試験のオンライン化を検討している方なら、「CBT」という言葉をインターネット上で目にしたことがあると思います。
オンライン試験の導入を検討するなら理解しておきたい「CBT」。どのような試験方式なのか、導入のメリットは?、比較対象となることの多い「IBT」についてなど解説します。
CBTとは?
CBTは「Computer Based Testing」の略称です。テスト用紙やマークシートなどの紙ツールに依存せず、PCで受験・採点・合否通知など、試験のすべての工程が完結する受験方式です。
一般的にテストセンターと呼ばれる会場に行き、会場に設置されたPCを使って受験します。
民間資格業界では、受験者数増加のための施策や、テスト用紙の印刷などコスト削減ができることから、CBTの注目が高まっています。
CBTについてもっと簡単に知りたい方は、90秒のアニメーション動画で解説しています。よろしければご覧ください。
IBTとの違いは?
CBTと比較されるのが「IBT」。IBTとは「 Internet Based Testing」の略称です。
受験者個人が所有するPCやスマートフォンなどのデバイスを使い受験する試験方式です。
インターネット環境と受験できるデバイスがあれば、いつでもどこでも受験できることがIBTの特徴と言えるでしょう。
IBTについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
CBTのメリット
IBTと比較した際のCBTのメリットを解説します。
厳格性の高い環境で受験できる
不正行為が発生しにくい、厳格性の高い環境を担保できることがメリットです。
CBTの場合は試験会場へ行き、試験監督官が監視している環境で受験します。また受験する前に身分証明証を提示して本人確認を行ったり、試験会場に持ち込める荷物を制限したりするなど、不正行為を行いにくい環境であると言えます。
IBTの場合は、自宅や職場など受験環境は受験者に委ねられているため、CBTより不正行為に対するハードルが下がる傾向にあります。ただしPCのカメラを使った監視機能など、IBTでも不正を防止できる機能があります。
どこまで厳格性を担保したいかによって、CBT・IBTのどちらがよいか決めるとよいでしょう。
オンライン試験の不正行為や対策方法について、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
受験環境によるトラブルを減らせる
受験環境によるトラブルが少なく、公平性が高いことがメリットです。
指定された会場のPCを使い受験するため、インターネットの状況やPCのスペックによるトラブルはIBTより少ないでしょう。
IBTは個人所有のPCを使用するため、思わぬ機材トラブルがあった場合に、CBTと比べて対応が遅れるなども考えられます。
CBTのデメリット
IBTと比較した際のCBTのデメリットを解説します。
会場や試験監督官の手配や費用がかかる
会場や試験監督官の手配や費用が発生することがデメリットです。
よりコストを抑えたいのであれば受験場所を問わないIBTがおすすめです。試験監督官を業者に依頼する、自社で監督できるように教育するなど方法はありますが、費用やリソースが必要です。
受験者の利便性が低い
受験するために会場へ向かう必要がありますので、会場から遠方に住んでいる人からすると利便性が悪いというデメリットがあるでしょう。仕事や学校の都合により、受験時間に会場へ行くことが難しい受験者もいます。受験の回数を増やすことで、受験しやすい環境を作るなどの対策が必要です。
まとめ
本記事では、CBTの概要や、IBTと比べたCBTのメリット・デメリットなどを解説しました。
オンライン試験を導入する目的や、試験の厳格性、受験者の利便性など、それぞれの重要度を考慮した上で、CBT・IBTどちらを導入するのか検討していただければ幸いです。
オンライン試験システムをすでにお探しの方は、以下の記事もおすすめです。
比較や検討のポイントを解説しています。
WisdomBase(ウィズダムベース)は、試験や検定のオンライン化を実現できるオンライン試験システムです。
試験のオンライン化をご検討中の企業様はぜひお気軽にご相談ください。
また「初めてのオンラインテストの導入がスムーズにできるのか不安」「オンライン試験システム導入後の成功事例を知りたい‼」といった方のために、以下のようなお役立ち資料もご用意しています。
無料でダウンロードできますので、ご活用ください。wisdombase.share-wis.com