これまで、入社試験や昇進試験、資格試験など様々な試験のカンニングについて取り上げてきた「カンニング24時」。
今回は、資格試験の中でもとりわけ合格までの道のりが険しそうな医師国家試験について、カンニングするとどんな未来が待っているのか、どんな対策がされているのかレポートします。
※ 医学部入試のカンニング事例記事はこちらからご覧いただけます。
医師国家試験って?
医師国家試験とは、その名の通り医師になるための国家試験であり、この試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければ医師になることはできないと医師法で定められています。
こちらの東大生を中心としたメンバーによる人気YouTubeチャンネル「Quiz Knock」の動画では、医師国家資格の問題を実際に解いていく様子をコンテンツ化しています。どんな問題が出題されるのか、気になる方はご覧ください。
試験実施日・実施場所
2021年度の試験日は2022年2月5日(土)及び6日(日)。
例年2月の第一土曜、日曜に行われることが多いようです。
全国12ヶ所の試験場で実施されます。
受験資格
医師法第11条では以下の通り定められています。
1.大学において、医学の正規の課程を修めて卒業した者
2.医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経たもの
3.外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者で、厚生労働大臣が前二号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの
1の条件については、試験実施年度に卒業見込みの医大生も含まれます。
合格率90%以上!なぜ医師国試は合格率が高いのか?
医師国家資格というと、難易度が高く合格率も低そうな印象を受けますが、なんと合格率は例年90%を超えているのです。特に新卒の受験者の場合は95%近い合格率の年も多く、既卒の場合でも6割前後と非常に高いです。
この要因としては、医学部は学内試験が多く、厳しい試験をくぐり抜けないと医師国家試験を受けるところまでたどり着けないことが挙げられます。つまり、医師国家試験を受験できているということは既に医師に求められる一定の知識があるということであり、医師国家試験自体も医師になれる能力の有る無しでふるいにかけるためというよりは、医師になれる能力が有ることを確認するためという意味合いが強いのです。
他の要因として、医師不足にならないように厚生労働省が合格率を調整しているという背景もあります。
詳しい医師国家試験の合格率を知りたい方は下のサイトをご参照ください。
医師国家試験でカンニングをするとどうなる?
さて、ここからが本題です。医師国家資格でカンニングをするとどうなってしまうのでしょうか?
医師法第15条によると以下のように定められています。
医師国家試験又は医師国家試験予備試験に関して不正の行為があった場合には、当該不正行為に関係のある者について、その受験を停止させ、又はその試験を無効とすることができる。この場合においては、なお、その者について、期間を定めて試験を受けることを許さないことができる。
この、試験を受けられない期間が生まれるかもしれないというのが大きなポイントです。新型コロナウイルスの流行が始まってからワクチンができるまでの速さからもわかるように、医学は1年あれば大きく進歩します。そのため試験を受けられない期間が発生すると、既卒となったあとにその最新の情報についていくのが難しく、年数が経てば経つほど試験に合格するのが難しくなっていくのです。
既卒者の合格率が新卒者と比べて格段に低くなっている要因としてこのことも関係していそうですね。
医師国家試験のカンニング対策
先述の通り、カンニングの代償がとても大きい医師国家資格。どのような対策をしているのでしょうか。
本人確認
替え玉受験が起こらないよう、受験票の写真と顔が一致しているかの確認があります。試験監督の目視により行われます。
2種類のマークシート
医師国家試験の問題は全てマーク式ですが、そのマークシートは縦に答えを埋めていくものと横に答えを埋めていくものの2種類用意されています。それを列ごとに交互に配布することで、斜め前や隣の人の答えを覗いても簡単には答えがわからないようにしているのです。
ちなみにマークシートは体の正面に置くように指示されるので、前の人のマークシートを見ることはできません。
前後左右は別の大学の学生になるよう配置
医師国家資格を受ける際の教室の割り振りは、同じ大学の人は同じ教室であることがほとんどです。しかし、座る順番はA大学の学生の後ろにはB大学の学生、そしてまたA大学の学生と交互に座ることが多いようです。
同じ大学の学生同士が協力してカンニングすることを防ぐための配置と考えられます。
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