EE-LMSマガジン

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EE-LMSが活用される5つの代表的なユースケースとは

社外向けのユーザーを対象にした、拡張エンタープライズ学習管理システム(以下、EE-LMS)の代表的な5つのユースケースを紹介します。

どのようなシーンでEE-LMSが活用されるかを理解するために、まずは社外向けのトレーニング(拡張エンタープライズトレーニング)がどのようなものかを解説します。

EE-LMS(拡張エンタープライズ学習管理システム)のユースケース5選

社外に提供する拡張エンタープライズトレーニングとは

EE-LMSの利用を検討するときは、まず、社外の誰にどのようなトレーニングを提供したいのかを明確化する必要があります。

社外のステークホルダーに向けたトレーニングを、拡張エンタープライズトレーニングと言います。これは、その会社の製品・サービスを使用、または販売するすべての人(主には顧客や販売パートナーなどの非従業員)を対象としてトレーニングすることです。トレーニング内容は製品知識の場合が多いですが、会社の目標やビジョンの共有も大切な要素として含まれています。

誰にどのようなトレーニングを提供したいのかが決まった後、このトレーニングを効果的に実現するために、どのようなシステムを活用するかを検討します。

YouTubeなど簡易な方法で提供する例もありますが、多くの場合、EE-LMSが活用されます(以下の記事では76%がLMSを選択しています)。

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拡張エンタープライズトレーニングが進んでいる米国では、EE-LMSを活用し顧客や販売パートナーなどの非従業員をトレーニングすることで、利用継続率の向上、ブランド価値向上、競合への優位性獲得、売上増加など大きな効果を得ています。

今後、日本でもこの考え方は拡大浸透していくと考えられており、米国で効果的に利用されているEE-LMSのユースケースを知ることで、これまでより良好な顧客や販売パートナーとの関係構築を実現することができ、コストセンターとして見られがちな研修を、事業の直接的な成長施策として活かすことができるでしょう。

以下では、代表的なEE-LMSのユースケースを紹介します。

EE-LMSの代表的なユースケース5選

[1] 販売パートナーチャネルのトレーニングと認定

メーカー、ソフトウェアプロバイダー、保険会社、不動産デベロッパー、通信会社などは、各地域に販売とサポートを行う販売パートナーチャネルを持っていることが多くあります。

これらの販売パートナーチャネルは、多くの場合、競合企業の製品・サービスも取り扱っているため、他社製品よりも自社製品を多く扱ってもらうための施策が必要になります。そのための有効な施策として、製品とサービスについてパートナーをトレーニングし、認定制度を適用する活動が行われています。パートナーの中でのマインドシェアを高め競合よりも優位な扱いを受けることができます。
米国では、すべての業界において、パートナー向けにトレーニングと認定システムを提供している企業は、そうでない企業よりも、パートナーの満足度、パートナーからの売上が高いと言われています。

[2] ディーラー・フランチャイジーのトレーニングと認定

自動車メーカー、ガソリンサービスステーション、レストランやホテルのチェーン、レンタカー会社、化粧品会社などは、全国の限定した地域のパートナーに独占的なディーラーまたはフランチャイズの権利を販売しています。

経験が浅く、間違った知識を持っているディーラーやフランチャイジーは、組織のブランドを毀損してしまう可能性があるため、ほとんどのメーカーやフランチャイザーは、「ブランド・販売方法・製品の扱い方・メンテナンスなど」の教育コンテンツをパッケージ化してトレーニングと認定を提供します。

EE-LMSを通じて、これらのトレーニングと認定を適切に提供することで、ディーラー・フランチャイジーは売上を伸ばし、ブランド価値を高めることができると言えるでしょう。

[3] カスタマーのトレーニングと認定

顧客へのトレーニングの提供は、近年増加しているSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)を提供している企業で重要性が高まっています。

顧客の専門知識や一定の習熟を必要とする製品やサービスがある場合は、顧客の製品理解度を向上できるトレーニングを提供することが有効です。また、顧客がトレーニングを受けているかどうかを測ることで、顧客の利用意欲やその後の使用継続との関連を知ることもできます。

カスタマートレーニングを担う学習管理システムは、購入前には購入の意思決定を助け、購入後は製品理解向上による利用継続率向上、ブランドロイヤリティ向上に役立ち、カスタマーサクセスやカスタマーサポートの業務量を削減するのに効果を発揮します。

EE-LMSを活用して顧客学習プログラムを実施している企業の多くは、顧客満足度の向上、コールセンターの入電数の減少、顧客更新率の増加、アップセル、クロスセルに繋がっています。

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[4] 専門職の継続教育と認定

会計士、建築家、医師、看護師、認定講師などの多くの専門職は、毎年一定量の専門能力開発トレーニングを受ける必要があります。そして、これらの専門家に継続教育のコンテンツや認定を提供しているのが協会、トレーニングプロバイダー、大学などの組織です。

これらの組織は、専門職の人々から講座などのコンテンツや認定に対し価値を感じてもらい、今後も継続して受講・受験してもらうことで、発展していきます。

そのため、専門職の人々が価値を感じるコンテンツのアップデートや、地理的な制約に縛られず受講・受験しやすい環境整備が求められます。

EE-LMSを活用し、どこでも最新のコンテンツでトレーニングや認定を受けられる環境を提供している組織は、専門家を惹き付け、継続的な売上増に繋がっています。

[5] 公的なトレーニング

政府や自治体・公的機関および赤十字のような非政府機関には、多数のトピックについて一般市民を教育するという使命があります。例えば、緊急時対応要員、新規事業主、失業者、交通違反者などは、訓練が必要な一般市民ですが、この人達が常に無料でトレーニングを受けられるわけではなく、有料のトレーニングコースを受けることも多くあります。そして、これらのトレーニングを有料で提供している組織も多く存在します。

歴史的に、これらのトレーニングは、ライブインストラクターの講義または紙の資料の送付によって提供されていました。しかし、近年は、配布・提供コストが低く、有効性と行動の変化を測定できる方法としてEE-LMSに移行しています。

そして、公的なトレーニング分野でもEE-LMSを活用している組織が、コスト削減、有効性測定、受講者の利便性向上などを実現し、成果を出しています。

まとめ

先進的な企業や組織は、顧客やパートナーを惹き付け、関与させ、維持することが企業・組織にとっての重要な要素であると捉え、自社の中だけでなく、組織の外にたいしても、教育やトレーニングを発信し、学ぶ機会を提供しています。

拡張エンタープライズトレーニングとそれを実現するシステム (EE-LMS) は、マーケティング、ビジネス、トレーニングを1つに統合する数少ない方法と捉えられており、売上を伸ばし、コストを削減し、顧客やパートナーの満足度を向上し、ビジネスを加速できる方法と言えるでしょう。

WisdomBase は拡張エンタープライズトレーニングに最適な国産EE-LMSです。 

EE-LMS WisdomBase(ウィズダムベース)

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