eラーニングについて以下のような疑問をお持ちではありませんか?
「eラーニングという言葉は知っているけど、説明するのは難しい」
「eラーニングとLMS(学習管理システム)の違いがよくわからない」
「eラーニングって動画のこと?」
本記事では、eラーニングの成り立ちやメリット、eラーニングと合わせて言及することの多いLMS(学習管理システム)との違いについて解説します。
eラーニングやLMSの活用を検討している方に向けて、サービスの選定前に知っておきたい情報をお届けします。
eラーニングとは
インターネットを利用して提供される教材や、インターネット上にある教材を使った学習方法を、「eラーニング」と呼びます。
eラーニングは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを使い学習します。「オンライン学習」や「Webラーニング」と呼ばれることもあります。
eラーニングといえば動画を連想される方がいるかもしれませんが、PDFやPowerPoint資料などの教材も、eラーニングに該当します。
eラーニングの歴史
eラーニングの歴史は、パソコンやインターネットの技術進化に伴って進展してきました。
個人用パソコンの普及とともにパソコンを使用した教育支援という考え方が広まります。
CD-ROM時代
eラーニングが普及する前は、CD-ROMを活用した教材が活用されていました。これまでは研修に参加するために、会場までの移動や日程の調整が必要でした。
それがCD-ROM教材を活用することで、時間や場所の制約がなくなり、自分のペースで学習できるようになりました。
一方でCD-ROMを活用した学習は、制作コストが大きいことや、教材の修正が難しいなどの問題がありました。
また学習の進捗や受講状況はそれぞれのCD-ROMで管理するため、学習者の学習状況を一括で管理できない点が課題でした。
2000年代、eラーニング誕生
インターネットの普及により、eラーニングの活用が広まります。
学習者に合わせて教材を制作・配布する作業が不要なため、制作コストの削減や、教材の修正が容易となりました。
さらにモバイル技術の進化により、スマートフォンやタブレットを使用したモバイルeラーニングの需要が拡大します。
コロナウィルスの影響やDX推進を背景に、研修や学習をオンライン上で行う取り組みが広まり、eラーニングが注目されるようになりました。
eラーニングのメリット・デメリット
eラーニングの導入を検討するために、まずはeラーニングのメリットとデメリットを把握しておきましょう。
eラーニングのメリット | eラーニングのデメリット |
---|---|
時間と場所を選ばない | 学習者の集中力やモチベーションの維持が難しい |
教材の印刷代や会場費、交通費などのコストが削減できる | 実技やディスカッションができない |
会場や講師の手配などの時間が削減できる | eラーニングを制作するスキルや時間、コストの問題 |
教材の追加や修正が容易である | - |
LMS(学習管理システム)とは
これまで、eラーニングの概要や歴史、メリット・デメリットについて解説してきました。
では、eラーニングと合わせて言及される「LMS(学習管理システム)」とは何でしょうか?
LMS(学習管理システム)は、eラーニングを管理するシステムです。“Learning Management System” を略して「LMS」と呼ばれています。
LMSは、eラーニングの受講履歴や学習者の管理が可能です。またテストやアンケート機能、課題のアップロード機能、eラーニングの販売機能を備えているLMSもあります。
LMSは類語として「eラーニングシステム」や「研修管理システム」と呼ばれることもあります。
eラーニングの課題
LMSでeラーニングを管理しない場合はどのような課題があるのでしょうか?
LMSを活用しない管理方法の例として、eラーニングをサーバーにアップロードし、URLを配布して学習者が受講するという方法が考えられます。
その場合、以下のような課題が挙げられます。
- 誰がいつ、どのeラーニングを受講したか把握が難しい
- URLを知っていれば誰でもeラーニングが受講できるなどセキュリティの課題がある
- 学習者と講師とのコミュニケーションが取りづらい
LMSの役割
先程挙げたようなeラーニングの課題を解決できるのがLMSです。
大抵の場合は、LMSでeラーニングを管理します。eラーニングとLMSは合わせて使用するという認識で差し支えないでしょう。
LMSはeラーニングによる教育に必要な機能を網羅しています。社内教育のDX化を推進したり、研修にかかる時間や人件費を削減したりするなどに有効です。
LMSでできることは以下の通りです。
ユーザー管理・受講管理機能
学習者の学習の進捗や受講履歴を一括で管理できる
グループ分け機能
特定の学習者のみ受講させるなど、eラーニングの配布先を設定できる
試験・アンケート機能
eラーニングで学習した内容の理解度を測る
ファイルのアップロード機能
ExcelやWordなどの課題を提出できる
受講者とのコミュニケーション機能
学習の進捗に合わせて、受講を促すメールを送信する
LMSの機能やメリットについての詳細はこちらをご参考ください。
eラーニング・LMSの活用事例
eラーニングやLMSの特徴やメリット、役割についてお話してきました。
では実際、企業ではどのようにeラーニングやLMSを活用しているのでしょうか。
よくある活用事例は以下の3つに分けられます。
- 社員教育
- eラーニングの販売
- 昇進・昇格試験、検定試験
社員教育
まずは社員教育の一環として、eラーニングを活用する事例です。
新入社員の研修プログラムにeラーニングを導入する、または会社の福利厚生としてeラーニングを提供するなどです。
eラーニングは、既存コンテンツをレンタルする方法と、自社オリジナルのeラーニングを制作しLMSで管理する方法があります。
社員教育の事例はこちら↓
eラーニングの販売
コンサルティング会社や研修会社など、これまで対面で行っていたセミナーや研修をeラーニングとして販売する事例が増えています。
海外の調査レポートでは、約54%がeラーニングを社外のステークホルダーや顧客などに提供しているとの結果が出ています。
eラーニング販売の事例としては、以下のようなケースがあります。
- プログラミングやIT系資格のeラーニング販売
- 国家資格保持者向けのeラーニング研修プログラムの販売
- 専門学校が運営する社会人向けオンラインスクール
eラーニング販売の事例はこちら↓
昇進・昇格試験、検定試験
昇進・昇格試験や検定試験をオンラインで実施する際に、LMSを活用することができます。
LMSには、簡単な理解度チェックができるものから、不正対策機能を備えており厳密性の高い試験に対応できるものまであります。
試験の厳密性に合わせてLMSを選定する必要があるでしょう。
またeラーニング教材とオンライン試験をセットで検定試験を運営している事例もあります。
昇進・昇格試験、検定試験の事例はこちら↓
まとめ
本記事では、eラーニングの概要や歴史、メリットなどを解説しました。またLMSとの違いやLMSの役割などもお伝えしました。
社内教育やeラーニングの販売、オンライン試験など、eラーニングやLMSの活用方法は多岐に渡ります。
自社で実現したいことや目的を明確にした上で、eラーニングやLMSの選定をするとよいでしょう。
最後に、弊社ではWisdomBase(ウィズダムベース)というLMSを提供しています。
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このような方にオススメのLMSです。
- 社員教育のためのeラーニング環境を構築したい
- eラーニングの申し込みから決済まで一括で行えるプラットフォームを探している
- 不正対策ができるオンライン試験を実施したい
WisdomBaseは機能性だけでなく、導入後の操作説明やご要望に沿った運用設計のご提案など、専任担当者によるサポートが充実しています。
さまざまな課題や悩みに寄り添い、お客様の実現したいことを一緒に目指します。
LMSの導入にWisdomBaseをご検討いただければ幸いです。