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経済産業省リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業をわかりやすく解説

はじめに

「自社でリスキリング研修サービスを新たに企画したい」「助成金を活用できるメニューを作りたい」と考えても、国の施策や制度の複雑さに不安を感じていませんか?

本記事では、教育・人材育成ビジネスの新規参入・拡大を目指す方が必ず押さえておきたい、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の基礎から活用ポイントまで、わかりやすく解説します。

経済産業省が推進する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」とは?

急速なデジタル化や経済構造の変化が進む今、個人のキャリアアップや新しい分野への挑戦を後押しするために生まれたのが「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です。

国が主導しているこの制度は、時代に即したスキルの習得やキャリアチェンジを目指す人を多面的にサポートする仕組みとして、注目を集めています。

経済産業省がリスキリング事業に取り組む背景

日本では物価の上昇が続き、働く人の給料(賃上げ)や企業の生産性向上が大きな課題になっています。特に中小企業にも賃上げの波を広げるためには、より高いスキルを持つ人材の増加と、活発な人材の動き(労働移動)が欠かせません。

こうした背景から、政府は「人への投資」を強化し、ITやデジタル分野など成長産業に向けて新しいスキルを身につけるための支援(リスキリング)を本格的に始めています。

日本では他国と比べて「学び直し」や「転職」に消極的な人が多い傾向がありましたが、こうした制度を通じて、「自分の将来のために新しいスキルを学び、より良い働き方や収入を目指せる社会」を実現しようとしています。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の概要と目的

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、個人が新しいスキルを習得し、成長分野でのキャリアアップや転職にチャレンジすることを後押しする公的支援制度です。

AIやIT、DXなどの分野に特化した講座受講費用の最大70%が補助されるほか、キャリアコンサルティングや転職エージェントのサポートも一体となって提供されます。

本事業は、「個人が自らサービス事業者に申し込み、キャリア相談→リスキリング講座受講→転職支援」という流れで利用する制度です。社員教育・社内研修を目的とした法人利用は認められていません。

法人がリスキリング実施するなら「人材開発支援助成金」

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、個人のキャリアアップ・転職を支援する制度です。
一方、法人が自社従業員向けにリスキリング研修を導入したい場合は、「人材開発支援助成金」の活用が適しています。

こちらは、企業が従業員のスキルアップや社内DX推進のために行う研修に対し、研修費や賃金の一部が助成される制度で、実務担当者の負担軽減やコストダウンを強力にサポートします。

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リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を利用するメリット

経済産業省の認定を受けたサービスを利用することで、費用面だけでなく、転職支援や実務で役立つ最先端スキルの習得まで、一貫したサポートが受けられるのが大きな特長です。

ここでは、実際に利用することで得られる3つの主要なメリットを解説します。

受講料の最大70%が補助され、経済的負担を大幅軽減できる

この支援事業では、リスキリング講座の受講費用の最大70%が補助される仕組みです。

具体的には、まず講座を修了した時点で受講費用(税別)の1/2(上限40万円)が補助されます。さらに、その後実際に転職し、1年間継続して転職先で就業していることが確認できれば、追加で受講費用(税別)の1/5(上限16万円)が支給されます。つまり、講座終了時と転職後1年勤務時の2段階で、合計最大56万円の補助が受けられます。

AIやデータサイエンス、Webマーケティングなど高額な専門講座でも自己負担を大きく抑えて受講でき、「学び直しに興味はあるが、費用面がネック…」という方も、現実的にキャリアアップや転職への一歩を踏み出しやすくなります。

転職・キャリアアップをサポートする転職エージェントの支援が受けられる

単に知識やスキルを学ぶだけでなく、キャリア相談から求人紹介、面接対策まで、転職エージェントによる一貫したサポートが受けられるのも特徴です。

専任のキャリアアドバイザーが個別面談を実施し、希望や強み、将来像に合わせた求人選定や応募書類の添削、面接対策まで徹底サポート。

転職活動の不安や疑問にも、プロの視点で細やかに応えてくれるので、「初めてのキャリアチェンジ」でも安心してチャレンジできます。

即戦力となるIT・AI・DXなど成長分野のスキルを効率的に習得できる

現在のキャリア市場で高い需要があるIT・AI・DXなどの分野に特化した実践的な講座が揃っています。

各講座は、現場で活躍するプロ講師や最新のカリキュラムを採用しており、未経験からでも着実に実務レベルのスキルを身につけることが可能です。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を利用する際の流れ

ここでは、申込から転職・フォローアップまでの流れを3つのステップに分けて、分かりやすく整理しました。

1. キャリア相談から支援提供事業者を探す

まずは、経済産業省の公式サイトで「リスキリング支援提供事業者」(認定を受けた講座・転職サービス運営事業者)を探します。

利用者は、自身のキャリアや転職希望などについて、支援事業者のキャリアアドバイザーに無料相談することができます。ここで自分の現状や将来の方向性を整理し、最適なリスキリング講座やキャリアプランを決定します。

URL:https://careerup.reskilling.go.jp/worker/

2. リスキリング講座を受講

キャリア相談で選んだ講座に申し込み、実際にリスキリング(学び直し)の受講を開始します。

AIやデータサイエンス、Webマーケティングなど、成長分野に特化した実践的なカリキュラムを、最大70%の補助金を利用して受講できます。多くの事業者では、オンライン・対面両方の形式に対応しているため、働きながらでも自分のペースでスキル習得が可能です。

3. 転職支援によるキャリア実現

講座修了後は、転職エージェントによる求人紹介や面接対策、応募書類の添削など、具体的な転職活動のサポートが受けられます。無事に転職が決まった後も、1年間はアフターフォローが続き、新しい職場でスムーズに活躍できるようにサポートが提供されます。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を活用するときの注意点

この支援事業は多くのメリットがある一方、いくつかの注意点や制度上の制約も存在します。

転職を目指していないと対象にならない

この制度は「リスキリングを通じて転職やキャリアアップを本気で目指す個人」が利用対象です。単に知識やスキルを身につけたい、自己啓発として講座を受講したい、といった目的では補助の対象となりません。申込時やキャリア相談時に、転職やキャリアチェンジの意思をしっかり示す必要があります。

講座を受講した会社を経由せず転職すると、追加の補助金を受け取れない

リスキリング講座を受講し、その後に転職を決める場合、転職先の企業が制度のルールに則って紹介されたものでないと、「転職後追加支援金」(一時金)の対象外となります。

自己応募や知人経由で転職した場合、制度の追加補助を受けられませんので、必ず支援事業者と相談しながら手続きを進めることが大切です。

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を活用できるサービス

経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を最大限に活用したい場合、どのサービスを選べばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。ここでは、制度の対象となる主要サービスの中から、特に実績や満足度が高い注目サービスを3つピックアップし、それぞれの特長を簡単にご紹介します。

スキルアップAI|AI・データ人材育成に強い実践型リスキリング

スキルアップAIは、AIやデータ分析、機械学習、統計など、専門性の高い17種類の講座から選べるリスキリングサービスです。ハンズオン中心の実践的な学びと、転職サポートや独自アセスメントツールも特徴。AI/DX分野でキャリアアップを目指す方におすすめです。

URL: https://www.skillupai.com/reskilling/

SHElikes|女性向けキャリア支援・リスキリング講座が充実

SHElikes(シーライクス)は、WebデザインやWebマーケティング、動画編集、SNS運用、プログラミングなど、45職種以上のスキルを学べる女性向けのキャリアスクールです。未経験からでもキャリアチェンジを目指せるコースが豊富に用意されており、受講生同士が交流できるコミュニティや、毎月のグループコーチングで学習目標を振り返る仕組みも整っています。

URL: https://shelikes.jp/landing_pages/reskilling2024/

マケキャン|未経験からWebマーケターへの転職を目指すリスキリングサービス

マケキャンは、未経験からWebマーケターへの転職を目指せるリスキリングサービスです。現役マーケターによる実践的なカリキュラムや個別の転職サポートが充実しており、学んだスキルを活かして即戦力としてのキャリアチェンジを目指せます。

URL: https://makecam.web-camp.io/lp/jobchange/

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の利用がおすすめな人

ここでは、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の利用におすすめな3つのタイプを紹介します。

スキルアップして年収を上げたい方

今の収入や働き方に満足していない方、もっと市場価値の高い人材になりたい方にとって、この制度は大きなチャンスです。AI・IT・DXなど成長産業で必要とされるスキルを身につけることで、年収アップやキャリアアップの実現が現実的になります。

IT・AIなど成長産業で転職を目指したい方

IT・AI・データサイエンスなど、今まさに人材不足が深刻な分野への転職を検討している方にも、リスキリング支援事業は最適です。未経験者でも段階的にスキルを身につけられる実践的な講座と、転職エージェントによるきめ細やかなサポートが受けられるため、「異業種からチャレンジしたい」という方も安心して利用できます。

未経験から専門スキルを身につけてキャリアチェンジしたい方

これまでとは異なる分野・職種に挑戦したい、専門性の高いスキルを武器に新しいキャリアを築きたい――そんな思いを持つ方も、支援事業の対象となります。

特に、全く未経験からのスタートでも受講しやすいカリキュラムやサポート体制が整っているので、「やってみたいけど自信がない」という方も、安心して一歩を踏み出せます。

まとめ

経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、成長分野への転職やキャリアアップを本気で目指す個人をサポートする制度です。

補助金による経済的な負担軽減、専門スキルの効率的な習得、そして転職支援まで一貫したサポートが受けられる点は、今後のキャリアを真剣に考える方にとって大きなメリットとなるでしょう。

本記事では、教育・人材育成ビジネスに携わる方や新規サービス企画を検討している方に向けて、制度の基礎知識から活用時のポイント、おすすめのサービス、対象となるユーザー像まで網羅的に解説しました。

「個人向けのキャリアアップ・転職支援」には本制度を、「法人での社内研修や人材育成」には人材開発支援助成金など他の助成制度を活用するのがベストです。制度の仕組みを正しく理解し、事業やサービス開発にしっかりと活かしていきましょう。

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法人として「自社従業員のリスキリング」や「法人向けの研修サービス提供」を検討している場合、経済産業省のキャリアアップ支援事業だけでなく、人材開発支援助成金などの活用も視野に入れることが重要です。その際、効率的かつ質の高い研修運営を実現できるプラットフォームの選定が、事業成功のカギとなります。

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