金沢工業大学は、社会人が学生や教員と共に学びあうことで、Society5.0をリードする人材を育成することを目的に、「KITリカレント教育プログラム」を実施しています。プログラムでは企業のニーズに対応した知識を習得するのに加え、学生や教員とのネットワーク作りと習得した知識を活用した研究・開発による企業の成長をサポートしています。
今回はそんな金沢工業大学のKITリカレント教育プログラムの内容を、詳しく紹介していきます!(掲載の情報は2021年5月現在のものです。最新の情報は金沢工業大学公式ホームページにてご確認ください。)
金沢工業大学のリカレント教育
金沢工業大学のリカレント教育は、石川県金沢市にある本校と、東京都港区にある虎ノ門キャンパスの2箇所で行われています。
2021年度は、金沢市の本校では「社会人共学者」を受け入れ、虎ノ門キャンパスでは1年生の社会人大学院としてMBAやMIPMを取得できるイノベーションマネジメント研究科を開講しています。
それぞれどのような内容か見てみましょう。
社会人共学者(扇が丘本校)
「社会人共学者」とは、自らの目的や目標の達成に向けて、意欲的に大学の講義に参画することで学生と共に学びあい、イノベーションを創出しようとする社会人のことです。社会人が講義に参加し、自ら意欲的に学ぶ姿勢が若い学生たちに刺激を与えることが期待されています。
社会人共学者として受講できるのは以下の6分野です。
- 一般教養分野
- 機械工学分野
- 電気電子工学分野
- 土木工学分野
- 経営情報分野
- 心理科学分野
各分野につき2〜8科目が設定されており、社会人共学者は講義においてグループディスカッションへの参加やプレゼン、講話、発表などへの講評といった役割が期待されています。そのため社会人共学者としての受講は、受講料が無料となっていることが特徴です。
社会人共学者はオンライン会議ツールを用いた遠隔授業のみ参加可能で、自宅や会社から受講します。受講対象者は企業や自治体・団体などに勤めている人または組織で、エントリーするには企業の所属長や上司などの推薦者による申し込みが必要です。
イノベーションマネジメント研究科イノベーションマネジメント専攻(虎ノ門キャンパス)
イノベーションマネジメント研究科イノベーションマネジメント専攻は、文部科学省の「職業実践力育成プログラム(BP:Brush up Program for professional)」に認定されたプログラムです。
BPとは、社会人や企業などのニーズに応じた実践的・専門的なプログラムを文部科学大臣が認定したものを指します。大学や大学院、短期大学、高等専門学校などのプログラムの受講を通じ、社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会を拡大することが目的です。
同研究科では、経営系学位のグローバルスタンダードである「経営管理(MBA)」と「知的財産マネジメント(MIPM)」の2つの学位(修士)に対応したカリキュラムを提供しています。
KIT虎ノ門大学院では、忙しい社会人が仕事を続けながら学べるリカレント教育を実践するために、平日夜間・土日の開講のみでありながら、わずか1年で修士号を取得できる環境を整えました。仕事の都合で受講できなかったときにはeラーニングでフォローするといったバックアップ体制がとられていることが特徴です。
また自分がもっとも必要とするスキルの習得や専門性の向上を目指し、1科目から最大12科目まで受講できる「科目等履修生」制度もあります。
KITプロフェッショナルミーティング(虎ノ門キャンパス)
KITプロフェッショナルミーティングは、各分野の第一線で活躍するプロフェッショナルをゲストスピーカーとして招き、一流と対峙することでさらなる高みを目指すプログラムです。
これまでにキャノン株式会社常務執行役員の長澤健一氏や日本交通株式会社代表取締役会長の川鍋一朗氏など、各界の一流と呼ばれる方々を招き、パネルディスカッションやオンラインでの質疑応答などを実施しています。川鍋さんのTEDのスピーチに魅了された方も多いと思いますが、金沢工業大学の学生なら生でお話しを聞けていたと思うと、とても羨ましいですね!
KITプロフェッショナルミーティングは年に10回程度不定期で開催されていて、オンラインで気軽に参加が可能です。スケジュールはKIT虎ノ門大学院のホームページで随時更新されているのでチェックしてみてくださいね。
原著から本質を学ぶ科学技術講座
金沢工業大学ライブラリーセンター「工学の曙文庫」が所蔵する、世界を一変させた発見や科学技術に関する初版本を、金沢工業大学教員が読み解く講座です。
これまでにアイザック・ニュートンの「プリンキピア」やアルベルト・アインシュタインの「特殊相対性理論」、ハインリヒ・ヘルツの「非常に速い電気的振動について」などを読み解いてきました。講座は動画形式でアーカイブされているので、金沢工業大学のホームページで視聴できますよ。
金沢工業大学のリカレント教育の評判
金沢工業大学のリカレント教育は、本校における社会人共学者による一般講義への参加と、虎ノ門キャンパスでの本格的な修士号取得に向けたものとに分かれていることが特徴です。
このうち社会人共学者プログラムは、社会人が学び直しをするといった本来のリカレント教育の目的だけではなく、現在大学で学んでいる学生に刺激を与える役割が求められている点が他大学のプログラムとは一線を画しています。
リカレント教育の新しい位置づけとして、これまでとは違う価値や可能性が見いだせるのでは、といった意見がネット上でも見られました。
金沢工業大学の社会人向け講座のオンライン学習環境は?
金沢工業大学虎ノ門キャンパスでは、2021年度に開講しているすべてのクラスをZoomによるオンライン形式もしくは対面かオンライン化を選べるハイブリッド形式で実施しています。
コロナ禍への対応が主目的でしたが、結果的に多忙なビジネスパーソンの通学時間を削減し、時間を有効活用できるようになりました。またSlackやGoogleドキュメントといった、使いこなすと有利になるITツールの導入につながったこともメリットです。
また「原著から本質を学ぶ科学技術講座」のように、場所や時間にとらわれることなく動画を視聴することで受講できるオンライン講座もあります。
これからのリカレント教育はオンラインを主軸にすれば、物理的距離の問題で断念していた社会人の取り込みが可能になるのではないでしょうか。
WisdomBaseならオンライン学習環境をカスタマイズ構築できます
WisdomBaseは、動画コンテンツやセミナー講座の管理、一人ひとりの学習の進度管理といった、リカレント教育をシームレスに提供する上での課題を解決します。
従来の教室や講義室を確保した上での講座形式にこだわらず、オンライン配信が実現すれば、物理的距離や収容人数の問題をクリアするだけではなく、今まで以上に多くの人に学びの場を提供することが可能です。忙しい社会人の通学時間をまるっと削減できれば、学習時間の確保にもつながります。
Saas型システムであるため、運用・導入コストを抑えてスモールスタートできることもWisdomBaseの特徴です。さらに一般的なクラウドサービスとは異なり、自校のWebサイトのドメイン配下にシステムを構築できるので、セキュリティ面でも安心です。
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