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企業が内定者研修で気をつけるべきポイント4選!実際の研修事例も紹介

内定者研修で気を付けるべきポイント

「企業が内定者研修をするときに、気を付けるべきポイントは?」「内定から入社までの期間を有効に使いたい」と思っていませんか?

内定を出してから入社を迎えるまでの期間は、学生が社会人になるための意欲を高める重要なタイミング。しかし、企業側から研修のアクションがなかったり、魅力的な内容ではなかったりすると、内定辞退に繋がる可能性もゼロではありません。

また、少人数で内定者研修を準備していると「どういう服装で参加したら良いですか?」「メールの書き方のルールはありますか?」など内定者からの質問対応に追われて内容を考える時間がとれないこともしばしば…

そこで当記事では、企業担当者が内定者研修で気を付けるポイントを4つに分けて解説します。内定者研修の効果を最大限に発揮し、入社後の新入社員のパフォーマンスを上げたい人事担当者の方は、ご一読ください。

【ポイント1】内定者研修の目的や目標を明確にする

まず、内定者研修を実施するときは、目的や目標を明確にすることが重要です。闇雲に実施すると、ただ運営コストだけがかかる結果になる場合もあります。

ここでは、内定者研修の目的・目標として以下の4つを挙げてみました。

  • 内定者の不安や悩みの解消が最重要
  • 社内で戦力になってもらうための基礎固めをする
  • 内定者の持つスキルを知る
  • 内定辞退を最小限にする

それぞれの内容を見ていきましょう。

内定者の不安や悩みの解消が最重要

株式会社ラーニングエージェンシーによる「内定者意識調査」によると、77.2%の内定者が「不安、心配な気持ち」を抱いていることがわかりました。

不安な気持ちを詳しく見ると「自分の能力で仕事についていけるか」「しっかりと成果を出せるか」の項目が6割以上の回答となり、自分のスキルについて不安な気持ちを抱いている内定者が多いようです。

そのほか、会社の人間関係や環境に馴染めるかといった不安もあり、企業担当者が思っている以上に、内定者の不安は大きなものとなっています。そのため、内定から入社までの間に、不安や悩みをどれだけ解消できるかが最重要となります。

社内で戦力になってもらうための基礎固めをする

「新入社員には戦力になってもらいたい」と期待を寄せる企業もあるのではないでしょうか。しかし、いきなり即戦力として働いてもらおうと無理な要求をすると、早期の離職に繋がりかねません。

そのため、内定者研修を利用して、入社後に必要となる基礎的なスキルの習得や、社会人になるためのマインドを身につける期間にすることが求められます。

ある程度、基礎知識がある状態で業務を開始できれば、定着するのも早くなる可能性があります。さらに、入社後に必要な新人教育にかける時間が一定削減できるメリットも期待できるでしょう。

内定者の持つスキルを知る

内定を出した段階で「それぞれの適性や持っているスキルを詳細に知ることは難しい」と思っている方もいるかもしれません。しかし、内定者研修を実施すれば、その過程の中で強みや弱みを知ることもできます。

選考時にはわからなかった適性などが見えてきた場合は、入社後の配属先の調整にも役立てられるでしょう。反対に苦手な部分がわかったときは、入社前に何らかのサポートをすることも可能です。

内定辞退を最小限にする

自社から内定を出していても、ほかの企業からも内定が出ている可能性もあります。内定者研修で働く魅力が伝わらなかったり、不安が解消されなかったりした場合は、途中で内定辞退になってしまうことも。

冒頭で紹介したような服装の指定やメールの送り方など、社会人にとっては常識では?と思うようなことも丁寧に回答することで、心理的安全性を感じてもらい、入社後に働く意欲を高られるように努めましょう。

また、今回ご紹介しているポイントを踏まえた魅力的な内容で内定者研修をすることが求められます。実施する研修内容や事例については後述していますので、併せて確認してみてください。

【ポイント2】入社時期に合わせて研修スケジュールを組む

内定が確定した直後に、いきなり知識の習得を促しても、入社するまでモチベーションを維持できない可能性もあります。そのため、入社するタイミングを考慮した研修スケジュールを組むことが大切です。

たとえば、内定したばかりの頃は同期との交流を深める内容を中心に、入社日が近くなるにつれて、社会人としてのマナーや業務に役立つ知識の習得をするといった内容にシフトしていくことをオススメします。

【ポイント3】内定者のニーズも汲んで研修内容を考える

続いて検討するのが研修内容。自社の都合の良いような一方的な発信にするのではなく、内定者のニーズも考慮したものにする必要があります。

ポイントとなるのは以下の3つです。

  • 内定者が意欲的に取り組める内容にする
  • チームワークの形成を促進できる内容にする
  • 入社後をイメージできる内容にする

1つずつ、詳細を確認していきましょう。

内定者が意欲的に取り組める内容にする

一方的に押しつけるような研修内容だと、やらされ感が出てしまい、モチベーションが下がる原因になります。そのため、内定者が働く意欲を高めながら取り組める講座や学習がおすすめです。

研修担当者だけで内定者のニーズがわからない場合は、入社の浅い社員に内定当時に知りたかったことをヒアリングするのも効果的です。

チームワークの形成を促進できる内容にする

同じタイミングで入社する同期と交流を深めることは、内定者にとってはとても大切です。入社前に同期を知って仲間意識を持つことができれば、安心して入社できるほか、孤独感や不安な気持ちを低減できます。

さらに、入社後に何らかの壁にぶつかったとしても、内定者研修のときに出会った同期が支えになることも。チームワークを作る観点で、同期と交流できる機会を設けると、内定者にとって充実した時間となります。

入社後をイメージできる内容にする

実際に入社して働いてみたら、内定前に抱いていたイメージと仕事内容や環境が違ったといったことがあります。乖離が大きいほど早期の離職に繋がる恐れがあるため、内定者研修の段階でギャップを埋めてあげる工夫が大切です。

例えば、

  • 先輩社員との交流会・懇談会
  • 内定者インターンシップ
  • 運動会や忘年会などの社内イベントへの参加

といったものが挙げられます。

とくに、現場で働いている社員の話を聞くことで、自分が会社で働くイメージを強められます。

目的によって、どの先輩社員に参加してもらうかは異なりますが、不安の解消を目的にするなら、入社歴の浅い1~2年目の社員への依頼がおすすめです。内定者に近い視点での体験があるため、共感も得られやすいでしょう。

【ポイント4】内定者研修の実施方法と回数を検討する

内定者研修の実施方法には「対面研修」と「オンライン研修」があります。

対面研修

対面研修には、

  • 専門講師が特定分野について伝える講義型
  • グループワークなどで体験しながら進めるワークショップ型

があります。対面で受けられるため、同期とも仲良くなる機会を設けられますが、研修会場の確保や交通費などにコストが発生する点も検討が必要です。

オンライン研修

一方のオンライン研修は、どこからでも参加できるところがメリット。地方在住の内定者も、時間や交通費をかけずに参加できます。

オンライン研修には、

  • eラーニングで動画研修を受講する
  • オンライン会議システムを利用した交流会
  • 外部企業の通信教育や講座の受講

などが挙げられます。

内定しているとはいえ、学業やアルバイトなどで忙しい場合があります。そのようなケースでも、隙間時間に視聴できる動画コンテンツなどをeラーニングで受講できる環境があれば、内定者も参加しやすくなるでしょう。

対面とオンライン研修のどちらで実施するかは、社内で検討が必要。なぜなら、緊急事態宣言下では複数人を一箇所に集めることがリスクになる場合もあるからです。

  • 対面とオンラインを両方取り入れる
  • 感染防止対策をした上で対面研修をするが、状況を見てオンラインに切り替える

など、柔軟に対応できるルールをあらかじめ定めておくとスムーズに進められます。

実施回数は3ヶ月に1回程度のペースが理想

内定者研修の回数が少なすぎると、不安が払拭できないまま入社を迎えることになるかもしれません。

一方、多すぎた場合は、学業に支障が出たり、行きたかった卒業旅行が計画できなかったりと不満が出る原因になります。

そのため、多すぎず少なすぎないバランスでの実施、及び早め早めのスケジューリングが求められます。研修内容によって回数は異なりますが、おおよそ3ヶ月に1回程度での実施を目安にしてみてください。

ここまで、内定者研修で企業担当者が気を付けたいポイントを4つ解説しました。続いて実際の研修カリキュラムについて見てみましょう。

内定者研修のカリキュラム事例

内定者研修のカリキュラムには、ビジネススキルの習得を目指すものや、社会人としてのマナーを学ぶものがあります。事例を以下に挙げましたので、内容を考えるときの参考にしてみてください。

  • WordやExcel、PowerPointなど、基本的なパソコンスキル
  • 服装や言葉遣いといった、社会人としての心得やマナー
  • スムーズに意思疎通ができるコミュニケーション術
  • メールなどのビジネス文章力を高める
  • 経営幹部からの講話 など

基本的なビジネススキルや、学生から社会人になる上での心構えができるものが多いようです。

<番外編>面白い内定者研修の事例

知識の習得を目指すカリキュラムもありますが、チームワークやコミュニケーション力を高めることを目的に、一風変わったものを実施する企業もあります。

  • ウォーキング
  • キャンプで焚き火
  • マインドフルネス瞑想
  • アイスブレイクで簡単なゲーム など

簡単なゲームには、思考力が必要になる「謎解きゲーム」、制限時間内に多くの人と名刺交換をする「名刺交換ゲーム」、じゃんけんで負けた人がチームメンバーにインタビューをする「じゃんけんゲーム」などがあります。

チームワークやコミュニケーション力はグループワークでも養えますが、楽しみながら参加できるところがポイントです。

ここまで読んで「オンラインで内定者研修をするには、どうしたら良いの?」と思う方もいるのではないでしょうか。動画研修の配信や、内定者ごとの学習進捗も把握したいときに役立つのがWisdomBase(ウィズダムベース)です。

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  • 動画研修をオンライン上で配信できる環境を構築する
  • 内定者ごとに取り組み状況を把握できる
  • Zoomを使ったオンライン研修の日程調整と管理
  • 必要に応じて、レポート提出や理解度テストの実施も可能
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