数ある国家資格の中でも、ビジネスパーソンの受験者が特に多い中小企業診断士。オンラインテストマガジンの読者の方の中にも、取得したいと思っている人や既に取得している人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、中小企業診断士試験のカンニング対策をご紹介します。合格率は4%前後と難易度の高い中小企業診断士試験。カンニング対策も厳格にされていそうですね。
中小企業診断士試験って?
中小企業診断士とは、中小企業の経営状況を診断し、経営課題に対して助言を行う専門家を指します。
実は医師や薬剤師とは違い、経営状況の診断や経営課題への助言自体は、中小企業診断士の資格を持っていなくてもすることができます。しかし、何の資格や実績も持っていない人に自分の会社の根幹でもある経営について相談しようと思うでしょうか。中小企業診断士は、信頼して経営相談をしてもらうことが必要な経営コンサルタントにとっては、取っておくべき資格といえるのです。
また、経営コンサルタントとしての信頼感が高められるだけでなく、経営に関する幅広い知識をつけられることからも、「スキルアップがしたい」「経営に携わってみたい」と考えるビジネスパーソンに人気の資格となっています。
どんな試験なの?
中小企業診断士になるまでの道のりは一次試験、二次試験、実務補習・実務従事の3ステップにわかれています。
1年で全ての試験に合格しなくてはならないわけではなく、一次試験合格したあと二次試験は翌年に受験することもできますし、二次試験合格後も実務補習・実務従事を受けるのは3年以内であればOKという仕組みのため、時間をかけて資格を取得する人も多くいる試験です。
一次試験
一次試験は、例年8月上旬に行われています。この試験では、中小企業診断士として必要な知識が備わっているかを見られます。試験は四肢択一または五肢択一のマークシート方式。
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・中小企業政策
上記7科目の試験が行われ、全科目の総点数が満点の60%以上かつ満点の40%未満の科目がなければ一次試験合格となります。二次試験は、合格年度と翌年度まで受験が可能です。
また、総点数が60%を超えていない場合でも、満点の60%を超えている科目については科目合格となり、その科目は翌年度と翌々年度まで受験を免除されます。
こちらの動画では、中小企業診断士試験・一次試験の独学勉強法が紹介されています。動画配信者の平井あずまさんはこの勉強法で合格し、模擬試験では上位1%に入るという好成績を修めることができたそうです。現在、中小企業診断士を目指している方は、一度参考にしてみるのもよいのではないでしょうか。
二次試験
二次試験は筆記試験と口述試験の二部構成となっています。試されるのは、中小企業診断士として必要な応用的能力。例年、筆記試験は10月に、口述試験は12月に実施されます。
筆記試験は以下の4科目が出題され、各設問に対して記述で解答していきます。採点は各100点満点です。
- 組織・人事に関する事例
- マーケティング・流通に関する事例
- 生産・技術に関する事例
- 財務・会計に関する事例
全科目の総点数が満点の60%以上かつ満点の40%未満の科目がないことが合格基準である点は一次試験と同じですが、一次試験のように科目ごとでの合格はありません。
口述試験は、筆記試験に合格した人のみ受験でき、筆記試験での事例を基にした面接が10分程度行われます。この評定が60%以上であった場合に二次試験合格となります。
実務補習・実務従事
二次試験突破後、3年以内に実務補習・実務従事を行う必要があります。
これは、中小企業診断士としての実務能力を判断するためのもので、15日以上の実務補習または実務従事を行うことで、晴れて中小企業庁への中小企業診断士としての登録が可能になります。
中小企業診断士試験のカンニング対策
ここからは、一次試験と二次試験の筆記試験を中心に、中小企業診断士試験のカンニング対策について紹介していきます。どんなカンニング対策が行われているのでしょうか。
受験票や身分証を利用した本人確認
替え玉受験を防ぐために、写真と本人の顔が一致しているのか、目視による確認が行われます。あらぬ疑いを持たれないよう、受験票の写真は必ず試験日から3ヶ月以内に撮影した写真を使いましょう。また、受験票の写真だけでは確認が不十分と判断された場合は、写真付き身分証の提示を求められることも。身分証も忘れないように注意が必要ですね。
試験監督による監視
カンニング対策の定番、試験監督による監視は中小企業診断士試験でももちろん行われています。
試験監督は、中小企業診断協会の会員から選ばれるているそうです。協会に所属する信頼性のある人が試験監督を担うことで、不正の見逃しなどの確率も低くなり厳格な試験の実施が期待できますね。
電子機器や電卓の持ち込み禁止
スマートフォンをはじめとする携帯電話・通信機器または電卓は電源を切って鞄に入れることが定められています。
また、スマートウォッチのようなウェアラブル端末も、もちろん同様に電源を切って鞄にしまっておく必要があります。
電源が入っていたり、電源を切っていてもポケットや机の中にしまった状態であれば、不正行為となってしまいます。不正行為をした場合は試験資格が剥奪される可能性もありますので、試験前に「電源が切れているか」「鞄にしまっているか」は必ず確認するようにしましょう。
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