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研修のeラーニング化事例6選|研修会社・スクールの成果と工夫

研修のeラーニング化事例6選

会場を押さえ、日程を調整し、当日の運営をする。通信教育なら教材を発送し、届いた課題を仕分けて返送する。研修や講座を提供する事業者にとって、こうした作業は受講者が増えるほど重くなります。eラーニングにすれば楽になると分かっていても、対面の良さが失われないか、何から変えればよいかで迷う運営担当の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、対面研修や通信教育をeラーニング化した研修会社・スクール6社の事例を紹介します。6社とも、WisdomBaseを使って研修や講座を提供している事業者です。事例から分かる、eラーニング化を進めるときのポイントもあわせて解説します。

【この記事の概要】

  • 6つの事例のeラーニング化は、対面研修との組み合わせ、事務作業の削減、新しい売り方の3つに分けられる
  • eラーニング化の後は、セミナー開催までの作業が半分ほどに、通信教育の作業量が4分の1程度に減るなどの変化が出ている
  • 進めるときは、対面に残す内容を決め、事務作業と申し込みの手続きから減らし、テストや課題で学びを確かめる仕組みを組み合わせる

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目次

研修会社・スクールがeラーニング化した6つの事例の一覧

研修会社・スクールがeラーニング化した6つの事例

6つの事例で、eラーニング化する前の研修の形は、対面研修、会場でのセミナー、通信教育、書籍などさまざまです。eラーニング化のねらいで分けると、対面研修と組み合わせて効果を高める、会場や郵送の事務作業を減らす、新しい売り方を生み出すの3つになります。6社の元の形とeラーニング化した後の変化を、表にまとめました。

ねらい 事業者 元の形 eラーニング化した後の変化
対面と組み合わせる 株式会社ビジネスITアカデミー ExcelやAccessの対面研修 対面研修の前にeラーニングで受講者の知識レベルをそろえる
対面と組み合わせる 株式会社BFT 3時間の対面エンジニア研修 月額定額のeラーニングを追加し、サービスを続ける企業が増えた
事務作業を減らす 株式会社レプス 京都での会場セミナー(月1回・全6回) 開催までの作業が半分ほどに、コストが3〜4割減った
事務作業を減らす 辻調理師専門学校 DVD教材と紙のレポート課題の通信教育 事務局の作業量が4分の1程度に減った
新しい売り方 株式会社コガク eラーニングと試験を別々のシステムで運用 個人向け販売が自動になり、前年1年間の個人向け売上を短期間で上回った
新しい売り方 株式会社ハッシン会議 書籍・コミュニティ・コンサルティング 書籍の内容を、動画と講師の添削課題で学ぶ講座にした

ねらいは1つとは限りません。株式会社レプスのように、事務作業を減らしながら、全国から受講したいという声にも応えた事業者もあります。以下では、主なねらいごとに事例を紹介します。

対面研修と組み合わせて効果を高めた事例

対面研修と組み合わせて効果を高めた事例

対面研修とeラーニングを組み合わせた2つの事例では、それぞれの得意なことを分けて使っています。基礎知識の習得や復習はeラーニングで、実践的な内容は対面で行う形です。対面研修だけでは届かなかった受講者や、対面だけでは進みにくかった学習を、eラーニングで補っています。

事例1:対面研修の前にeラーニングで知識レベルをそろえる(株式会社ビジネスITアカデミー)

株式会社ビジネスITアカデミーは、ExcelやAccessを使った業務改善の研修からスタートし、現在は研修、eラーニング、開発の3つを柱に事業を展開している企業です。企業ごとに現状や課題、予算を聞き取り、研修サービスを提案しています。WisdomBaseでは、これまで企業に提供してきた研修カリキュラムを動画にしたeラーニングを提供しています。

対面研修の課題は、受講者一人ひとりの知識や理解度にばらつきがあることでした。基本的な内容と高度な内容のどちらに合わせても、知識レベルがそろっていないと受講者の満足度が下がってしまいます。そこで、対面研修の前にeラーニングを受講してもらう形を提案しています。基礎的な知識はeラーニングで、実践的な内容は対面研修で学ぶことで、研修のコストを抑えながら学習効果を高めることをめざしています(出典:導入事例:株式会社ビジネスITアカデミー)。

事例2:参加しにくい対面研修に、月額定額のeラーニングを加える(株式会社BFT)

株式会社BFTは、システム構築や運用の支援と、エンジニアの人材育成サービスを提供している企業です。現役のSEが講師を務める実践型のIT技術研修「BFT道場」を展開しており、そのうちインフラ技術の研修コンテンツを50以上そろえた月額定額のeラーニングサービス「チョイトレ」の提供にWisdomBaseを使っています。

対面のエンジニア研修は3時間あり、受講者が通常業務と両立しにくいことが課題でした。コロナ禍や働き方改革の流れで動画での学習のニーズも高まり、eラーニングサービスを立ち上げています。システムは、サイトのカスタマイズのしやすさ、動画のアップロード容量、ネットワーク制限、動作の安定性を重視して選びました。eラーニングを始めてからは、対面研修に参加しにくかった人も利用できるようになり、サービスを続ける企業が増えています。しっかり学ぶなら対面研修、復習するならeラーニングと学び方の幅が広がり、契約数も徐々に伸びています(出典:導入事例:株式会社BFT)。

ハイブリッド研修の進め方や、対面とオンラインの時間配分の考え方は、次の記事で解説しています。

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ハイブリッド研修の導入方法とそのコツ

会場・郵送の事務作業を減らした事例

会場・郵送の事務作業を減らした事例

事務作業を減らした2つの事例では、研修の中身よりも、研修を届けるための作業が負担になっていました。会場の手配や日程調整、教材の発送や課題の郵送は、受講者が増えるほど手間が増えます。こうした作業をオンラインに移すと、空いた時間を集客や講座づくりに回せるようになります。

事例3:京都の会場セミナーを、全国から受講できるオンライン講座にする(株式会社レプス)

株式会社レプスは、システム開発やWeb制作を主な事業とし、SNSマーケティングやWeb広告の支援も行っている企業です。SNS運用の知識を学ぶオンライン講座「SNSアカデミア」と、「SNSプロフェッショナル検定」の提供にWisdomBaseを使っています。

SNSアカデミアは、もともと京都限定のオフラインセミナーでした。座学とワークショップを組み合わせた月1回2時間の授業を、半年で6回行っていました。第2期の受講者を募集したとき、全国からオンラインで受講したいという声が届き、それに応えられる体制をすぐに作る必要がありました。オンライン化した後は、会場選びや日程調整、申込管理、当日の運営がなくなり、セミナーを開催するまでの作業は半分ほどに減りました。会場費などのコストも3〜4割ほど削減し、空いた時間を集客や営業に回しています。受講者は申し込んだその日から受講でき、学んだ内容を何度でも復習できます。初回は動画をスキップできず、2回目以降はスキップできる設定で、講座の視聴からテキストの配布、検定試験までを1つのシステムで行っています(出典:導入事例:株式会社レプス)。

事例4:DVD教材と紙のレポート課題をオンラインにする(辻調理師専門学校)

辻調理師専門学校は、大阪と東京に教育拠点を持ち、料理人とパティシエを育成している食の教育機関です。2002年に開講した「辻調理師専門学校 別科 通信教育講座」の教材を2024年にオンライン化し、その学習の場としてWisdomBaseを使っています。受講者はオンライン教材で料理の工程やその理由などのプロの技と知識を学び、レポート課題やテストに取り組みます。

オンライン化する前は、DVD教材の発送や、紙のレポート課題の添削と郵送に手作業が多くかかっていました。郵送で届いたレポート課題を教科ごとに仕分けて添削担当者に渡し、添削が終わったらPDFに変換して返送するといった事務作業が続いていました。オンライン化した後は、レポート課題の確認や管理をシステム上で行えるようになり、作業量はこれまでの4分の1程度に減りました。添削を担当する先生は、レポート課題が提出されると通知を受け取れます(出典:導入事例:辻調理師専門学校)。

新しい売り方を生み出した事例

新しい売り方を生み出した事例

新しい売り方を生み出した2つの事例では、eラーニング化をきっかけに、これまで届けられなかった相手や形で講座を販売しています。申し込みから受講開始までが自動になれば、受講者が増えても対応の手間は増えません。書籍や試験など、手元にある資産を講座に広げた点も共通しています。

事例5:eラーニングと試験を1つにまとめ、個人向け販売を自動にする(株式会社コガク)

株式会社コガクは、製造業を中心とした技術者の教育に50年以上取り組んでいる企業です。通信教育から始まり、現在はサブスクリプション型のeラーニングサービス「TechラーニングPlat.」や、技術者の基礎力を評価する「To-Be試験シリーズ」を、製造業の企業や技術者を派遣する人材会社に提供しています。

以前はeラーニングと試験を別々のシステムで運用しており、受講者は複数のシステムを行き来する必要がありました。試験で弱点を見つけ、そのまま学習につなげる流れを作りにくく、試験結果をCSVで出力してExcelで加工する手作業も多くかかっていました。試験とeラーニングを同じシステムで提供できること、運用コストがこれまでの半分以下になることから、WisdomBaseを選んでいます。導入後は、個人向けのeラーニング販売で決済から講座の紐付け、アカウント登録までが自動になり、受注後の対応は実質ゼロになりました。受け放題のサービスを始めてからは個人の利用が伸び、短期間で前年1年間の個人向け売上を上回っています(出典:導入事例:株式会社コガク)。

事例6:書籍の内容を、動画と添削課題で実務に生かす講座にする(株式会社ハッシン会議)

株式会社ハッシン会議は、企業の広報人材の育成と組織づくりを支援している企業です。広報担当者のコミュニティやコンサルティングに加えて、広報と情報発信を学ぶeラーニングサービス「Learney(ラーニー)」を提供しており、そのシステムにWisdomBaseを使っています。

第1弾の講座は、同社の代表が書いた書籍「ひとり広報の教科書」がもとになっています。書籍の読者からは、知識を得ても具体的な行動に移すのが難しいという声が寄せられていました。そこで、動画講座とプロの講師による課題の添削を組み合わせ、学んだことを実務に生かせる講座にしています。システムは、スマートフォン対応、決済機能、Vimeoとの連携を条件に、デモ環境で操作性を確かめて選びました。受講者からの使い方に関する質問はほとんどなく、受講者がどこまで進んでいるかを毎月の社内の打ち合わせで確認しています(出典:導入事例:株式会社ハッシン会議)。

eラーニングを販売するまでの手順や、販売に使うシステムの選び方は、次の記事で解説しています。

関連記事:

eラーニングを販売する方法とは?販売ステップ・システム選定・成功事例を解説

6つの事例から分かる、研修をeラーニング化するときのポイント

6つの事例から分かる、研修をeラーニング化するときのポイント

6つの事例を見比べると、eラーニング化を進めるときのポイントは4つにまとまります。どの事業者も、自社の研修で手間がかかっている作業や、受講者が困っていることから順に、オンラインへ移しています。

対面に残す内容と、eラーニングに移す内容を分ける

株式会社ビジネスITアカデミーは基礎知識をeラーニングに、実践的な内容を対面研修に分けています。株式会社BFTは、しっかり学ぶ場を対面研修、復習の場をeラーニングとしました。研修の中身を、知識を覚える部分と、手を動かしたり話し合ったりする部分に分けると、何をeラーニングに移せばよいかが見えてきます。

会場の手配や郵送などの事務作業から減らす

株式会社レプスは会場選びや日程調整、申込管理を、辻調理師専門学校は教材の発送と紙のレポート課題の仕分け・返送をなくしました。研修の中身を作り直す前に、研修を届けるための作業をオンラインに移すだけでも、運営の負担は大きく減ります。今の運営で時間がかかっている作業を書き出すところから始めます。

申し込み・決済から受講開始までを自動にする

株式会社コガクは個人向け販売の決済から講座の紐付け、アカウント登録までを自動にし、受注後の対応を実質ゼロにしました。株式会社レプスの受講者は、申し込んだその日から受講を始められます。受講者が増えても手間が増えない仕組みにしておくと、新しい受講者層や売り方に挑戦しやすくなります。

動画を見るだけで終わらせず、テスト・課題・添削と組み合わせる

辻調理師専門学校はレポート課題とテストを、株式会社ハッシン会議はプロの講師による添削課題を、株式会社コガクは試験をeラーニングと組み合わせています。株式会社レプスは初回の動画をスキップできない設定にし、検定試験も同じシステムで行っています。対面研修では講師がその場で理解度を確かめられますが、eラーニングでは、学んだ内容を確かめる仕組みを講座の中に用意しておきます。

研修のeラーニング化に関するよくある質問

研修のeラーニング化に関するよくある質問

研修のeラーニング化を考えている事業者から寄せられることの多い質問に、紹介した事例をもとに回答します。対面研修の扱い、紙の課題のオンライン化、販売先の広げ方の3つです。

対面研修はすべてeラーニングに置き換えるべきですか?

研修の内容によって決めます。株式会社ビジネスITアカデミーは、基礎的な知識はeラーニング、実践的な内容は対面研修と分けて、両方の長所を生かしています。知識を覚える部分からeラーニングに移し、話し合いや実技など対面で行うほうが効果の高い部分は対面に残す方法があります。

紙のレポート課題や添削もオンラインにできますか?

できます。辻調理師専門学校は、通信教育講座の紙のレポート課題をオンラインにし、添削を担当する先生が提出の通知を受け取れるようにしました。株式会社ハッシン会議も、動画講座とプロの講師による課題の添削を組み合わせて提供しています。課題の提出から確認までをシステム上で行えるかを、導入前に確かめておきます。

法人向けと個人向けの両方に研修を販売できますか?

決済機能と、受講者をグループごとに管理できる機能があれば、同じシステムで両方に販売できます。株式会社コガクは、製造業の企業や人材会社に講座と試験を提供しながら、個人向けのeラーニング販売も決済から受講開始まで自動で行っています。個人は申し込み時にクレジットカードなどで決済し、法人は決済を通さずに受講を始めて請求書で支払うといった、相手ごとの支払い方に合わせて設定できるかを確かめておきます。

研修のeラーニング化ならWisdomBase

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WisdomBase(ウィズダムベース)は、シェアウィズが開発・提供するeラーニングシステムです。動画・音声・PDF・クイズの教材登録、オンライン試験、受講履歴の確認までを1つのシステムで行えます。本記事で紹介した6社も、WisdomBaseを使って研修や講座を提供しています。

講座の販売に必要な決済機能を備えており、申し込みから決済、受講開始までをオンラインで完結できます。法人の顧客は決済を通さずに受講できるよう設定できるため、請求書払いで契約する場合にも対応できます。試験は自動で採点、合否も自動で判定され、修了証は「動画の視聴完了」「試験の合格」を条件に自動で発行されます。動画のスキップや倍速再生を禁止するなど、受講を確実にする再生設定も行えます。

グループごとに受講できる講座や閲覧権限を分けられるため、法人の顧客ごと、個人向けと法人向けなど、届ける相手に合わせた講座の出し分けにも対応できます。管理画面はシンプルで、専門知識がなくても担当者が講座を作成・修正できます。

WisdomBaseの詳しい機能や導入事例をまとめた資料を無料でご用意しています。「今の対面研修のどこからeラーニングにできるか相談したい」「通信教育の課題をオンラインで回せるか確かめたい」といったご相談やデモ画面のご案内も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

本記事で紹介した6つの事例では、研修会社やスクールが、対面研修や会場でのセミナー、通信教育をeラーニング化していました。ねらいは、対面研修と組み合わせて効果を高める、会場や郵送の事務作業を減らす、新しい売り方を生み出すの3つです。eラーニング化の後は、セミナー開催までの作業が半分ほどに、通信教育の作業量が4分の1程度に減り、個人向け売上が前年1年間分を短期間で上回るといった変化が出ています。

進めるときのポイントは、対面に残す内容とeラーニングに移す内容を分けること、事務作業から減らすこと、申し込みから受講開始までを自動にすること、テストや課題と組み合わせることの4つです。今の研修で時間がかかっている作業を書き出すところから、eラーニング化の準備を始めてみてください。