とにかく、IT用語って横文字が多いですよね💦
今回の記事でご紹介するSaaS、PaaS、IaaSという言葉、IT業界などでは一般的に使われますが、わかりやすく端的に説明できるのは、それぞれのサービスに精通している方だけなのではないでしょうか。
ひとえに「クラウド」と言っても、さまざまな捉え方ができます。単にデータを預かってもらうだけでなく、開発に必要なツールや作業環境、システム構築の場を提供する側面もあります。それに伴って、呼び方も異なってくるのです。
この記事では、クラウドの代表的な利用形態であるSaaS、PaaS、IaaSについて、それぞれわかりやすく解説していきます。
オンプレミスとクラウド
SaaS,PaaS、IaaSを学ぶ前提として、私たちがデータを保管するためにはオンプレミスとクラウドの2種類の方法を理解しておく必要があります。
オンプレミスとは、個人または企業で、HDD(ハードディスクドライブ)やソフトウェア等を保有し、管理するやり方です。
それに対してクラウドは、インターネット上に提供されたツールをサブスクリプション形式で利用します。オンプレミスで発生する負担の多くを、サービスを提供しているITベンダー企業に任せることができるのが特徴です。
利用者の負担が少なく、自社でネットワーク機器やサーバの準備をしたり、ソフトウェアのライセンスを購入する必要がありません。
オンプレミスで自社システムを構築しようと思うと、1,000万円以上の高額な見積になることもあります。しかし、クラウドを利用すればイニシャルコストをかけずにサービスを受けることができます。ユーザーはデータを「所有する」のではなく「ネットワーク上で管理する」時代であると言えます。
それでは、SaaS、PaaS、IaaSの意味合いがどう異なるのかを、できるだけわかりやすく解説していきますね!
SaaSとは
SaaSは「Software as a Service」の略で、「サース」と読みます。
直訳すると、サービスとしてのソフトウェア。多種多様なソフトウェアを、クラウドサービスの形態で利用できるという意味です。
これまでソフトウェアは、パッケージ製品として買い切ることが一般的でした。それを、サブスクリプション形式で気軽に利用できるようにしたのがSaaSです。
SaaSの主な特徴は、
- 簡単に導入でき、コスト的にも技術的にもユーザーの負担が少ない
- 外部端末からでもアクセスや共有が可能。リモートワークにも対応できる
- 最新のセキュリティが保たれた環境でデータを管理できる
等になります。
SaaSの代表例としては、お馴染みのGmailやGoogleカレンダー、Dropboxなどが有名ですね。
ソフトウェアを自社の希望に応じて再構築することはあまり期待できませんが、ユーザー自らが運用できるサービスが多く、費用負担も比較的に少ないサービスと言えます。
PaaSとは
PaaSとは「Platform as a Service」の略で、「パース」と読みます。
「サービスとしてのプラットフォーム」ということで、アプリケーションを稼働させるOSなどのプラットフォームのことを意味します。
PaaSの特徴としては、
- 初期コストを抑えられる
- 自由度の高いシステム構築が可能
- インフラの構築やミドルウェアの管理が不要
が挙げられます。PaaS型のクラウドサービスとしては、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどが有名です。
ある程度のカスタマイズ性を期待できる一方で、開発には専門性が必要になることが多いです。
IaaSとは
IaaSとは「infrastructure as a Service」の略で、これだけは明確な読み方が定まっていません。イアースもしくはアイアースと呼ばれることもあります。
その名の通り「サービスとしてのインフラ」。IaaSを利用することで、サーバーやネットワークなどのインフラを自前で用意しなくても、アプリケーションやサービスを開発することができるようになります。
代表的なサービス例としては、Amazon EC2、Google Compute Engineなどが挙げられます。
IaaSの主な特徴は
- アプリケーションやプラットフォームを自由に開発できる
- OSやサーバーなどのスペックを好きなように変えられる
- セキュリティ、サーバー管理、システム構築など専門的な知識が必要
などの点が挙げられます。
サーバーなどのインフラ環境を自前で用意するコストを抑えつつ、アプリケーションやシステムの開発ができるというメリットがあります。ただし、自由度が高い分、より高度な知識と専門性が求められるというわけです。
まとめ
SaaS、PaaS、IaaSの意味合いが違うように、それぞれの提供サービスがカバーするシステム範囲も異なります。
その中でもSaaSは、アプリケーション、ミドルウェア、OS、サーバー、ストレージ、ネットワークの6つの要素がサービス提供者にすべて依存できるクラウドサービスと言えます。
SaaSが普及することで、これまでソフトウェアを購入・インストールするコストや時間、セキュリティ管理の問題などが大幅に改善され、サービス利用・システム導入におけるハードルが劇的に緩和されています。
今後も、幅広い分野において、クラウドを活用した新商品の開発が期待されますね!
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