ECサイトの運営で集客を行う場合、様々な方法がありますが多くのユーザーが利用しているSNSも有効な手段の一つとなります。
SNSを集客に活用する理由としては、SNS利用者の増加と消費者の購買行動の変化が挙げられます。
「2020年度SNS利用動向に関する調査※」では、国内のSNS利用者は7,975万人(普及率80%)、2022年末に8,241万人へ拡大する見込みとされ、人口の約80%以上が既にSNSを利用していることになります。
※出典元:2020年度SNS利用動向に関する調査
また近年では、消費者が商品・サービスを認知してから購買に至るまでの行動においてInstagramなどのSNS上の「商品レビュー」を参考にする傾向にあります。
このような背景から、今後ますます積極的にSNSを活用した集客を行う必要があると言えるでしょう。
本記事では、ECサイトで集客するためのSNSの活用のポイントやおすすめのSNSをご紹介します。
- 1.ECサイト集客におけるSNS活用のメリット・デメリット
- 2.ECサイトの集客におけるオススメSNS4選
- 3.SNS集客を成功させる3つのポイント
- 4.オンライン日本語学習サービスを立ち上げた事例
- 5.最後に
1.ECサイト集客におけるSNS活用のメリット・デメリット
まず、ここでは集客面でSNSを活用するメリット・デメリットをご紹介します。
メリット・デメリットを理解した上で、SNS活用を検討すると良いでしょう。
【メリット】
ECサイトへ無料でユーザーを流入することができる
SNSは基本的には無料で利用できます。
SNSアカウントを新規に開設し、自社ECサイトへのURLリンクなどの導線を設置した上で自由に発信できる点は、ユーザーへ訴求する上でのメリットになるでしょう。
中長期なファンの獲得ができる
ユーザーから寄せられるコメントや質問に丁寧に対応するなどのコミュニケーションや、有益な情報を発信し続けることで自社へのロイヤリティが高まり、新規ユーザーやリピーター獲得に貢献してくれます。
口コミなどの拡散が狙える
「拡散力」はSNSの大きな特徴です。例えば、TwitterやFacebookにおけるシェア機能によって口コミやユーザーレビューが拡散され、発信内容が大きく注目されることで自社ECサイトへの誘導を図ることもできるでしょう。
【デメリット】
集客に時間がかかる
SNSの集客には即効性がなく、一定の成果を得られるまでに時間を要します。
長期的な運用を基本とし、徐々に認知を拡大させ、根気よく継続して投稿を続けていく忍耐力が求められます。
炎上リスクを伴う
SNSは拡散力が特徴ではあるものの、意図せずとも悪い方向で情報が拡散されることもあります。自社にとって不利益を被ったり、炎上したりする危険性を孕んでいます。
また、運用担当者の誤操作や自社従業員の不適切な投稿も炎上リスクになり得ますので、投稿には細心の注意を払いましょう。
2.ECサイトの集客におけるオススメSNS4選
次にどのようなSNSが存在するのか、代表的な4つのSNSの特徴も合わせてご紹介します。
LINE
最大の特徴としては、国内約9,300万人の利用者数です。
LINE公式アカウントを利用することで、ユーザー毎に適したメッセージやクーポンの配信が可能です。またLINEショッピングに自社サービスや商品を掲載することで、自社ECサイトへの集客を図れます。
リピーターの獲得に向いている一方で、拡散力が弱く、新規ユーザーの獲得には不向きな側面があります。
約5,900万人もの利用者が存在し、LINEに次ぐ利用者数を誇るSNSです。
特徴としては、リツイート機能による拡散力が高いことです。この機能により不特定多数のユーザーへ拡散でき、潜在ユーザーへ訴求ができます。
その他には、手軽に情報を発信でき、トレンド性のある鮮度の高い情報が流れる点も特徴の一つです。
デメリットは、拡散力が強いゆえに不適切な内容を投稿してしまうと炎上するリスクを伴うことです。
4大SNSで唯一の実名登録制です。投稿されるコメントなどの口コミの信憑性が高く、オフィシャルな情報配信に向いているSNSです。
ただしFacebook運用には注意が必要です。
昨今ではInstagramへの急伸によりFacebook離れが進んでいます。またFacebookのアルゴリズムの変更によって拡散力が低下しています。
単なる投稿だけではリーチ数を増やすことは難しいため、メッセージ機能でユーザーとのコミュニケーションを活性化させる、画像や動画を活用した投稿を行うなどの工夫を凝らした運用が必要です。
国内約3,300万人の利用者が存在し、流行に敏感な20~30代の世代がユーザーとして多く存在します。タグ付け投稿によりターゲットに訴求しやすいのも特徴です。
TwitterなどのSNSのようなシェア機能が使われにくいため、拡散力が高い訳ではありませんが、魅力的に映る動画や画像の投稿によりユーザーへ視覚的な訴求ができます。
一方で、視覚的な訴求が難しいとされる金融商品やシステム関連などの無形商材のプロモーションでは、インフルエンサーとのタイアップ、漫画やイラストなどの見せ方への工夫を凝らした投稿が必要でしょう。
3.SNS集客を成功させる3つのポイント
SNS集客を成功させるためのポイントをご紹介します。
これらポイントを加味した上で、集客を行う際のご参考としてください。
- 目標とターゲットを設定する
- 専任担当者をつける
- PDCAサイクルを回す
目標とターゲットを設定する
自社ECサイトの運用は日々PDCAを繰り返しながらブラッシュアップする必要があります。
運用する際に、個人の主観が入ってしまうと全体の進捗や目指すべき姿にブレが生じるため、集客における最終的な目標(ゴール)を決めましょう。
例えばまず初めに「自社ECサイトへのアクセス数の向上」など、指標となるKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を設定します。
KGIの他に、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)としてアクセス数やフォロワー数などを設定し、分析可能な指標にすることも重要です。
また、ターゲットに合わせたSNSの選定も重要です。
年齢、性別、職業などターゲットとなるユーザーが多く存在するSNSを選択しましょう。
さらに「普段の生活パターン」「情報収集の方法」などペルソナを作成することで、利用すべきSNSがより明確になります。
ターゲット・ペルソナの設定の方法はこちらをご参考ください。
専任担当者をつける
ただ単に最新情報を発信しているだけではファンの獲得・集客はできません。
SNSの集客には日々の積み重ねによってフォロワーとの信頼を勝ち取るものです。
SNS運用に集中できる専任担当者を起用し、一貫した世界観のもと、運用を行いましょう。
PDCAサイクルを回す
TwitterやInstagramなどのSNSにはアクセス数や再生数などを閲覧できる「インサイト」があり、ユーザーの反応をデータで読み取ることができます。
読み取った数値から設定した目標への達成度合いを判断し分析をすることで、新たな課題や利点を見つけることができます。
競合のSNSを分析し、投稿に反映させたり導線の見直しを図ったりと、長期的な運用改善を繰り返すことでファンの獲得を目指しましょう。
4.オンライン日本語学習サービスを立ち上げた事例
LocoBee様は、観光客に加え、留学生や就業者を含めた月間75万人超のベトナム人に支持されているWebメディア「LocoBee」を運営されています。
弊社のサービスであるWisdomBasseを活用することで、ベトナム人向けのオンライン日本語学習サービス「NIPPON★GO」を構築されました。
詳細内容は以下URLよりご覧いただくことが可能です。よろしければご参考ください。
5.最後に
今回は、ECサイトの集客におけるSNS活用方法についてご紹介しました。
設定したターゲットと親和性の高いSNSを選定し、ユーザー目線に立った投稿を続けることがユーザーからの信頼を得る一番の近道となります。
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