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【初心者向け】健康経営の偏差値とは?ESG投資との関係も分かりやすく解説

【初心者向け】健康経営の偏差値とは?ESG投資との関係も分かりやすく解説

近年、精神的そして身体的な健康が注目されています。ウェルビーイングという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?そんな健康が注目される中、経済産業省が「健康経営の偏差値」を開示すると2021年4月に発表しました。

健康経営に取り組む優良な会社は、健康経営優良法人として国の認定を受けることが可能です。しかし「健康経営の偏差値」を開示できれば、健康経営優良法人ではなくても、健康経営をアピールできます。

本記事では、健康経営の偏差値とは何かを分かりやすく説明し、健康経営をするメリットを具体的にご紹介します。

健康経営についてもっと詳しく知りたい方は、先日のこちらの記事をご覧になってくださいね。

健康経営の偏差値とは?

まず、健康経営とは、従業員の健康保持・増進の取り組みがコストではなく投資であるという考えをもった経営のことです。健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することを健康経営と呼んでいます。

それでは、健康経営の偏差値とは何でしょうか?説明していきますね。

偏差値で同業他社と自社を比較できる

健康経営の偏差値とは、社員の健康を維持する経営をしているかどうかを、数値化して表すこと。偏差値なので、全体の平均と比べて自社がどの程度、健康経営を行えているのか把握することができます。

先日の記事で偏差値については詳しく説明していますので「そもそも、偏差値ってなんだったっけ?」と思った方は、ぜひこちらもお読みになってくださいね。

これまでも健康経営度調査に回答すると、各社にフィードバックシートが送られていました。ただし、このフィードバックシートはあくまでも社内で取り組みの改善に役立てるためのものであり、情報はあまりオープンではなかったようです。

経済産業省 令和2年度 健康経営度調査 <フィードバックシート>サンプル

出典:経済産業省 令和2年度 健康経営度調査 <フィードバックシート>サンプル

しかし、今後はこの健康経営の偏差値を投資家や顧客などに公表できるようになります!健康経営への社会的な関心が高まる中、偏差値が計算され公表されることで、これまで社内でしか見えていなかった部分が明らかになり、ステークホルダーの判断軸となる機運が高まってきました。

社外に開示できるようになった背景は?

健康経営の偏差値は社外に開示できますが、これは大きな時代の流れを示していると言えます。

日本は高齢化社会のため、国は一人一人、生涯なにか役割を持って過ごせる「生涯現役社会」を目指しています。生涯現役社会を達成するためには、健康インフラを整え、長く健康に働ける環境を構築する必要性があるのです。

そのためには健康経営を促進する必要がありますが、国が優良法人を認定するだけではなく、投資家にも協力してもらえると効果的ですよね。そこでスポットライトが当たったのがESG投資です。

近年話題のSDGsと同時に「ESG投資」も注目されているのをご存知でしょうか?

ESG投資とは、従来の財務情報だけでなく「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス(Governance)」要素も考慮した投資のことです。健康経営はこの「社会(Social)」に当てはまります。

健康経営の偏差値が高く、それが社外に公表されれば、ESG投資を意識している投資家からの評価が上がるというわけなのです。健康経営の偏差値を高くすることが、今後の資金調達に直結することになるのです!

健康経営のメリット

ESG投資により資金調達に有利になる他にも、健康経営をするメリットは多くあります。

コストダウン・利益アップ

まず、健康経営はコストダウン・利益アップにつながると言われています。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(英: Johnson & Johnson)では「健康経営に対する投資1ドルに対するリターンが3ドルになる」との調査結果も出ています。(参考:経済産業省ヘルスケア産業課・健康経営の推進について

確かに健康経営を行うためには、人件費や保健指導等利用費、設備費がかかります。しかし、それ以上のリターンが医療コストの削減や生産性の向上などによって見込めるため、健康経営はコストダウン・利益アップになると言われているのです。

離職率を減らせる

健康経営を行うと離職率を減らせるという調査結果もあります。離職者が減少すると、安定した労働を確保でき、人材雇用に大きなリソースを割く必要がなくなります。

また、長期間にわたって安定的に教育をできるので、従業員のスキルが向上し、生産性アップも見込めるのです。

経済産業省ヘルスケア産業課・健康経営の推進について

出典:経済産業省ヘルスケア産業課・健康経営の推進について

健康経営の「健康」とは、WHOが定義している「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」です。心身ともに満たされた状態で働くことで、従業員が自分のベストを出せるようになります。

社外イメージの改善

健康経営を行い、さらには健康経営の偏差値を公開することは、社外イメージの改善に役立ちます。

例えば人材採用の広告メッセージとして「健康経営優良法人」の認証マークを載せれば、ワークライフバランスを重視する人材を確保するための大きな差別化ポイントになります。また、取引先としても、ブラック企業ではなく優良企業とお付き合いしたいと思う側面もあり、営業側面や企業ブランディング観点でも好影響を及ぼすでしょう。

健康経営の偏差値を公開することで、従業員からの評価だけでなく、社外からの評価が上がることによるビジネス的なメリットは大きいと言えます。ぜひ、社内で推進されてみてください。

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