はじめに
「オンライン講座を作りたい。でも、何から手を付けて良いか分からない」こんな悩みはありませんか?
本記事は、法人向けにオンライン講座を一気通貫で立ち上げたい担当者・責任者のための実践ガイドです。
設計・制作・販売・運営まで“現場のリアル”を織り交ぜ、失敗しないコツ・よくある落とし穴の回避策を徹底解説します。
- はじめに
- 講座づくりのロードマップを描こう
- ターゲット・目的・ゴールを明確にする
- オンライン講座コンテンツの設計・制作の手順
- 配信・受講・販売の仕組みと運用ノウハウ
- 「売れる」オンライン講座の集客・マーケティング戦略
- オンライン講座販売の事例を紹介
- 現場でよくあるQ&A|よくある失敗・トラブルと対策
- オンライン講座のプラットフォームをお探しなら「WisdomBase」
- まとめ
講座づくりのロードマップを描こう
オンライン講座の成功は「全体像」と「工程」を最初に整理することから始まります。行き当たりばったりでは、後から大きな手戻りやコスト増に繋がるため、着実な工程表づくりが肝心です。
- 全体スケジュールを可視化する
- まずは“いつまでに、何を完了させるか”を明確にしましょう。講座企画、教材制作、配信準備、販売開始、アフターサポートなど、主なマイルストーンを洗い出し、逆算スケジュールを作ります。
- 担当者・体制を決める
- 講座責任者、教材作成担当、動画撮影・編集、販売管理、受講サポートなど、役割分担を明確にしておくことで、進行がスムーズになります。
- 社内合意形成も早めに
- 特に既存事業のリニューアルでは、「現場の抵抗」や「リソース不足」でつまずくケースも多いです。初期段階で経営層や現場担当者の意見を集め、全体像を共有しましょう。
リスキリングに特化したオンライン講座の提供を検討中の方はこちらの記事もご参考ください。
ターゲット・目的・ゴールを明確にする
オンライン講座づくりで最も重要なのは、“誰”に“何”を“どう変えてほしいのか”をはっきりさせることです。これが曖昧だと、内容もマーケティングもぶれて失敗の原因になります。
- ターゲット設定のポイント
- 年齢層・職種・役職・業界など、受講者像を具体的に描きましょう。法人向けなら、「新人営業マン向け」「管理職候補向け」など、実際の課題に紐付けて設計することが大切です。
- 研修の目的・ゴールを明確に
- 「受講後にどんなスキルが身につき、どんな行動変容が起きてほしいか」を言語化します。目標が定まると、カリキュラム設計や評価指標もぶれません。
- 受講後の変化をストーリーで描く
- 例えば「3ヶ月後には新人が自走できる営業パーソンになる」「資格試験に全員合格する」など、具体的な成功イメージを共有すると、社内外のモチベーションも高まります。
オンライン講座コンテンツの設計・制作の手順
教材づくりはオンライン講座の“肝”。動画も資料も「作れば終わり」ではなく、伝わる構成と現場のリアリティが求められます。下記は現場で実際に使われているノウハウです。
カリキュラム・台本の作り方
- ゴールから逆算したカリキュラム設計
- 先に学習ゴールを明確にし、「1回目で基礎、2回目で応用」など、受講者のレベル感・現場の課題に合わせて組み立てます。
- 台本や進行表を用意する
- “話す内容をすべて書き出す”必要はありませんが、ポイントや流れを整理した「進行表」があると、講師が緊張せず伝えられます。
講師・登壇者の選び方と巻き込み方
社内講師か外部講師かを決めましょう。現場のリアルな事例やノウハウを伝えたい場合は、社内の“実践者”が最適なこともあります。一方、専門知識やブランドを高めたい場合は外部講師を招くのも効果的です。
また、講師向けの事前研修やリハーサルを実施します。オンライン講座に不慣れな講師には、Zoomや収録ツールの使い方、話し方のコツを共有しましょう。
動画・資料の収録・編集ポイント
- 動画撮影・編集のコツ
- スマートフォンやPCのカメラでも十分ですが、音声マイク・照明は必ずテストしましょう。簡単なカット編集・テロップ追加ができる無料ソフトも多いので活用しましょう。
- スライドや資料は「シンプル&図解重視」
- 文字ばかりより図解・イラスト・事例を盛り込むと、視聴離脱が減ります。
- 外注と内製の使い分け
- 短納期でクオリティ重視なら動画編集を外注するのも手です。自社リソースがあるなら、まずは「初回は外注→ノウハウを自社に蓄積」がオススメです。
配信・受講・販売の仕組みと運用ノウハウ
どんなに良い講座でも、運用体制が曖昧だとトラブルや顧客離れに繋がります。法人研修で使いやすい配信・販売・管理の仕組みを選び、最適な運用フローを確立しましょう。
法人に最適な配信・販売プラットフォーム比較
- LMS(学習管理システム)
- 受講履歴・テスト・進捗管理・修了証発行など、法人研修に最適。
- 動画配信サービス
- YouTube限定公開やVimeoなど、コストを抑えつつ動画だけを見せたい場合に有効。
- 独自サイト構築
- 自社ブランディングやカスタマイズ重視ならWordPressや専用システム構築も選択肢。
オンライン講座の配信プラットフォームをお探しの方は以下の記事もご覧ください。
受講者管理・修了証発行・サポート体制の作り方
- 受講進捗・テスト結果・受講履歴を自動管理
- LMSならCSV出力やレポート機能で、人事・上司と連携も簡単。
- 修了証や受講証明書の自動発行
- 法人研修では「受講証明」「資格認定」が必要なケースも多いため、発行機能の有無も重要です。
- 問い合わせ・サポート窓口も明確に
- 受講中の技術トラブルや質問対応の担当を明確にしましょう。
販売・契約時の実務とトラブル回避策
- 法人請求(請求書払い)、個別契約、ライセンス数管理などBtoB特有の運用
- システム選定時に「法人販売向け」の実績や運用事例が豊富なサービスを選ぶと安心です。
- トラブル時の対応フローをマニュアル化
- 例:動画が視聴できない、アカウント発行ミス、受講者変更、返金対応など、よくある問い合わせ例とその対応策をあらかじめまとめておきましょう。
「売れる」オンライン講座の集客・マーケティング戦略
講座ができても、集客と営業を怠ると「受講者が集まらない」という事態になりかねません。BtoB事業者が今すぐ実践できる集客のコツと、リピート獲得のための運用を紹介します。
- 法人向け営業と広報を並行して行う
- 顧客リストへのDM、業界向けセミナー、商談会出展、既存顧客へのアップセル提案など、地道な営業活動が集客の基本です。
- ウェビナー・無料体験・SNS発信で“見込み客”を獲得
- 興味のある層を集めるために、無料ウェビナーや短縮版講座、SNS(X, LinkedIn)でのノウハウ発信も有効です。
- SEOやオウンドメディアで中長期の集客基盤を作る
- 「オンライン講座 研修」や自社の得意分野キーワードで記事を配信し、検索流入を強化しましょう。
オンライン講座販売の事例を紹介
オンライン講座サービスの提供事例をご紹介します。
広報・情報発信人材育成に特化した伴走型eラーニングサービスの提供
広報人材育成の専門企業ハッシン会議では、広報・情報発信に特化した伴走型eラーニングサービス「Learney(ラーニー)」を提供しています。
このサービスは、広報担当者や情報発信に携わる方々が、知識を実際の業務で活かせるよう、動画講座とプロ講師による課題フィードバックを組み合わせている点が特長です。
また、コンテンツ制作は社内チームで台本から動画・スライドまで丁寧に作り込み、分かりやすさと飽きさせない工夫を徹底されています。今後はさらにコンテンツの拡充を進め、多様な情報発信人材の成長を支援していく予定です。
URL: https://wisdombase.share-wis.com/case/hasshinkaigi/
オンライン講座販売の成功事例集もよろしければご参考ください。
現場でよくあるQ&A|よくある失敗・トラブルと対策
現場では「これで本当に大丈夫?」と不安になることも多いはず。以下に、よくあるつまずきや失敗例と解決策をまとめます。
Q1. 受講者が集まらない…どうすれば?
ターゲットの課題に直結したテーマになっているか再確認しましょう。既存顧客への個別ヒアリングや無料体験の導入も効果的です。
Q2. 動画が途中で止まる、視聴できないと苦情が…
配信前に必ずテスト視聴を実施し、システム障害時の連絡窓口やリカバリーフローを社内で共有しましょう。
Q3. 社内現場が非協力的/講師の反発が強い
事前に「講座の目的」「現場のメリット」を丁寧に説明し、小さな成功体験を積み重ねて協力体制を作りましょう。
Q4. 情報漏洩や著作権リスクは?
資料や動画はオリジナルコンテンツとし、必要な場合は著作権フリー素材や契約書面でリスク対策を講じましょう。
オンライン講座のプラットフォームをお探しなら「WisdomBase」
現在、オンライン講座サービスの立ち上げを検討されていましたら、WisdomBaseをご検討ください。
WisdomBaseは、オンライン講座の販売に特化した学習管理システム(LMS)です。主に以下の特長がございます。
研修や講習の申込みから受講まで一気通貫で運用できる
受講者の申し込みフォーム作成、決済、教材配布、進捗管理、修了証発行までをひとつのシステム上で完結できます。
ご担当者さまは複数のツールを行き来する必要がなくなり、管理コストを大幅に削減できます。
講座学習をサポートする機能が充実している
学習者が効率的に学べるようサポートする仕組みが充実しています。
動画コンテンツとテキスト資料を組み合わせたハイブリッドな構成や、レッスンごとの進捗チェック、テストとフィードバックの自動化など、多角的に学習をフォローできるのが特長です。
講座受講だけでなく試験の実施も可能
講座内容を踏まえたテストや試験を同じプラットフォーム上で実施できます。
選択式の問題から記述式の問題まで、柔軟な出題形式を設定することができ、自動採点や合否判定もスムーズに行われます。
導入時の運用設計から運用後のフォローまでサポート
導入時に担当者が運用イメージを具体化できるよう支援してくれるほか、運用を開始してからのフォローアップまで丁寧に対応します。「いざ使い始めたら困った」という場合にも、素早いサポートが受けられるため安心して運用いただけます。
もしサービスの詳細についてご関心がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 wisdombase.share-wis.com wisdombase.share-wis.com
まとめ
ここまで、法人向けのオンライン講座づくりの全工程を“現場目線”で解説しました。正しい手順と準備さえ押さえれば、どなたでも失敗せずに研修事業のオンライン化・拡大が可能です。
貴社の人材育成・新規事業の強化に、ぜひこのガイドをお役立てください。