は来場後、身分証明書による本人確認を受け、監督者の案内に従って着席します。会場には、あらかじめ設定されたパソコンとネットワーク環境が用意されており、受験者ごとの端末差による不公平が起きにくい設計です。

試験中は監督者が常駐し、受験者の行動を監視します。持ち込み物の制限や監視カメラの設置など、試験内容に応じた不正防止対策が取られるのも、会場型であるCBT試験の特徴です。

試験実施から採点・結果通知までの流れ

CBT試験では、試験開始と同時にシステム上で問題が表示され、受験者の解答はリアルタイムで記録されます。試験終了後、選択式問題などは自動採点が行われ、結果が即時または短期間で確定します。

主催者側は、管理画面から受験状況や得点データを確認でき、合否判定や結果通知を効率的に行えます。紙試験のように答案回収や手作業での集計を行う必要がないため、試験後の業務負担を大きく削減できます。

CBT試験で使われる主なシステム機能

CBT試験システムには、試験運営を支えるさまざまな機能が備わっています。代表的なものとして、問題配信機能、解答データ管理、採点・合否判定機能、受験ログの記録などがあります。

これらの機能を活用することで、試験の正確性や再現性を高めつつ、運営の属人化を防ぐことができます。試験規模が大きくなるほど、CBT試験の仕組みがもたらす効率化の効果は大きくなります。

CBT試験が使われている主な試験・活用シーン

CBT試験は、公平性や信頼性が求められるさまざまな試験で活用されています。特に、紙試験では運営負担が大きくなりやすい試験や、不正防止を重視したい試験との相性が良い点が特徴です。ここでは、代表的な活用シーンを紹介します。

資格試験・検定試験

CBT試験は、民間資格や検定試験で多く採用されています。全国に試験会場を設けることで、受験者は居住地に近い会場で受験でき、主催者側も同一条件での試験実施が可能になります。

採点や結果管理を自動化できるため、受験者数が多い試験でも安定した運営が行えます。試験結果を迅速に通知できる点は、受験者満足度の向上にもつながります。

業界団体の認定試験

業界団体が実施する認定試験や技能評価試験でも、CBT試験は有効です。試験の公平性や信頼性が担保されることで、資格そのものの価値を維持しやすくなります。

また、試験問題の管理や更新をデジタルで行えるため、出題内容の漏えいや管理ミスのリスクを抑えられます。定期的に試験を実施する団体にとって、運営の標準化を図りやすい点もメリットです。

企業の昇格試験・社内認定試験

企業内の昇格試験や社内資格試験でも、CBT試験の導入が進んでいます。複数拠点で同時に試験を実施できるため、評価基準のばらつきを抑え、公平な人事評価につなげやすくなります。
また、採点や集計の自動化により、人事担当者の業務負担を軽減できる点も重要です。試験結果をデータとして蓄積できるため、今後の人材育成や制度改善に活かすことも可能です。
検定試験や社内試験などさまざまなユースケースのオンライン試験の事例集をまとめました。

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CBT試験のメリット

CBT試験は、単に紙試験をデジタル化するだけでなく、試験運営全体の質を高められる点に大きな価値があります。ここでは、試験主催者の立場から見た主なメリットを整理します。

監督体制による不正防止と公平性の確保

CBT試験は会場で実施され、監督者が常駐するため、不正行為を抑止しやすい試験方式です。本人確認や持ち込み物の制限、試験中の監視などを組み合わせることで、替え玉受験やカンニングのリスクを最小限に抑えられます。

受験環境が統一されるため、端末性能や通信環境の違いによる不公平が生じにくい点も特徴です。試験の公平性を重視する資格試験や昇格試験において、大きなメリットとなります。

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受験環境トラブルが起きにくい理由

CBT試験では、会場側があらかじめ設定したパソコンやネットワークを使用します。そのため、受験者ごとの端末設定や通信環境に起因するトラブルが発生しにくく、試験中断や再試験のリスクを抑えられます。

万が一トラブルが発生した場合も、監督者が現地で対応できるため、試験の継続性を確保しやすい点が強みです。

採点・集計・合否通知の自動化

CBT試験では、解答データがリアルタイムで記録され、自動採点が行われます。これにより、紙試験のような答案回収や手作業での採点が不要になります。

試験終了後すぐに結果を確定・通知できる設計も可能で、受験者へのフィードバックを迅速に行える点は、試験の満足度向上にも寄与します。

試験運営全体の効率化と品質向上

採点や集計作業の省力化に加え、試験データを一元管理できることで、運営の属人化を防げます。過去の結果データを分析し、出題内容や合否基準の見直しに活かすことも可能です。

CBT試験は、運営コストの削減と試験品質の向上を同時に実現できる試験方式として、多くの主催者に選ばれています。

CBT試験のデメリットと注意点

CBT試験には多くのメリットがありますが、すべての試験に適しているわけではありません。導入後に「想定と違った」とならないよう、あらかじめデメリットや注意点も把握しておくことが重要です。

会場コスト・人件費がかかる

CBT試験は会場で実施するため、テストセンターの利用料や会場設備費、監督者の人件費が発生します。受験者数や試験回数が増えるほど、これらのコストは積み上がります。

紙試験と比べて運営工数は削減できるものの、「完全にコストが下がる」とは限らないため、事前に費用構造を整理しておく必要があります。

受験者の移動負担が発生する

CBT試験は会場受験が前提となるため、受験者は指定された試験会場まで移動する必要があります。会場数が限られている場合、交通費や移動時間が受験のハードルとなり、受験率に影響する可能性があります。

特に地方在住者や多忙な社会人が対象となる試験では、受験者の負担を考慮した会場設計や日程設定が求められます。

CBT試験が向いていないケース

CBT試験は、公平性や不正防止を重視する試験に適していますが、すべてのケースに最適とは限りません。例えば、受験者数が少ない単発試験や、頻繁な日程変更が必要な試験では、会場型であることが負担になる場合があります。

このような場合には、IBT試験など他の方式と比較し、自身の試験目的や受験者特性に合った方式を選択することが重要です。

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CBT試験とIBT試験の選び方

CBT試験とIBT試験には、それぞれに適した利用シーンがあります。どちらが優れているかではなく、試験の目的や求める条件に合っているかという視点で選ぶことが重要です。ここでは、判断のポイントを整理します。

セキュリティや公平性を重視したい場合

試験の公式性が高く、不正防止や公平性を最優先したい場合は、CBT試験が適しています。会場での本人確認や監督体制により、替え玉受験やカンニングのリスクを抑えやすく、受験環境も統一できます。

国家資格など結果が評価や認定に直結する試験では、CBT試験の信頼性が大きな強みとなります。

柔軟性や運営負担を重視したい場合

受験者の利便性や、試験運営の手軽さを重視する場合は、IBT試験が向いています。会場手配が不要なため、地理的制約を受けにくく、短期間で試験を実施できます。

一方で、通信環境の差や本人確認、不正対策については、追加の仕組みやルール設計が必要になります。試験の重要度が比較的低いケースや、不合格者を出すことではなく、認知度の向上、普及、理解促進などが主な目的である試験の場合は、IBT試験が有効な選択肢となります。

CBTとIBTを併用する運用パターン

試験の内容や目的によっては、CBT試験とIBT試験を併用する方法もあります。例えば、最終試験や認定試験はCBTで実施し、事前テストや模擬試験はIBTで行うといった運用です。

このように使い分けることで、公平性と柔軟性の両立が可能になります。試験全体の設計を俯瞰し、段階ごとに最適な方式を選択することが、効果的な試験運営につながります。

CBT試験の費用と費用対効果の考え方

CBT試験を導入する際には、発生する費用だけでなく、それによって得られる効果まで含めて判断することが重要です。初期コストだけを見ると高く感じられる場合でも、運営全体で見れば費用対効果が高まるケースも少なくありません。

初期費用・運用コストの内訳

CBT試験の費用は、大きく「初期費用」と「運用コスト」に分けられます。初期費用には、試験システムの導入費用や設定費用、試験仕様の設計にかかる費用などが含まれます。

運用コストとしては、テストセンターの利用料、監督者の人件費、システム利用料や保守費用などが発生します。試験回数や受験者数が増えるほど、これらのコストは変動するため、年間計画をもとに試算することが重要です。

紙試験から移行した場合のコスト変化

紙試験からCBT試験へ移行すると、印刷費や配送費、答案回収・採点にかかる人件費を削減できます。また、結果通知やデータ管理の効率化により、間接的な業務コストも軽減されます。

その結果、試験規模が大きいほど、紙試験と比べた際のコスト構造は大きく変わります。単純な費用比較だけでなく、業務時間の削減や運営ミスの防止といった点も含めて評価することが大切です。

中長期で見た費用対効果

CBT試験は、単年度でのコストだけでなく、中長期的な視点で費用対効果を考えることが重要です。運営の標準化や自動化により、試験の品質が安定し、主催者の負担が継続的に軽減されます。

また、試験結果をデータとして蓄積・活用できるため、試験内容や制度設計の改善につなげることも可能です。こうした効果を含めて考えることで、CBT試験の投資価値を正しく判断できます。

CBT試験導入を成功させる進め方

CBT試験の導入を成功させるためには、システムを選ぶだけでなく、事前設計から運用、振り返りまでを計画的に進めることが重要です。ここでは、一般的な導入ステップを順に解説します。

要件定義(試験目的・対象・セキュリティ)

まずは、試験の目的や対象者、実施形式を明確にします。資格認定なのか、社内評価なのかによって、求められるセキュリティレベルや試験運営の厳格さは異なります。

あわせて、出題形式や合否基準、不正防止の方針なども整理しておくことで、その後のシステム選定や運営設計がスムーズになります。

試験システム・ベンダー選定のポイント

要件が固まったら、複数のCBT試験システムや提供ベンダーを比較検討します。価格だけでなく、対応できる問題形式、同時受験可能人数、サポート体制、トラブル時の対応力などを総合的に評価することが重要です。

将来的な試験規模の拡大や運用変更を見据え、柔軟に対応できるかどうかも確認しておくと安心です。

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模擬試験・リハーサルの重要性

本番前には、必ず模擬試験やリハーサルを実施します。受験者視点での操作性や、監督者の対応フロー、トラブル発生時の対処方法を事前に確認することで、本番での混乱を防げます。

模擬試験で得られたフィードバックをもとに、試験設定や運営ルールを調整することが重要です。

本番運用と改善サイクル

試験本番では、あらかじめ定めた運営ルールに沿って実施し、終了後は必ず振り返りを行います。受験者アンケートや運営ログを分析することで、改善点が明確になります。

この改善サイクルを回すことで、回を重ねるごとに試験品質と運営効率を高めていくことができます。

よくある質問(FAQ)

CBT試験について、試験主催者や受験者からよく寄せられる質問をまとめました。導入検討時や方式選定の参考としてご活用ください。

CBT試験は自宅で受験できますか?

CBT試験は、指定された試験会場(テストセンター)で受験する方式です。自宅や職場などから受験する試験はIBT試験に分類されます。本人確認や監督体制を重視する点が、CBT試験の特徴です。

CBT試験とオンライン試験の違いは何ですか?

一般に「オンライン試験」と呼ばれるものの多くは、インターネット経由で受験するIBT試験を指します。CBT試験はオンラインで問題を配信する点では共通していますが、受験場所が会場に限定され、監督者の管理下で実施される点が大きな違いです。

CBT試験の費用相場はどれくらいですか?

費用は、試験規模や実施回数、会場数、利用するシステムによって大きく異なります。一般的には、システム利用料や会場利用料、監督者人件費などが発生します。具体的な金額を把握するには、年間の試験計画をもとに見積もりを行うことが重要です。

小規模な試験でもCBT試験は使えますか?

小規模な試験でもCBT試験を利用することは可能ですが、会場コストや準備負担を考慮すると、IBT試験の方が適している場合もあります。受験者数や試験の重要度に応じて、最適な方式を選択することが大切です。

オンライン試験システム選びで迷ったらWisdomBase

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CBT試験やIBT試験の導入を検討する際は、試験方式だけでなく、それを支える試験システム選びも重要です。試験の目的や運営体制に合わないシステムを選んでしまうと、運用負担が増えたり、十分な不正対策が行えなかったりする可能性があります。

WisdomBaseは、試験のオンライン化やデジタル運営を支援するプラットフォームです。IBT試験を中心に、選択式・記述式などさまざまな問題形式に対応しており、本人確認や監視機能などの不正防止対策も備えています。

CBT試験とIBT試験をどのように使い分けるべきか、将来的にどの方式へ移行するのが適切かといった検討段階から相談できる点も特徴です。試験運営の効率化や品質向上を検討している場合は、こうしたシステムの活用も視野に入れるとよいでしょう。

試験のオンライン化や運営改善を検討中の方は、自社の試験に合った方式やシステムについて、一度整理してみることをおすすめします。

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まとめ

CBT試験とは、指定された試験会場でパソコンを使用して実施する試験方式です。会場受験を前提とすることで、本人確認や監督体制を整えやすく、公平性や信頼性を高い水準で確保できます。一方で、採点や集計を自動化できるため、紙試験と比べて試験運営の効率化も実現できます。

紙試験やIBT試験と比較すると、CBT試験は「公式性・不正防止を重視したい試験」に適しており、資格試験や検定試験、企業の昇格・認定試験などで多く採用されています。ただし、会場コストや受験者の移動負担といった注意点もあるため、試験の目的や規模に応じた方式選定が重要です。

CBT試験の導入を成功させるには、要件定義からシステム選定、模擬試験、運用後の改善までを計画的に進めることが欠かせません。自団体の試験に求める公平性・効率性・柔軟性のバランスを整理したうえで、最適な試験方式を検討していきましょう。