本ブログのメインテーマでもあるCBT。そんなCBTの進化版ともいえるCAT (Computerized Adaptive Testing) というテストシステムをご存知でしょうか?個別最適型テストとも呼ばれるCATは、少ない時間で広い範囲を測定できる画期的なテスト方式なのです。
今回は、CATとは何か、メリット・デメリットなどを解説していきます。
※CBTについては、こちらの90秒動画でも紹介しています。
CATとは?
CATとは、CBTによって可能になるオンラインテストの一形態であり、受験者の理解度や回答に応じて出題する問題を変えることができるテスト方式のことです。
例えば、歴史のテストを実施し、産業革命で発明されたものに関する問題を出題したとします。その際、間違えた人には産業革命の時期や起きた国を聞く問題を出題するなどして、産業革命をどこまで理解しているかを測ることができます。逆に正解した人には、産業革命の背景や影響など応用問題を出題し、理解の深さを測定できるのです。
どんなテストで使われているか
SPI
リクルート社提供の新卒採用で多く使われる適性検査も、CATの仕組みがシステムに反映されているようです。SPIについては、各分野の勉強方法が動画で学べる桐生SPIチャンネルも人気!当社オンライン学習サービスのShareWisでも対策講座がございます。
GMAT
MBA入学希望者のための入学試験でもCATが活用されています。GMATが気になる方は、元マッキンゼー社のコンサルタントHeinrichさんが3週間の勉強で700点を取った勉強法動画も参考になるかと思います。
この他に、TOEFL-CBTなどでも使われていました(TOEFL-iBTの実施に伴い、現在は廃止されています)
CATを導入するメリット
また、CATの導入には下記の通り多くのメリットがあります。
- 中程度の能力の受験者に対する能力測定精度が最も高い問題固定型のテストに比べ、ほとんどの受験者に対して均一に精度の高い能力測定ができる
- 受験時間が短縮できる
- 受験者ごとに最適な問題が出題できる
- 問題固定型のテストに比べ、広範囲の理解度を測定できる
- IRT(Item Response Theory:項目応答理論、異なる問題を解いても同じ軸上でちからを測ることができる方法)を組み合わせれば、受験生間で一律に比較可能なスコアを算出することができる
IRT(項目応答理論)については下記の過去記事でも詳しく解説しています。ご興味のある方はご覧ください。
CATを導入するデメリット
CAT導入において、唯一にして最大のデメリットとも言えるのが、問題固定型のテストよりも多くの問題を作成する必要があることです。
正解率が低い難問とされる問題を含め、すべての分岐をカバーする多くの問題を設計する必要があります。この問題作成にかかる工数が膨大であるさえ許容できれば、CATはとても良い方法であると言えます。
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