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研修と講習の違いを説明できる?定義や目的、使い分けを解説

はじめに

「研修」と「講習」の違いを正確に説明できますか?営業資料や自社サイトの用語使い分けで迷う方も多いはずです。

本記事では、現場で役立つ「研修」「講習」の違いとその使い分け、さらに類似用語やオンライン化との関係も簡潔に解説します。

「研修」と「講習」の定義・目的・対象者の違い

「研修」と「講習」は、一見似ているようで目的や内容、対象者などが異なります。まずは両者の基本的な違いを押さえましょう。

「研修」とは?定義・特徴・主な目的

「研修」とは、主に組織の中で業務遂行に必要な知識やスキル、マインドを体系的かつ実践的に身につけるための教育活動を指します。

一般的に新入社員研修や管理職研修、スキルアップ研修などがあり、座学に加えてグループワークやディスカッション、ケーススタディなど、実務に直結する体験的なプログラムが組み込まれます。

目的は、単なる知識の習得ではなく、実際の業務で活用できる“行動変容”や“成果創出”につなげることです。企業・組織の人材育成やキャリア開発の文脈で使われることが多いのが特徴です。

「講習」とは?定義・特徴・主な目的

「講習」は、特定の知識や技能、資格取得のために実施される比較的短期間・集中的な教育プログラムを指します。

たとえば「安全衛生講習」「○○技能講習」などが代表的で、法律や業界団体が定めるカリキュラムに沿って、知識のインプットや技能習得に特化した内容になるケースが多いです。

主な目的は「資格取得」や「技能証明」「規定遵守」といった、外部要件のクリアや証明書の発行に結びつく点です。一般的には短時間・単発型で、一定の評価やテストが課される場合もあります。

「研修」と「講習」の違いを比較表で整理

両者の違いを一目で理解できるよう、下記の表にまとめました。

項目 研修 講習
定義 業務遂行・成長に必要な知識・スキル・マインドの体系的習得 資格取得や特定技能の証明を目的とした知識・技能の集中的学習
目的 行動変容、現場力向上、組織力強化 資格取得、技能証明、法令順守
対象者 新入社員、管理職、一般社員など幅広い層 特定業務従事者、受験希望者など要件該当者
内容 座学+ワーク、グループ討議、実技演習など 座学中心、テスト・実技評価を含むことが多い
期間 数日~数か月の中長期 数時間~数日の短期型
成果 知識の定着+実践力・行動変容 資格・修了証の取得、技能の証明

対象者・実施場面でどう使い分ける?

現場で「研修」と「講習」を選ぶポイントは、“目的”と“受講者層”です。

組織力の底上げ、マインドセットの醸成、実践スキルの強化を狙うなら「研修」、法律・規定遵守や資格取得、技能証明が必須となる現場には「講習」というように、目的とゴールイメージを明確にし、適切に用語を選びましょう。

「セミナー」「ワークショップ」など類似用語との違いも解説

「研修」「講習」以外にも、教育サービス現場では「セミナー」「ワークショップ」などの言葉が頻繁に登場します。それぞれの違いについても解説します。

「セミナー」とは?研修・講習との違い

「セミナー」は、主に知識や情報の提供を目的とした講義・説明会を指します。業界動向や最新ノウハウ、事例紹介など、主催者から参加者への“一方向”の情報伝達が中心です。

「研修」との違いは、実務スキルや行動変容までを狙う双方向・体験型か否か。「講習」との違いは、資格取得や技能証明などの要件がない点です。

セミナーは短時間・大人数での開催が多く、参加条件も広めに設定されていることが特徴と言えるでしょう。

「ワークショップ」とは?特徴と違い

「ワークショップ」は、参加者が主体的に手を動かし、グループで課題解決やアウトプットを生み出す“体験型”の学習イベントです。

「研修」にもワークショップ型はありますが、一般にワークショップは、講師の一方的な講義よりも、参加者同士のディスカッション・共同作業を重視します。「講習」「セミナー」と比較して、参加型・創造型という点が大きな特徴です。

アイデア創出や新規事業開発、チームビルディングなど、成果“プロセス”そのものに価値が置かれる場合に多用されます。

現場で混同しやすい用語の整理&選び方

現場で用語を選ぶ際は、以下のように整理して使い分けるのがポイントです。

  • “情報提供”中心なら「セミナー」
  • “体験・実践”重視なら「ワークショップ」
  • “資格・技能証明”が目的なら「講習」
  • “組織・人材育成、行動変容”なら「研修」

営業資料や自社Webサイトで曖昧な表現を避け、具体的なゴールや内容に応じて適切な名称を使いましょう。

オンライン研修とeラーニングの違い・使い分け

働き方改革やコロナ禍を経て、研修・講習もオンライン化が急速に進んでいます。

そのような中で「オンライン研修」や「eラーニング」などの用語を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。 これらの用語は、同じ意味合いで使用されるケースと別の用語として説明されているケースがあります。

ここでは別の用語として使用するケースを想定して、言葉の定義や違い、使い分けについて解説します。

オンライン研修の定義と主な活用例

オンライン研修は、ZoomやTeamsなどのWeb会議ツールを用いて、講師と受講者がリアルタイムで双方向にやりとりしながら進める形式です。 従来の集合研修をオンラインに置き換えるイメージで、グループワークやディスカッション、質疑応答もリアルタイムで行えるのが特徴です。

主な活用例としては、新入社員研修や管理職研修、社内のコンプライアンス研修などが挙げられます。

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eラーニングの定義と主な活用例

eラーニングは、PCやスマホ、タブレットを使い、受講者が自分の都合に合わせてWeb上で学習できるオンデマンド型の教育サービスです。

動画視聴やテスト、課題提出などが用意されており、反復学習や進捗管理、学習履歴の蓄積も容易です。

主な活用例は、社内の全社員を対象とした定型研修、資格取得のための基礎学習、法定講習の受講管理などが挙げられます。

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それぞれのメリット・デメリット

項目 オンライン研修 eラーニング
形式 リアルタイム(ライブ型) オンデマンド(録画・自習型)
主な特徴 双方向コミュニケーション、臨場感がある 反復学習・自己管理・大量配信に強い
適した目的 実践的スキル研修、ディスカッションが必要な内容 知識定着、標準化教育、進捗管理
柔軟性 開催日時の調整が必要 受講者の都合でいつでも受講可能
デメリット 時間調整・ネット環境・参加率に課題 モチベーション維持、理解度の確認が難しい場合あり

オンライン研修はライブ感や一体感が得られる一方、時間調整やネット環境の確保が課題。eラーニングは個別最適化や大量配信に強みがあるものの、受講者の主体性やモチベーション維持がポイントとなります。

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まとめ

“研修”と“講習”は、目的・対象者・内容が大きく異なります。さらに「セミナー」「ワークショップ」など、類似用語も整理し、現場の目的や顧客の要望に応じて正確に使い分けることが、サービス価値の向上や信頼獲得のカギとなります。

またDX化やオンライン化の流れで、「オンライン研修」「eラーニング」などの用語についても触れる機会が増えてきました。これらの違いも押さえ、最適な手法を選択・提案できる力が求められます。

ぜひ本記事を参考に、提案書や営業資料、Webコンテンツ作成時に“迷わず使える”知識としてご活用ください。