EE-LMSマガジン

EE-LMSマガジンはLMS(学習管理システム)やオンライン試験に関するノウハウや最新情報を発信するWebメディアです。試験に強いLMSであるWisdomBaseを提供している株式会社シェアウィズが運営しています。

HXMとは?【新しい人材マネジメント】

HXM

HXMという言葉を知っていますか?

ファッションブランドの”H&M”を思い出してしまいそうなこの言葉ですが、Human eXperience Management(ヒューマン・エクスペリエンス・マネジメント)の略語であり、アパレルとは無関係の新しい人事のトレンドを指す言葉です。

今回は、HXMとは何かからEX(Employee eXperience)との違い・導入の際のポイントまでをわかりやすく解説します。

HXMって何?

HXM(Human eXperience Management:ヒューマン・エクスペリエンス・マネジメント)は、「従業員のフィードバックと従来の人事管理の業務データを組み合わせ、従業員の想いやその潜在的な理由を掘り起こし、従業員の活性化を図ることで企業の継続的な成長を可能にする」ことを目指すもので、マネジメントビジネスソフトウェアの開発・販売を行うSAP社が提唱する考え方です。

従業員個人のニーズを掘り起こし、それに合った感動的な体験を通じて従業員のエンゲージメントを向上させることで企業が成長するようなイメージです。

HXMはEXと何が違うのか

戦略人事に関する概念で、HXMと同じくexperienceが入った言葉の略語であるEX。ここでは、EXとは何が違うのかを解説していきます。

そもそもEXって?

EXとはEmployee eXperience(エンプロイー・エクスペリエンス)の略語であり、日本語では、従業員体験と訳されることが多いです。具体的には、入社前の面接に始まり入社時の研修から日々の業務・退職の手続きや引き継ぎに至るまで従業員が働く上で得るありとあらゆる経験価値のことを指します。

EXとの違い

一言でいうと、手段と目的の関係です。EXを高めるための手段の一つとしてHXMがあります。

EX向上のための施策としては、福利厚生の充実やリモートワークやフレックスタイム制を通じて働き方の自由度を上げるなど様々なものがありますが、その施策を決定する上でどういったものが従業員に求められているのか、実施した結果満足度はどう変化したのかを見極めるためにHXMが有効なのです。

社員の体験価値が重視される背景

HXMしかりEXしかり、重視されている社員個人の体験。なぜ今、HR業界において社員の体験価値が注目されているのでしょうか。

モノ消費からコト消費へ

時代の変化に伴って、モノを所有することに価値を見出す「モノ消費」から、イベントへの参加や居心地の良い旅館への宿泊などを体験することに価値を置く「コト消費」へと、消費行動が変わっています。

そしてこの体験重視の流れは生活者の消費行動だけでなく、個人が仕事に求めるものにも影響を与えており、金銭を得ることよりも仕事を通じて良い経験ができるかを重視するビジネスパーソンが増えてきているのです。

こちらの動画では1000年以上の歴史を持つプラハにおける、コト消費の先進事例が紹介されています。ご興味のある方はぜひ見てみてください。

人材不足

少子化による日本の労働人口の減少の影響で、人材を採用すること自体が難しくなっている状況下で、雇用の流動化により一度採用した社員に長く働いてもらうことの難易度も上がっています。

そんな中で、社員定着率を少しでも上げるために社員個人の体験価値の向上に取り組む企業が増えています。

企業としての競争力を上げるため

社員の体験価値が上がることで満足度も上昇、ひいてはモチベーションや生産性の向上にも繋がります。特に現在のビジネスシーンでは、定型化された業務はAI化されていることが多く、社員の仕事にはクリエイティビティや発想力が求められています。満足度が低くストレスを抱えている場合はクリエイティブな力を発揮する環境として望ましくなく、仕事のクオリティも下がってしまう可能性が💦

このようなことを防ぎ、社員に満足度高くイキイキと働いてもらい企業としての力を向上させていくためにも、HXMやEXに対する取り組みは重要と考えられているのです。

活用するポイント

最後に、HXMに取り組む際に気をつけたいポイントを解説します。

画一的な判断や決めつけをしない

データを見たり社員のフィードバックを聞いたりしても「社員はきっと〇〇を求めているに違いない」という固定観念や決めつけがある場合は、バイアスがかかり事実を歪曲してしまう危険性があります。

そのような状態ではHXMの実現は難しいため、自分自身の価値観や常識は一旦捨て去り、客観的な判断を心がけるようにしましょう。

一人ひとりを深く理解する

データ分析も重要ですが、例えばデータを取るためにアンケートを実施したとしても本人がまだ自覚していない会社への不満やもっとこういう風に働きたいという欲求は知ることが出来ません。

そのため、対話での深堀りも重要です。しかしその反面、対話のみでは自分の人事評価を気にして本当の気持ちを聞けない場合も。つまり、アンケートやテストなどでわかったデータと対話でのデータではわからない情報の両軸で社員への理解を深めていく必要があります。

社員アンケートの実施にも、WisdomBase(ウィズダムベース)

WisdomBase

WisdomBaseでは、オンラインテストやオンライン研修だけでなく、フォーム形式レクチャー機能を使って社員アンケートをシステム内で行うこともできます。データ管理もしやすいので、HXMを導入していきたい企業にもオススメ。

WisdomBaseでは以下の機能が利用可能です。

  • オンライン上で社内試験ができる環境構築
  • システム内で問題作成や課題の提出、採点などが可能
  • 面接の場合は、Zoomでのオンライン面談を設定
  • 社内試験のほか、社員研修や情報共有のためのeラーニングにも活用できる
  • 試験結果をCSV出力できるので、データ分析に利用可能

WisdomBaseがひとつあれば、あれこれ複数のシステムを導入する必要もありません。

一般的なクラウドサービスではなく、事業会社さま及び代行会社さまの自社サイトセキュアな状態でシステム構築。貴社の資産として永続的にご利用いただけます。ご要望がありましたら些細なことでもお聞かせください。お問い合わせはこちらからお気軽に😀

また「初めてのオンラインテストの導入がスムーズにできるのか不安💦」「動画配信システム導入後の成功事例を知りたい‼」といった方のために、以下のようなお役立ち資料もご用意しています。

無料でダウンロードできますので、ご活用ください。

まずは先進企業の成功事例を知りたい方は、こちらの資料も無料でダウンロード