
はじめに
「せっかく作った自社の動画、もっと有効に活用できないか?」
セミナーや研修動画を収益化したい中小企業担当者が増えていますが、「動画販売サイトの作り方が分からない」と悩む方も多いはずです。
本記事では、動画販売サイトの立ち上げから運営、収益化までの流れを初心者向けにわかりやすく解説します。具体的な構築手順や選び方、注意点まで実用的な情報を網羅しているので、ぜひ参考にしてください。
- はじめに
- 動画販売サイトとは?
- 中小企業が動画販売サイトを作る主な目的
- 動画販売サイトの作り方は3パターン(プラットフォーム/CMS/スクラッチ開発)
- 動画販売サイト構築で必要な機能と選定ポイント
- 実際の動画販売の流れと具体的な手順
- 動画販売モデル・値付け・決済の考え方
- 動画販売サイト活用事例
- サイト構築・運営で注意したいポイント
- よくある質問(FAQ)
- 動画販売サイトを構築するならWisdomBase
- まとめ
動画販売サイトとは?
動画販売サイトは、自社で保有するセミナーや研修、教育動画などを「有料で販売・配信」できるオンラインサービスです。
これまでYouTubeや社内共有だけで動画を活用していた企業が、自社の資産を新たな収益源として最大限に活用できる点が大きな魅力です。
動画販売サイトの基本的な仕組み
動画販売サイトは、動画コンテンツをオンライン上にアップロードし、ユーザーが「都度購入」や「定額制(サブスク)」などの形で視聴権を購入できる仕組みです。
購入者はマイページから好きなタイミングで視聴できるため、企業側も24時間販売・サービス提供が可能になります。
従来の動画配信との違い
YouTubeなどの無料動画配信と異なり、決済機能や会員管理、視聴制限機能など、販売・管理に必要な仕組みを一元化できる点が大きな違いです。
また、限定公開や配信停止、視聴データの取得など、有料ならではの運営機能も特徴です。
中小企業が動画販売サイトを作る主な目的

近年、多くの中小企業が動画販売サイトの導入を検討しています。
その背景には、「既存の動画コンテンツをどう収益化するか」「企業ブランドをもっと強く打ち出したい」という明確な課題意識があります。
ここでは、動画販売サイトを立ち上げる主な目的を3つ紹介します。
動画の収益化で新たな収入源を作る
まず最大の目的は、今まで蓄積してきた動画コンテンツを有料で提供し、新たな収入源とすることです。
セミナー録画や研修動画、独自のノウハウ動画など、社内資産を収益化できる仕組みを持つことで、既存事業に依存しない安定したビジネスモデルを目指せます。
ブランド価値・専門性の発信
有料動画コンテンツは、企業の「専門性」や「独自性」を強くアピールできるツールです。
販売サイトを通じて自社のブランドイメージを高めるとともに、他社との差別化や市場での信頼獲得にもつながります。
顧客・ファンとの関係性強化
動画販売サイトを利用することで、顧客との接点やファンとの関係性を深めることができます。
会員限定コンテンツや継続課金サービスを通じて、リピーターを増やしたり、長期的な顧客育成を図ることも可能です。
動画販売サイトの作り方は3パターン(プラットフォーム/CMS/スクラッチ開発)
動画販売サイトを構築する方法は、大きく3つのパターンに分かれます。それぞれ特徴や難易度、コスト感が異なるため、自社のリソースや目的に合った方法を選ぶことが重要です。
動画配信プラットフォームを利用する方法
もっとも手軽に始められるのが、既存の動画配信プラットフォームを利用する方法です。特別な技術や大規模な初期投資が不要で、サービス登録後すぐに動画のアップロードや販売が可能。
決済・会員管理・視聴制限なども一通り揃っているため、運用負担を最小限に抑えたい中小企業におすすめです。
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CMS(WordPress等)を活用して構築する方法
自社のオリジナルサイトを作りたい場合は、CMS(コンテンツ管理システム)を活用する方法があります。WordPressなどのCMSに動画販売機能を追加するプラグインを導入すれば、柔軟なデザインや独自機能も実現可能です。
ただし、セキュリティ設定や決済機能との連携、運用後のトラブル対応などを自分で管理する必要があります。IT担当者がいない場合やWeb運用経験が浅い場合はハードルが高いかもしれません。
スクラッチ開発で独自に構築する場合
より高度なカスタマイズや独自機能が必要な場合は、スクラッチ開発(フルオーダー開発)という選択肢もあります。
外部の開発会社と協力して一からサイトを設計・構築するため、柔軟性は抜群ですが、費用や期間が大きくなりがちです。十分な予算やITリソースがある場合や、競合他社と明確に差別化したい企業に適しています。
動画販売サイト構築で必要な機能と選定ポイント

動画販売サイトを安定して運用し続けるためには、目的に応じた機能選びが欠かせません。ここでは、最低限必要な機能から運営効率を高める拡張機能、サービス選定時のチェックポイントまで整理します。
必須となる基本機能一覧
動画販売サイトに不可欠なのは、動画アップロード・ストリーミング再生・決済機能・会員登録/管理・視聴権限設定などの基本機能です。
これらの機能が揃っていれば、動画を安全かつ効率的に顧客へ提供することができ、信頼性の高いサービス運営につながります。
また、管理者側が操作しやすい管理画面や、アップロードした動画の検索・絞り込み、販売状況のレポート機能なども非常に重要です。運用を続ける中で、動画本数や会員数が増えても安定して管理できる仕組みも求められます。
拡張機能・サポート・運営のしやすさ
さらに利便性を高めるためには、クーポン発行やメール配信、アクセス解析、スマートフォン対応、複数言語対応などの拡張機能もポイントです。
たとえば、クーポン機能があれば、割引キャンペーンや特典を簡単に実施でき集客やリピーター獲得に有効です。メール配信機能やアクセス解析によって販売や顧客管理も効率化できます。マルチデバイスや多言語対応もユーザー拡大に有効です。また、サポート体制がしっかりしているサービスを選ぶと安心です。
比較時に見るべきコストとセキュリティ
最後に、サービス選定時は初期費用・月額費用・決済手数料などのコストや、不正コピー防止・個人情報管理・サーバーの安定性などセキュリティ面にも注目しましょう。
機能やサポートの充実度だけでなく、長期的な運用コストも忘れずに比較することが大切です。
実際の動画販売の流れと具体的な手順
動画販売サイトの構築が完了したら、いよいよ具体的な運用が始まります。ここでは、動画の準備から販売・運営まで、現場で役立つ実践的な流れを解説します。
動画販売の準備・動画コンテンツの用意
まずは販売する動画コンテンツの選定・編集・最終チェックをしっかり行いましょう。
動画のテーマ選びは、顧客がどんな悩みやニーズを持っているかをリサーチし、市場のトレンドや競合他社のコンテンツも参考にするのがおすすめです。
画質や音声の品質はもちろん、オープニングやエンディングの演出、分かりやすいチャプター分けなど、細かな工夫が満足度と売上に直結します。サムネイル画像やタイトルは、検索結果や一覧画面で“クリックしたくなる”魅力的なものに仕上げましょう。
さらに、字幕やテロップ挿入などアクセシビリティ向上も今後は重要になっています。
著作権や利用許諾の確認は必須で、BGMや画像、人物が映る場合の権利処理も慎重に行う必要があります。
プラットフォーム選定から販売ページ作成まで
次に、利用する販売プラットフォームやCMSなどに動画をアップロードし、商品ページを作成します。
商品ページでは、動画の内容を端的に伝える紹介文やキャッチコピー、適切な価格、視聴期間の設定、単品/パック/サブスクなどの販売方法をしっかり決めます。
関連動画やおすすめ動画表示、購入者限定のおまけコンテンツ、FAQ設置なども売上アップに効果的です。ユーザーが購入したくなるページ作りと導線設計にこだわりましょう。
販売開始・プロモーション・顧客サポート
公開後は、WebサイトやSNS、メール配信、動画広告など多様なチャネルを使ったプロモーションが重要です。販売開始直後はキャンペーンや限定特典で話題化を狙うのもおすすめです。
集客施策だけでなく、購入後の顧客サポートや継続的なフォローアップも欠かせません。たとえば「購入者限定の追加コンテンツ」や「定期的なフォローメール」「アンケート収集・レビュー依頼」などでリピーターを増やし、運用を通じて顧客満足度とLTV向上を目指しましょう。
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動画販売モデル・値付け・決済の考え方

動画販売サイトを運営する際には、「どのような販売モデルにするか」「いくらで売るか」「どのような決済方法を導入するか」という3つの観点が収益性と顧客満足度を大きく左右します。
ここでは、代表的なモデルとポイントを解説します。
都度購入・定額・セット売りなどのモデル比較
動画の販売モデルには、「都度購入型(1本ごとに購入)」「定額(サブスクリプション)型」「セット販売(複数本セット)」の3つが主流です。これらのモデルをうまく組み合わせることで、多様な顧客ニーズや利用シーンに応じた販売戦略を実現できます。
都度購入モデルは、特定の動画コンテンツだけを手軽に買いたいユーザーや、まずは一度試してみたい新規顧客の獲得に強みがあります。たとえばセミナーやイベント動画、専門ノウハウなど「この1本だけ見たい」というニーズにぴったりです。
一方、定額(サブスク)モデルは、継続して学びたい・複数動画を楽しみたいリピーター向けに効果的で、毎月安定した売上が見込めます。ファン層の囲い込みやコミュニティ運営との相性も良く、「新作動画を定期配信」「会員限定動画」といった特典も設定しやすいのが特徴です。
セット売りは、同じテーマやジャンルの複数動画をまとめて割安で提供したい場合や、法人・団体向けの一括販売などに向いています。ボリュームディスカウントや特典付きセットで単価アップも狙えます。
さらに、これらを組み合わせて「サブスク会員はセット割引を利用できる」などの複合施策を導入することで、より幅広い顧客層の獲得やLTV最大化につなげることができます。
価格設定のポイントと市場調査
値付けは、単に「競合より安く」するだけではなく、コンテンツの独自性や専門性、顧客がその動画にどれだけ価値を感じるか、ターゲット層の支払い意欲や購買心理など、さまざまな要素を総合的に考慮して決めることが大切です。
市場に同様の動画がある場合は、競合他社の価格や販売実績を参考にしながら、内容やサポート、付加価値の違いも考慮して相場調査を行いましょう。
また、初期段階では新規顧客を獲得しやすくするためにトライアル価格を設定したり、期間限定のキャンペーンやセット割引などを活用するのも有効です。
段階的に価格を見直し、リピーターが増えてきたらプレミアムコンテンツを用意するなど、戦略的に値付けを工夫することで、収益の最大化とファン層の拡大を両立できます。
決済方法と顧客対応の注意点
ユーザーの利便性向上のため、クレジットカード・コンビニ決済・銀行振込・電子マネーなど多様な決済手段を導入するのがおすすめです。
入金確認や領収書発行など、購入者対応も丁寧に行いましょう。トラブル時の返金対応や規約整備も、安心して利用される販売サイトの鍵となります。
動画販売サイト活用事例

実際に動画販売サイトを活用して成果を上げている企業の事例は、これから取り組む方にとって大きなヒントになります。ここでは教育・研修、セミナー動画の事例を紹介します。
教育・研修系動画販売の事例
株式会社ビジネスITアカデミーは、Excelをはじめとする業務効率化研修やeラーニングを提供。
研修カリキュラムを動画化し、eラーニングとして法人向けに展開することで、受講者の知識レベルのばらつき解消と学習効果向上を実現しています。
受講前の基礎知識習得はオンライン、実践や応用は対面研修と組み合わせ、コストを抑えつつ成果につなげる“ハイブリッド型研修”で多くの企業の業務改善を支援しています。 wisdombase.share-wis.com
セミナー動画販売の事例
株式会社レプスは、システム開発やWeb制作、SNSマーケティング支援を行う企業です。
従来はオフラインで開催していた「SNSプロフェッショナル検定」「SNSアカデミア」を、オンライン講座とオンデマンド配信に切り替えることで、全国の受講希望者に幅広くサービスを提供できるようになりました。
これにより、会場選定や日程調整など運営業務を大幅に効率化し、コスト削減と集客強化を実現。受講者は好きなタイミングで受講や復習ができるようになり、利便性が向上しています。
今後はオンライン受講者限定のコミュニティ構築や、新たな講座ラインナップの拡充も進めています。 wisdombase.share-wis.com
サイト構築・運営で注意したいポイント
動画販売サイトを長く安定的に運営するためには、コスト管理やセキュリティ、サポート体制などに注意が必要です。ここでは、運用前に押さえておくべき主な注意点を解説します。
初期費用・ランニングコストの把握
サイト構築には、初期費用や毎月発生するランニングコストがかかります。動画配信プラットフォーム利用の場合は月額費用や販売手数料、独自開発の場合はサーバーやメンテナンス費用が必要です。長期的な運用計画を立てるためにも、導入前にコストをしっかり試算しましょう。
不正コピー・セキュリティ対策
有料動画コンテンツは、不正コピーやダウンロード対策が不可欠です。
DRM(デジタル著作権管理)や視聴制限機能を備えたサービスを選ぶことで、不正利用リスクを最小限にできます。個人情報や決済データの管理体制も重要です。
サポート体制・運用の継続性
トラブル時や機能追加時に迅速なサポートが受けられるかどうかも大きな判断基準です。運営担当者の引継ぎや、サービスのバージョンアップ・機能追加に対応できる体制も考慮しましょう。安定した運用を続けるには、外部サービスやベンダーのサポート品質にも注目が必要です。
よくある質問(FAQ)

動画販売サイトの立ち上げや運用を検討する中で、多くの方が共通して抱く疑問をQ&A形式でまとめました。実際の導入前後でよく聞かれる質問と、その解決策を紹介します。
Q. 動画販売サイトはどんな企業に向いていますか?
セミナー・研修・教育コンテンツを自社で持つ企業、知識やノウハウを資産化したい企業に最適です。
Q. どんな動画ジャンルが売れやすいですか?
ビジネス研修や専門スキル、資格対策、趣味やライフスタイル系など、ニッチでも明確なニーズがあるジャンルが売れやすいです。
Q. 決済方法はどんなものがありますか?
クレジットカードやコンビニ決済、電子マネー、銀行振込など複数の決済手段を導入できます。主要なプラットフォームでは標準対応が進んでいます。
Q. スマートフォンやタブレットでも視聴できますか?
多くの動画販売サービスがモバイル対応しており、ユーザーはパソコン・スマホ問わず動画を楽しめます。
Q. 購入者から「再生できない」などの問い合わせが来た場合は?
迅速なサポートが重要です。FAQやお問い合わせ窓口をサイトに設置し、想定されるトラブルとその対処法をあらかじめまとめておくと安心です。
動画販売サイトを構築するならWisdomBase
https://wisdombase.share-wis.com/
最後に、動画販売サイトの構築・運営ならWisdomBaseがおすすめです。
決済や会員管理、視聴制限など、動画販売に必要な機能を標準搭載。直感的な操作性と手厚いサポートで、初心者でも安心して始められます。
動画だけなくテキストやPDF、資料などのコンテンツも教材として提供可能です。
また、受講管理や修了証の発行、理解度チェックなど、動画を通して知識やスキルの習得をサポートする機能が充実しています。
教育・研修・セミナー配信など多様なニーズに対応でき、コストを抑えて効率的に収益化を実現したい中小企業に最適です。
ご感心ございましたら、お気軽にお問い合わせください。 wisdombase.share-wis.com wisdombase.share-wis.com
まとめ
動画販売サイトの構築は、何から始めればいいか迷う方も多いですが、ここまで紹介した手順やポイントを参考にすれば、中小企業でも無理なく収益化を目指せます。
販売モデルや機能選定、運営のポイント、注意点を押さえ、小さく始めて運用しながら拡張していくのが成功のコツです。
自社の強みを活かした動画販売で、新しいビジネスの柱を築きましょう。本記事が、動画販売ビジネスの第一歩となれば幸いです。
