社会で活躍できる女性を数多く輩出している、京都女子大学。リカレント教育においても、関西の女子大学で初めてリカレント教育課程を開設した、実績のある大学です。
しかし「京都女子大学のリカレント教育って、どんな感じなの?」と興味を持たれる方もいるのではないでしょうか。
そこで当記事では、京都女子大学で実施されているリカレント教育の内容や評判などについてまとめてみました。自分に合ったリカレント教育を探している女性、もしくは、これからリカレント教育を推進していきたい大学職員の方は、ご一読ください。
なお「そもそもリカレント教育って何?」と基礎から知りたい方のために、簡単に読み進められる解説記事もご用意しています。リカレント教育が広まっている背景なども知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
- 京都女子大学で実施しているリカレント教育
- 京都女子大学のリカレント教育を検討するときのよくある疑問
- 京都女子大学も参加している『女性のためのリカレント教育推進協議会』とは
- リカレント教育のオンライン化を進めるには
- オンライン環境を構築しリカレント教育を推進するならWisdomBase(ウィズダムベース)
京都女子大学で実施しているリカレント教育
京都女子大学で行われているリカレント教育は、大きく3つに分けられます。
- リカレント教育課程
- 科目等履修制度
- 公開講座・生涯学習講座
それぞれの特徴をまとめましたので、参考にしてみてください。
リカレント教育課程
京都女子大学のリカレント教育課程は2018年度に開設されました。ビジネスシーンで通用する知識を身に付けながら、キャリアカウンセリングや再就職支援などのサポートも受けられます。
リカレント教育課程を修了した受講生の約9割が、就業に結びついた実績もあり、女性の学び直しやスキルアップの場として最適です。
リカレント教育課程を詳しく見ると、3つのコースに分類されます。
- キャンパス平日通学コース
- 土曜通学+eラーニングコース
- 開設審議中の新コース
それぞれの内容を見てみましょう。
キャンパス平日通学コース
「結婚や育児でブランクがあるけど社会で活躍したい」「キャリアアップして輝ける人生にしたい」といった女性におすすめのコース。
平日の3~5日、大学のキャンパスに通学して学部と同様の講義を受講できます。一部、オンラインでの授業もありますが、基本は対面授業です。
わからないところを講師にすぐ質問できることや、ここでしか出会えない仲間と交流する機会があるといったメリットがあります。
▼キャンパス平日通学コースの特徴
- 一定の条件を満たせば「厚生労働省専門実践教育給付金制度」の対象となる(受講料の最大70%がハローワークから支給)
- 専属のコーディネーターやキャリアコンサルタントに相談できる
- 近隣保育園の一時保育が可能で子供連れ通学もできる
- 大学内の図書館・食堂・書店などを利用できる
ブランクが長い場合でも、大学側のフォロー体制があるから安心です。コーディネーターに相談したり、キャリアコンサルタントと一緒に具体的なキャリアプランを考えたりといった手厚いサポートを受けられます。
▼キャンパス平日通学コースの概要(2020年度の募集要項の一部)
応募資格 |
大学または短期大学卒業者、及びこれと同等以上の学力があると認められる者で、就業経験のある女性 |
講座開講期間 |
10月~1月 |
履修科目例 |
ライフデザイン・簿記・パソコン基礎など |
その他 |
文部科学省職業実践力育成プログラム(BP)認定コース |
再就職、起業、ビジネススキルの向上など、人それぞれ受講の目的は違います。なりたい自分の目標に合わせて、科目を選択しながら学び直しができます。
最新の募集要項は、京都女子大学の公式サイトにてご確認ください。
土曜通学+eラーニングコース
「パートから正社員になりたい」「業務効率化のために、AIやRPAについて体系的に学習したい」といった、働く女性におすすめのコース。特に、独学では理解が難しい、AIやRPAを基礎から学べる特徴があります。
RPAとは、コンピューター上で行う業務を自動化し、効率化を図る技術のこと。日本における人材不足が背景となって、これからの業務効率化において重要視されている分野です。
このような社会で役立つ分野の知識と技術を、土曜通学+eラーニングコースでは実践を交えながら習得できます。
▼土曜通学+eラーニングコースの特徴
- 土曜日のみ対面授業が行われ、Zoomやオンデマンド配信も併用
- ビジネススキルを磨き、キャリアアップを目指せる
- キャリアカウンセラーと今後のキャリアを考える機会もある
- 近隣保育園の一時保育が可能で子供連れ通学もできる
- 大学内の図書館・食堂・書店などを利用できる
働きながら通学ができるよう、オンラインでの授業も用意されています。平日通学コースと同様、通学時に保育園の一時保育や大学内の施設を利用することも可能です。
▼土曜通学+eラーニングコースの概要(2020年の募集要項の一部)
応募資格 |
大学または短期大学卒業者、及びこれと同等以上の学力があると認められる者で、就業経験のある女性かつ基本的なパソコン運用能力を有する者 |
講座開講期間 |
10月~2月 |
修了要件 |
60時間以上(修了時、履修証明書交付) |
履修科目例 |
IT・AIリテラシー、キャリアマネジメント、ビジネスライティング、RPA演習など |
その他 |
令和3年度文部科学省「女性の多様なチャレンジに寄り添う学びと社会参画支援事業」の一環 |
応募の際は、マウスやキーボードなどの基本的なパソコン操作と、Excelで基本関数が使えることが条件となっています。
また、授業の内容から資格取得にチャレンジすることも可能です。
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
- ビジネス文書検定
- ビジネスメール実務検定 など
仕事をしながらの通学は大変かもしれませんが、その分、IT分野に強い人材として活躍できる可能性が広がります。
開設審議中の新コース
京都女子大学のリカレント教育課程には、2021年6月下旬現在、開設審議中のコースもあります。
- 再就職支援コース(仮)女性のための学びと就労支援プログラム【平日通学】
- ブラッシュアップコース(仮)働く女性のためのブラッシュ・アップ プログラム 【eラーニング併用】
詳細はまだ公開されていませんが、文部科学省の委託事業として実施するコースのようです。既存のコースとの違いが気になるところですが、詳細の発表に期待しましょう!
科目等履修制度
学部や大学院の授業を科目ごとに履修できる制度です。大学入学資格を有する女性が出願条件となっています。
特定の科目だけ知識を深めたいといった方は、検討してみてください。
公開講座・生涯学習講座
誰でも参加が可能な講座です。京都女子大学では「公開講座」と「生涯学習講座」が用意されています。
入学しなければ学習できないような、専門的な学部・学科の領域の知識を習得できる内容です。
なお、生涯学習講座は有料で、事前申し込みが必要となります。対面のものもありますが、オンラインでの開催が主流になっているようです。
過去には『人と動物の関わり講座』や、『ジャンルを超えた【うた】の世界講座』など、興味深いラインナップ!自分が興味のある講座はあるか、公式サイトにて確認してみてください。
京都女子大学のリカレント教育を検討するときのよくある疑問
京都女子大学のリカレント教育を検討する際に「評判や雰囲気はどうなの?」と疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、気になる疑問について解説します。
京都女子大学のリカレント教育の評判は?
京都女子大学のリカレント教育過程を修了した受講生の声を、公式サイトから一部抜粋しました。実際に受講された方の感想ですので、ぜひ参考にしてみてください。
授業を通して自分と向き合い考えることができ た。同期や講師の先生を含め、いろんな考え方 や経歴を持つ方と会うことができた。
自分の人生を前向きに考えることができ、今後 明るい気持ちでキャリアチェンジができそうだ。
様々なキャリアを持った受講生と出会い、交流し、今までの自分の経験を見つめ直せた。
このように、リカレント教育課程の講座に対して満足の声が多く集まっていることがわかりました。また大学独自のアンケートでも、満足率が84.9%(2020年度の数値)と高い結果が出ています。
そのほかの受講生の声やアンケート結果については、リカレント教育課程の公式サイトにてご確認ください。
京都女子大学で行われる講義の雰囲気は?
リカレント教育過程に限った内容ではありませんが、京都女子大学で公開されている動画を紹介します。公開講座や生涯学習講座に近い内容かと思いますので、講義の雰囲気が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
京都女子大学以外でもリカレント教育をやっているの?
京都女子大学以外でもリカレント教育を実施しています。それぞれの大学で専門分野を活かしたコースが開講されているため、自分の学びたい分野に合わせた大学の選択が重要です。
各大学の取り組みを知りたい方は、以下の記事も併せてご一読ください。
▼国立大学編
▼私立大学編
京都女子大学も参加している『女性のためのリカレント教育推進協議会』とは
実は、女性のためのリカレント教育推進には、まだ様々な課題が多いのが現状です。たとえば、家庭と仕事、勉強との両立や、家族からの理解が得られにくいなどの課題があります。
そこで、女性を対象としたリカレント教育を推進する7つの大学が集まり、課題の共有と解決、社会的認知の向上を目指して活動しているのが『女性のためのリカレント教育推進協議会』です。
2020年度は日本女子大学が幹事校となり、京都女子大学のほか、明治大学や関西学院大学など計7校が参加しました。定期的にオンラインイベントやシンポジウムの開催などを実施しています。
詳しい活動内容は、以下からご確認ください。
リカレント教育のオンライン化を進めるには
リカレント教育を実施する大学では、対面のほか、オンライン環境での授業も行われています。しかし、授業のオンライン化を進めるにあたり、以下のような課題が出てくる場合も。
- オンラインで授業や動画を配信する環境構築に時間がかかる
- レポート提出や単位認定テストもオンラインで実施したいが、やり方がわからない
- オンラインでは受講生の進捗状況を把握しにくい
これらの問題を1つずつ解消して、スムーズな講座運営ができるようにするには、実務を担う大学職員に大きな負担がかかります。場合によっては、通常業務が疎かになってしまうこともあるかもしれません。
そこで、オンライン上でリカレント教育を効率的に推進・運営できるのがWisdomBase(ウィズダムベース)です。
オンライン環境を構築しリカレント教育を推進するならWisdomBase(ウィズダムベース)
WisdomBaseは、オンライン動画の配信からテストの実施、セミナー受講管理など、理想のオンライン学習環境を実現できるSaaS型システムです。学習管理に関わるあらゆる課題を解決できる機能をオールインワンで提供します。
▼WisdomBaseの機能例
- 動画・音声・PDF・Zoomなど、講座の内容に合わせて受講生に配信可能
- 1つのシステム内でペーパーレスのテストも実施できる
- 受講生ごとの進捗の確認・管理が可能
特に、これまで紙で行っていたテストをペーパーレスにするには、スムーズに実施できる対策が必要です。しかし、WisdomBaseであれば、問題の作成から採点まで一元管理ができるようになります。
時間制限を設けたり、替え玉受験やカンニングを防止したりする機能もあるため、対面でのテストと同様にオンライン環境でも円滑な実施が可能です。
時代に合ったリカレント教育の形を模索したい、講座運営の効率性も高めたい、システム開発価格を抑えたいなど、具体的なご相談はこちらからお問い合わせください😀