オンライン試験マガジン

オンライン試験マガジンは、IBTや試験の運用法などオンラインテストに関するノウハウや最新情報を発信するWebメディアです。試験に強いLMSであるWisdomBaseを提供している株式会社シェアウィズが運営しています。

【2021年度版】これが無償⁉ IT企業の新人エンジニア向け研修資料6選

【2021年度版】これが無償!?IT企業の新人エンジニア向け研修資料6選

サイボウズやミクシィといったIT企業が、新人エンジニア向けの社内研修資料を無償で公開しているのをご存知でしょうか?資料の内容は、IT基礎知識からアプリ開発、機械学習などのさまざま。なかには動画付きのものまで登場しています。

今回は、IT企業が無償で公開している新人エンジニア向けの研修資料を6つ紹介します!ITの勉強をしたい人も、研修資料の作成で悩んでいる人も、ぜひ参考にしてみてください。

サイボウズ株式会社

サイボウズは2019年よりエンジニア新人研修の資料を公式ブログ上で公開しています。

【資料形式】スライド、動画、演習用資料
【公開ページ】「2021年のエンジニア新人研修の講義資料を公開しました」
【内容】WEBアプリ開発、HTTP/DNS、Docker、データベースなど20分野

動画まで公開したのは2021年がはじめてとのこと。内容も多彩で、デザインやITコミュニティ文化、ベトナム語入門といった講義もあります。

フルリモートを前提としたサイボウズの研修資料は内容がわかりやすく、”資料作成”の面でも参考になるでしょう。

サイボウズに興味のある学生や駆け出しエンジニアはもちろん、研修資料の準備に頭を悩ませている企業の担当者の方も必見です!

株式会社ミクシィ

今年はじめて公開してから「これだけでIT基礎知識がつけられる!」と話題になったミクシィの新人研修資料。サイボウズと同様に講義動画付きです。

【資料形式】スライド、動画、ハンズオン用資料
【公開ページ】「ミクシィの21新卒技術研修の資料と動画を公開します!」
【内容】Gitの使い方、データベース、設計・テスト、iOSアプリ開発、Androidアプリ開発、フロントエンド、ゲーム開発(Unity)

アプリゲームを開発しているミクシィらしい研修内容です。動画、スライド、ハンズオン(実習)に使うファイルがそろっている手厚さ。本当に無償でいいのか?と心配になります。

基礎の基礎から解説してくれているので「ITって何から勉強すればいいの?」という方には、まずこの資料で挑戦してみるとよいかもしれません。

なお反響が良ければ今後も公開を継続するとのことです!

GMOペパボ株式会社

GMOペパボも2016年からエンジニア向けの新人研修資料を公開しています。

【公開形式】テキスト、スライド
【公開ページ】「GMOペパボのエンジニア研修2021の資料を公開します」
【内容】Rails Tutorial、コンテナ、Webセキュリティ、フロントエンド、モバイルアプリ開発(Flutter)、機械学習

実際の新人研修では座学とハンズオンも並行しているようですが、公開されているのは資料のみ。動画はないため、なかには受講者に基礎知識が必要な資料もあります。

ただ2021年版で一新したという機械学習研修の資料は、データの取扱い方からサービス導入の流れまでをわかりやすく解説しています。機械学習に興味がある人は見てみる価値あり!

ちなみに「そもそも機械学習って何だっけ?」という人は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

株式会社セガ

ゲーム会社のセガでは、社内勉強会用の数学の教材を無償で公開しています。

【公開形式】 PDF
【公開ページ】「クォータニオンとは何ぞや?:基礎線形代数講座」
【内容】基礎線形代数(線形代数・回転の表現)

「セガがなぜ線形代数…?」と思われるかもしれませんが、3DCGの分野でハイレベルなエンジニアを目指すならもはや必須の知識とのこと。もちろん線形代数を知らない人でもツールの使用でゲーム開発ができる時代ではありますが、知識を身につけておくと武器になるそうです。

”大人の学び直し”という位置付けで作られた資料のため、一般的な教科書よりも簡潔にまとまっています。「線形代数はもう忘れちゃったなぁ」という人は、この資料で学習してみてはいかがでしょうか。

株式会社リクルート

リクルートは2017年から新卒エンジニア向けの研修資料を公開しており、質が高い内容だと評判です。

【公開形式】スライド
【公開ページ】「株式会社リクルート エンジニアコース新人研修の内容を公開します!(2021年度版)」
【内容】ソフトウェアエンジニアとしての心構え、ブラウザの仕組み、A/Bテスト概論、AWSなど25分野

内容が幅広く、A/Bテストやトヨタ生産方式のような非エンジニアでも勉強になる講義もあります。

公開されているのはスライドのみですが、資料の作り方が上手いため、動画の解説がなくても問題なく内容を把握できます。サイボウズ社の資料と同様に、研修資料作成のお手本にもなりそうです。

WEB業界で役立つ知識をつけたい人におすすめです!

株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェントでは、公式ブログにて新卒エンジニア研修の一部資料を公開しています。

【公開形式】テキスト、スライド
【公開ページ】「新卒エンジニア研修の講義資料を公開!技術力も圧倒的に成長するチーム開発研修とは」
【内容】チーム開発講座、コードの品質、エンジニアとしての心構えなど

技術的な話よりも、チームで開発を進める上での基礎知識や、エンジニアとしての心構えといった内容が中心です。

ITエンジニアとしての知識を得られる資料ではありませんが、組織で仕事をしている人、チーム開発について学びたい人には最適ですよ!

その他の研修資料

上記で紹介した企業以外にも、例えばチャットボットやボイスボットサービスを展開するベンチャー企業のAI SHIFTがSQL研修の一部資料を公開しています。

またDeNAやLINEのように、社内研修の内容について自社ブログで紹介する企業も増えているようです。資料を公開しているわけではありませんが、駆け出しエンジニアが身につけておくべき知識のベンチマークになるでしょう。

企業はなぜ研修資料を公開するのか?

そもそも、なぜこのような先進企業から、外部の人間が学べるような手厚い形で大切な内部資料を公開されるのでしょうか?

その目的として、まずは「学び直し支援」「エンジニアを目指す人への情報提供」という社会貢献があげられるでしょう。

そしてもう1つは、優秀な人材確保のためだと考えられます。

各社の新人研修資料を眺めると、資料から以下の3点が伝わってきます。

  • 企業が新卒社員に求める知識のレベル
  • 社員教育に対する企業の姿勢
  • 企業のカラー

これらはその企業に興味を持った学生に対して強いアピールになるはずです。実際、多くの資料公開ページでは最後に採用サイトへリンクが貼られています。

”企業の研修内容に興味を持つ人=学ぶ意欲の高い優秀な人材”と考えれば、入社後の成長の道筋をオープンにすることは、採用活動において重要な戦略になるのかもしれませんね。

オンライン研修の実現ならWisdomBase(ウィズダムベース)

WisdomBase

WisdomBaseは、社内研修動画の配信やセミナー受講管理など、理想のオンライン学習環境を実現できるSaaS型システムです。

オンラインでの企業研修に必要な機能から、習熟度を測るオンラインテスト機能まで網羅されています。

あれこれ複数のシステムを導入して社内の研修環境を構築するより、WisdomBaseにまとめてしまったほうが利便性も高く、トータルの導入コストを抑えられます!

一般的なクラウドサービスとは違い、事業会社さまや代行会社さまの自社サイト上にセキュアな状態で構築。貴社の資産として継続的にご利用いただけます。お問い合わせはお気軽に😄

また「動画配信システム導入後の成功事例を知りたい!」「具体的な導入事例を知りたい!」といった方のために、下記の資料を無料でダウンロードできますのでご活用ください。